おふおふ( *´艸`)原作そして三浦しをんさんファンとして外せないですね、この映画は。
小説を初めて読んだ時は、林業というテーマだけでも面白いな~って思っいていて、
それが東京でトークショーを聴く機会に恵まれ、しをんさんの取材にまつわる話にも笑ったものです。
人間模様が巧みに描かれて、読みだしたら止まらない、最後まで盛り上がるストーリー。
林業のことをほとんど知らない人間にとっては、目からうろこのことだらけ。
里山で暮らす人々の信仰が生まれてくる森。
映像化されたらどうなるか…?想像できなかったので、正直映画化の話には驚いたんだな。
林業という特定の業種に絞られるとなると、関係者から厳しい目で観られることになるんでは?とか無駄に心配も。
中途半端は許しまへんで…という原作ファンとか…←私か!w
それでも、観に行って安心した。
キャストの皆さんが本当にハマり役だったこと、乏しい想像力で描いていた神去村の風景が、
その何倍も素晴らしいものとして目の前に広がっていたこと!
以下、ネタばれありの感想ですが、
私はやはり登場人物への思い入れが強い分、より本物の林業っぽかったかどうかというよりは
どんな風に原作の世界が表現されてるか、映画として楽しめるか、という点に偏っているのではと思います。
平野勇気くんを演じた染谷くんが良かったねー。
村で暮らすうちに、なよなよのチャラチャラ青年から、一人の山男として成長する様子をうまく演じられてました。
そして、キャラとして一番好きなヨキ!!伊藤英明!!ぴったりだし(笑)
豪快で、ガサツで、でもしっかり者で、奥さんを愛していて、本気になるとめっちゃカッコいいヨキ。
太ーい樹齢100年くらいの木をチェンソーで切り出す姿には、ほんっと鳥肌立つくらい惚れた
てか本当にあんなに立派な木を切るとか、演じる上でも緊張するものなのでは?
緊張なのか興奮なのか、精神的に高揚する感じもちょっとあるのかなー。
長澤まさみちゃんも、いい感じに力が抜けていて自然な感じで、まさしく本物の山ガール?っぽかった。
山ガールで思いだした。
勇気の高校時代付き合っていた彼女が、
スローライフを体験したいという仲間たちを連れて遊びに来るところ、なぜか妙に爽快なシーンでした(笑)
あれは本当に皮肉が込められてたよなー。
勇気くんがブチ切れるところで、やっとそこでヨキも山の男として認めたような感じでしたし。
ところどころ、「あ、これは(続編の)『神去なあなあ夜話』観てないと分かりづらいかも…」というのもあって、
もしかしたら映画だけ観られた方は、原作を読むとより理解できる部分もあるんじゃないかなぁ。
最後の祭りのシーンは圧巻。
よくあれだけの人が集まったよね~、しかも男性はみなふんどし姿になって、体当たり演技だわぁ!
勇気くん(染谷くん)は、どこかなよなよしてるけど、伊藤英明はさすがの肉体美!w
そんなところも見どころです!(キリッ)
そりゃ小説の方が丁寧に描けているのは当たり前で、でも2時間テンポよくまとまっていたのは良かったよー
時々小さな悲鳴(詳しくは伏せて…w)とか、笑いが起きていたので、私もリラックスして観られました。
あきらかに林業に携わっているなと思しき方もいらして。
時間帯もあると思うけど、私が行った午前中の回は、年配の方が多かったかな。
休みの日やレイトショーなんかには、もっと若い人も観ているんだろうか?
あ、最後までぜったい席を立ってはなりません。
エンディング後のお楽しみがありますからほっこり。