しばらく更新できなかった…
この間は、仕事と出張と文楽と…とPCを開く暇すらなく。
文楽2月公演に行って参りました!!!(行けないと思っていたからすごい嬉しかった)
なぜそんなにかというと、豊竹嶋大夫の引退公演でもあり、文楽鑑賞歴浅い私でも
どうしてもこの目と耳と心に焼き付けておかなければという使命感もあり…
…すみません、大げさでした。
引退なので、舞台の上では拝見できませんけど、お弟子さんたちの指導はされていくとのこと、
これからの文楽界にはまだまだ必要な方なんだと思います。
国立劇場小劇場のロビーにたくさんのお花が。
今回は前泊して、その日に帰らねばならず、第一部と第二部だけとなりました。
第一部は、「靱猿(うつぼざる)」と「信州川中島合戦」から輝虎配膳の段と直江屋敷の段。
靱猿は申年にふさわしい演目でしょうか。
簑次さんのお猿さんの動きが可愛らしいし健気です。
(文楽の動物人形って、可愛いとリアルの中間にあると思うんだよなー)
靱用に猿の毛皮を欲しがる大名と家来の太郎冠者、猿曳とのやり取りが、
最終的に丸く収まってほのぼのしていたように思います。
信州川中島合戦のほうは、近松の時代物。時代物は男らしい人形が多くて好みです♡
私の好みは置いといて…
上杉謙信と武田信玄の戦いを素材としており、知っているキャラが出てくるのも馴染みやすい。
特に今はその後の時代だけど真田丸も大河ドラマでやっているしね。
でも、今回は、女性たちの姿の方が印象的でした。
表で男性が戦っている裏では、何でか女性が犠牲になることも多いのです。
母親として、妻として…
女性が犠牲にならず、ぎゃふんと言わせるストーリーで新作作って欲しい~(笑)
ところで、希大夫の声をあまり意識したことがなかったですが、低いトーンでびっくりでした^^;
語り始めに一瞬びくっ!としてしまったのでした…
第一部と第二部の合間に、コーヒーブレイク。
長くて30分の休憩しかなく、ずっと狭い座席に座っているのはなかなかきっついですよ。
第二部は「桜鍔恨鮫鞘(さくらつばうらみのさめざや)」の鰻谷の段、
「関取千両幟」の猪名川内より相撲場の段。
鰻谷ですが、これが意外と惹きつけられるものでした。東京では45年ぶりの舞台だそう。
愛する男を救うため、あえて嫌われて縁を切るお話。
だいたいこういう場合は金で困っている男を救うため、
別の金持ちの男に乗り換えたと思わせるパターンですよね。これもそうなんですけど。
子どももいるのにーーーっと憤慨して切りつけるも、
実は、本意ではなかったということを知り、後悔する男…
私思わず泣いてしまいそうでしたわ。お半がお妻の言葉を伝えるシーンはウルッときたもの。
そして、関取~は嶋大夫さんの引退狂言。
女房おとわさんを語る声に、あぁ、これで最後なんだなぁとしんみりしちゃうのです。
一回りお弟子さんたちよりも小さく見える体なのに、
語りだすと不思議と存在感を増し、大きく見えるから不思議です。
途中で寛太郎くんの曲弾きがありますので、こちらもお楽しみ。
いつまでも大きな拍手が鳴りやまず、私も感動してしまいました。
最終日まで、どうかお身体大切にされて、走り抜けていただきたいと思います。
お身体といえば、今公演では病気療養の方が多かったですねぇ。
心配ですが、忙しいスケジュールで休む間もないでしょうから、
ここでしっかり療養が必要なんでしょうね。
さすがに続けての観劇は疲れました。
本当は第三部まで行けたら良かったんですが。
劇場の外では梅の花が咲いていました。
岩手から行った私は目を疑う光景^^;
それだけ暖かいんですね~。でも確実に春も近付いています。
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