(我が家の近くの公園に設置してある『平和祈念像』です)
午前11:02分、街の防災無線から、長崎の原爆犠牲者に黙祷を呼びかけるアナウンスが聞こえてきました。
今から75年前(1945年)の今日のその時刻に、6日の広島に次いで二発目の原子爆弾が長崎に投下されたのです。
私は、戦争が終わってから産まれ、戦争を知らない世代として育ってきましたから、本当の意味での戦争の悲惨さと言うものは体験したことがありません。
小学生の頃、学校で『長崎の子』(永井隆編)という記録映画を見せられたときも「かわいそうだねえ・・・」と言うくらいにしか感じなかったような気がします。
実際、小学校低学年の私には、原爆の事はもちろん、ナガサキがどこにあるのかさえも分からなかったのですから。
それでも、大人になり、いろいろなことを知るようになると、考えも変わってきました。
特に、永井隆博士の著書から受けた衝撃は大きかった様に思います。
今日、黙祷の後、私はYouTubeで『長崎の鐘』を聴きました。
永井隆博士の著書を元に、サトーハチローが作詞、古関祐二が作曲した、あの有名な歌『長崎の鐘』です。
元々は、藤山一郎が歌って大ヒットとなったものですが、現代では様々なジャンルの歌手がカバーしているようですね。
ジャンルが違えば、感情の表現の仕方が違うのは当然ですが、でも、どなたの歌を聴いても、戦争の酷さとともに、永井隆博士の思いがが伝わってきて、深い悲しみが胸に染みました。
百万遍の『反戦』の言葉よりも、一曲の歌・・・と言うことでしょうか?
改めて、平和の時代が続くことを祈りたいと思いました。