『ありがち日記』

「SHADOW/影武者」

予告やポスターのデザインなんかも非常に好みだったので楽しみにしていた本作。チャン・イーモウ監督と言えば、色鮮やかな衣装や美術だったのですが、これは基本的に白と黒の水墨画のような世界。そこに、アクションが加わって、血の赤が混ざります。おぉ!美しい!!(不謹慎なのですが…)と思わず感嘆してしまいました。

あらすじです。

沛国が敵の炎国に領土を奪われて20年、敵と休戦同盟を結んだ若き王は、平和な一方で屈辱的な日々を過ごしていた。奪還を目標とした開戦派を束ねる、頭がよく武芸を得意としている重臣・都督(ダン・チャオ)は、最強の戦士である敵の将軍・楊蒼に手合わせを申し込む。彼の勝手な行動に激怒する王だったが、目の前にいる都督は影武者(ダン・チャオ)で、本物の都督は自身の影に大軍との戦いを命じていた。(シネマトゥデイ)

主人公は都督の影武者。ざっくり言うと、一生、影の存在として何者でもなく生きていくのかと思いきや…というお話。ざっくりしすぎ?笑
どうやら本物の都督は、敵国から領土を奪い返し、さらには今の若き王を亡き者にして自分が王になろうと策略を巡らしている様子。それに巻き込まれる形となってしまう影武者。自分の自由と引き換えに、敵国への勝利を誓い、敵国の将軍(超強い槍遣い)と闘います。果たしてその結果は…。

この闘い方がすごい。傘みたいな形をした武器で挑むのですが、その形にびっくり。そんなの使いこなせるの???自分も怪我しちゃわない?ところが、仕掛けもあったりしてよくできている武器でした。んで、その練習シーンからして美しいんですよ。本当に水墨画の世界。

美しいと言えば、都督の奥さんを演じているスン・リー。本物の都督と影武者との間で揺れる心を上手に演じてらしたのでは。最終的には影武者のほうに惹かれて本物にとって代わるのかしら?なんて予想してたのですが、一言で言い表せるようなそんな単純な感じではありませんでしたー。若き王も憎たらしかったけど、なんだかんだで可哀そうな奴でした。

約2時間ちっとも飽きずに食い入るように観ていました。血の出る痛いシーンはたくさんあるのですが、気になりません。音楽も良かったですし。ここ最近のチャン・イーモウの作品では、割と好きなほうに入るかもしれません。

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