『ありがち日記』

寺地はるな『今日のハチミツ、あしたの私』


寺地はるなさんの本は、文庫で4冊目です。
今回は、背中を押してもらうっていうより、安心感をもらいました。
これでいいんだ、今までに無駄なことはなかったんだと。
あと、ちゃんとご飯を食べることの大切さ。
(小食なので「食べろ」と言われることが苦痛ではあるけど…)

あらすじ(角川春樹事務所)です。
恋人の故郷である朝埜市で、蜂蜜園の手伝いを始めることになった碧。蜜蜂たちの暮らしの奥深さを知る日々のなか、十六年前に自分の人生を助けてくれた不思議なできごとを思い出す――。草木がゆたかに花を咲かせる小さな町。不器用な家族の愛が心にしみる、書き下ろし長篇。 

主人公の碧が、とある理由により養蜂を始めるのですが、
この養蜂の過程も、説明臭くなりすぎず、かといってあっさりもし過ぎず、
ちゃんと丁寧に書かれているなという印象でした。
前作の『月のぶどう』ではワインづくり。
今度はハチミツを作るわけですが、
もう間違いなく『ハチミツ食べたい(Byプーさん)』状態です。

人間関係、特に今回は様々な家族が描かれているのが特徴かも…
家族と言っても簡単にはね…うまくいかないこともあるんですね…
全てがきれいに丸く収まってめでたしめでたしというわけではなくて、
な~んか逆に余韻として残りました。
碧は自分の居場所を自ら見つける強さを持っている女性だなと思いました。

最初に運命のハチミツと出会うシーンがあって、
そこが一番好きなシーンでした。

寺地さんの作品って本当に沁みるんですよね…
今回はハチミツのお話だけあって、優しい甘みをじんわり感じるように。
また次の作品も楽しみですね。
(文庫派だけど・・・)

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