やーっと、やーっと読み終わったー。
このシリーズも3作目で、私の中では一番良かったと思ってる。
(どれも読んだ時は最高!と思ってたんだけどね…)
※ネタばれあります。
行天の実の娘はるちゃんを多田便利軒で預かることになり、
あやしい団体「家庭と健康食品協会(通称HHFA)」と星率いるグループとの面倒に巻き込まれ、
常連依頼人の岡さん率いるバスジャック(?)にも巻き込まれ…
そこにお馴染みまほろのメンバーが加わって、
一つ一つがバラバラのように見える騒動が実はつながっていって…
どうしてこう多田便利軒のまわりは騒々しいのだろうね~(笑)
多田も、今回ばかりはアサコさんと、ねぇ♡
良かった、良かった…
でも、今回は、行天の内面に起こった大きな変化なくしては語れない。
行天が実の娘のはるちゃんと接触、面倒を見なくちゃならない展開になる。
子どもの頃の家庭環境が原因で、子どもを傷つける存在にしかなりえないと心を閉ざし、恐れ、
最初はとにかくはるちゃんを避ける避ける…
異常なまでに。
でも、おじさん2人の生活から、はるちゃんと加えた3人生活が始まって、なんとまぁ愛おしい…;;;;;
多田も過去の経験から子どもと接するのは久しぶりだし、行天はその通りで固まっちゃうし。
こんな不器用な大人たちが、一生懸命に子どものお世話をするんだもの、とにかく可愛いし愛おしい…
ちょっとずつ、ゆっくりと氷が溶けるように、
行天が少しずつ心を開いてはるちゃんとの距離を縮めて行く様子が、
なぜか少し切なくて、温かい。思わずウルウル…(´;ω;`)泣いたしまじで。
それを見守る多田も、なんだかいつもと違うんだよ…
2人とも少しずつ前進してるんだな。過去じゃなく前を見始めてる。
過去を忘れたわけじゃなくて、抱えたままではあるけれど、前にあるのは闇じゃないということ。
行天は誰かを傷つけるようなやつじゃないと、多田はちゃんと分かっている。
はるちゃんを助けたことは、血のつながりがある親子だからとかいう理由じゃなくて、
「そういうやつだから」ってちゃんと分かっている。
その関係に読者のワシはグッと心を鷲掴みにされちゃうんだわ~。くっそ~。
そして最後に行天の「ありがとう」でしょ。
完全ノックアウト。
…この2人が本当に好きなんだなぁ…!
と、ここで、映画化の話も出ました!わーい、わーい(^◇^)
今年中には見られるんでしたっけ?秋頃でしたっけ?
小説の中の2人も大好きだけど、瑛太と松田龍平コンビがまた見られるんだと思うと嬉しい!
すでにはるちゃんと行天のやり取り思い浮かべるだけで泣けるよー。
これはハンカチ握りしめて行くパターンですな。
どんな風に描かれるのか、今から楽しみなのです。
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