『ありがち日記』

「スオミの話をしよう」

三谷幸喜さん監督・脚本。
期待し過ぎずに観に行くのがよろしいかと…😅


ストーリー
著名な詩人・寒川しずお(坂東彌十郎)の妻・スオミ(長澤まさみ)が行方不明になる。大事にしたくないと寒川が捜査を拒否する中、スオミの最初の夫で庭師の魚山大吉(遠藤憲一)、2番目の夫でYouTuberの十勝左衛門(松坂桃李)、3番目の夫で警察官の宇賀神守(小林隆)、4番目の夫で警察官の草野圭吾(西島秀俊)が寒川邸にやってくる。彼らは、スオミの安否そっちのけで誰が一番スオミに愛されていたのかを語り合う。だが、それぞれが語るスオミは、性格も見た目もバラバラだった。 

三谷作品らしい会話劇。ミステリー・コメディとのことだけど…
ミステリーにしては、途中でおおむね真相が読めてしまう。爆笑とまではいかないクスッ…くらいだろうか?

これはスオミを演じる長澤まさみさんのための映画。長澤まさみショーって感じ。特別ファンというわけではないけれども、彼女の七変化を楽しみ堪能できる作品であることは間違いない。
彼女が出演していた台湾ドラマも見ているしね😁(詳しくは言えない)

多少ネタバレも含みつつの感想ですので、もし観に行こうと考えていらっしゃる方は読まないほうがいいかもです。

今の夫と前の夫たち計5人でスオミについて語り合う。誰が一番愛されていたかマウントの取り合い。でも本当のスオミがどういう人物なのかが見えてこないので、本当に同一人物のことを話しているのだろうか?となる。
男たちだけで好き勝手に語り合う様子を傍から眺めていると、自分にとって都合の良い理想像をスオミに押しつけているだけに見える。彼女が上手くそれに合わせて生きざるをえなかった現実と同時に、逆にそれを逆手に取って実は彼女が男たちを手のひらで転がしていたのかもしれない…というオチも見えてくる。

そして迎えるエンディングのミュージカルシーン!
おそらく今までの流れはここに集約されていたんだねっていうくらい、ここが一番面白かった(笑)観終わってからもしばらく、頭の中でずっとこのシーンの音楽が流れてるよ。思わず歌ってしまうフレーズがあるんで。

まあね、いろいろな意見もあるだろうけれど、これはこれで楽しかったです。個人的には地元出身の戸塚純貴くんが三谷作品デビューしたのが嬉しかったかな✨彼は今の朝ドラでも好演しているよね。注目注目👀

三谷さん、長澤まさみさんのことが好きなんだなってことが分かりました。
あと遠藤憲一さんのことも(笑)



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