11月中はFさんでプレミアム会員の特典が使えるので、同時にためられるポイントを集めて無料券をゲットすべく、できるだけ通っています…と言っても限界はあるんだけどね。先週は2本鑑賞。
まず1本目。
ストーリー
予約が取れないことで有名なシェフ(レイフ・ファインズ)が提供する極上メニューを目当てに、孤島のレストランを訪れたカップル(アニャ・テイラー=ジョイ、ニコラス・ホルト)。素晴らしい料理の数々にカップルの男性が感激する一方で、女性は言いようのない違和感を抱く。店内が不穏な様相を帯び始める中、シェフ自慢のメニューには、思いも寄らないサプライズが用意されていたのだった。
アニャ・テイラー=ジョイ、本当に最近よく見かけるようになりました。今作も彼女の良さが出ていたなー。レイフ・ファインズとニコラス・ホルトも好きなので、見逃すことができなかった作品。
万人にはウケないだろうな~っていうブラックなストーリー。孤島にある高級レストランのシェフ(レイフ・ファインズ)は、究極の料理を突き詰めすぎて精神を壊してしまったのだろうか…。批判的な意見に対しては自分の料理ではなく相手が全面的に悪いし、ただ金持ちの見栄だけで何度も通いながらもメニューすら覚えていない客なんかもってのほかだし、自分の世界(料理)を表現する場を壊すような邪魔な人間は排除しなきゃならないし、料理の何たるかも分からず口先ばかりの人間にも罰を与えなければならないし…
あまりに完璧を求めるが故なのか、最後にシェフが選ぶ道すらぶっ飛んでいる。自分が手掛けた料理、育ててきた弟子たち、レストラン、お客さん全てを巻き込んだ破滅のショー。
そういうシナリオをシェフは描いていたんだろうけれど、一人だけ異質な存在であるマーゴ(アニャ)が、シェフを動揺させていくその過程に見ごたえがあった。レイフ・ファインズの表情が絶妙。
いろいろ省くけど、最後にマーゴが食べていたチーズバーガー🍔が一番美味しそうだった。
シェフの動機が分からん!とか、意味不明!っていう感想をちらほら見かけたけど、それがこの映画を面白くしてるんじゃないかなって思う。ちょっと意味不明なほうが、想像力を掻き立てられる。料理人としてのプライドなのか虚栄心なのか知らないけれど、それを理解できないような人間を客として招待し、じわじわと精神的に弱らせて思いのままに操ることに快感を覚えながら、最高のシェフであることを確信したまま死ぬっていう…
きっと違う解釈をされている人もいるんだろうし、自分のが正しいわけでもないだろうな…っていうか、正解が一つとは限らないし、いろんな解釈が出るから面白いんだろうと思う。
私は好きな映画だった。
こんなレストランは遠慮したいけどね😅