三浦しをん『のっけから失礼します』

久しぶりのエッセイ新刊です！！
雑誌『BAILA』で5年の間連載していたものと書き下ろしエッセイを加え、しをんさん曰く「構想5年」の超大作のようです。本当に映画みたいな謳い文句(笑)

のっけから失礼します 三浦 しをん

ファッション雑誌への掲載にも関わらず（？）、相変わらずのテンションで、ファンとしては嬉しい限りでした。しかも、漫画や文楽、宝塚と言った大好物に加えて、EXILE一族へ目覚めたきっかけも判明し（知ってはいたけど、そういう経緯だったのねw）、好きなものを好きと言い切ってしまう姿勢にこれまで以上に感服しきりでございました。 

ご家族とのエピソードも好きなんですが、今回も何気に仲良しなご家族のご様子をうかがい知ることができて安心しました。何様ですかって話ですけど。

個人的に好きなエピソードを考えてみたのですけど、どれも面白いのでなかなか決められません。印象的だったのは、NHKのイゾラドの番組についてですかねー。実はその番組を私も見ていたのですが、すごいもう切なくて堪らない思いに駆られまして、その流れでアマゾンの少数民族を取り上げた『ピダハン』を読むに至ったという経緯があります。自分の考え方が変わった本の一つなので思い出深いのです。なので、そのエッセイには思わず食い付いてしまいました。

読みながら思わず吹き出してしまったり、「うんうん、わかるー！」ってなってみたり、新たな世界が広がったり、とにかく今回もめちゃめちゃ楽しませていただきました。まだまだ私も日常をしっかり生きなくちゃな。そんな風に励まされもして。書くべき事のなさそうな日常にも、心がときめくようなキラキラするような何かが転がっているのかもしれませんな。なーんて。

またぜひ近いうちにエッセイ読みたいですが、とにかくお忙しそうなので、お体には気を付けて過ごしていただきたいものです。楽しみに待ちます😊