昨日は会社の飲み会があったため、今日は家で引きこもっています。
加齢ゆえに一週間に一回しか飲酒できません。残りは家で体力回復。体力気力ともに序盤のスライム位の雑魚です、ヒャッハー!
今週は、ブックオフで『じゃりんこチエ』の文庫本5冊と美味しんぼ3冊、100円のハードカバーで、小川勝己著『イブの夜』と奥野修司著『心にナイフをしのばせて』を買いました。
また、新作で『黒鷺死体宅配便』と『いぬまるだしっ』の最新刊を購入。
今日は『イブの夜』の感想文を書こうと思います。
春休みの宿題用です。
『心にナイフをしのばせて』の方は帯に
高一の息子を無残に殺された母は地獄を生き、同級生の犯人は
弁護士として社会復帰していた!
と書いています。被害者と加害者、あるいは罪と罰というような、正解はないけど誤差も認められない、センシティブな問題を俎上に上げるほど私の思考は十分ではないため、小説の『イブの夜』の方を読みます。
あらすじは、男性の主人公三沢光司さんが、つきあっている女性久保井麻由子さんを殺され、その顛末に巻き込まれる話です。
そして、久保井さんのかわりにデリヘル嬢の三枝ひとみさんと偶然に出会います。三沢くんが久保井さんと約束したクリスマスを忠実に再現しようとデリバリーヘルスを頼んだからです。
クリスマスイブの予定を立てて、それが未遂のままで暴力的に終わらせられ、今度は別の手段、人、時間で暴力的に完遂させる、そのイベントが「イブの夜」です。
三沢くんは、つきあっている女性が殺されたのにその殺人事件の犯人に仕立て上げれそうになります。序盤はメディアの取材がいかに恣意的か、がネットリと描かれます。
三枝さんは、好きな人や付き合ってる人が、40歳を前にビルボード一位を目指していたり、ヒモで養ってもらっているくせにピザを勝手に頼んでいるようなクズ人間と付き合っています。
そういう二人が、いかにクリスマスイブを乗り越えるかが作品のモチーフとなっています。
作者の作風は
人間だれもが持つ、心の弱さ、負の要素の描き方には定評がある。
現代人、特に若い世代を悩ますコミュニケーション不全が
一貫して作品の底を流れる。
そうです。
こういう話をずっと書いてるのかあ。
私の感想としては、お話としては面白かったのですが、そう何回も読める作品ではなかったです。
一番最初にこの作者紹介を見て読んだので、私も「コミュニケーション不全」を作品に一貫して流して読んでしまったからです。
三沢くんも三枝さんも、特に三枝さんはスーパーではしゃぐクソガキにいらつく描写がありましたが、たしかにむかつきますが「コミュニケーション不全」と名付けるほどのものではなかったと思います。
いちいち自分の周囲の不快事項を書きたてるのは、傍証すること自体が目的化することがあるので心安らかに暮らすためにはあまりお勧めするやり方ではないと思います。
自分の思い通りにいかないことと「コミュニケーション不全」はイコールではなくニアイコール程度のものでしょうし、そんな大仰な言葉で表現しなくてもいいと思います。
結局、私にとって「コミュニケーション不全」がピットフォールになって、解釈の幅が狭まったのが、楽しめる余裕がなかったです。クズ人間の描写が細部まで行き届いてやけにリアルで面白かったのは別として。
但し、先ほどの作者紹介には続きがあって(恣意的に書きませんでした)、本作で初めて、その流れの先を描く、と続きます。
コミュニケーション不全なんて、言いたい事を相手に伝わるように伝えればいいじゃん、と私は思いますが、それは結局、できることをするしかできない、という私なりの思い通りにならない事態の対応があるからです。
最後のページで三枝さんが出した今までの出来事を踏まえた結論が、作者紹介が嘘にならない(ちょっと性急でしたが)もので、私の考え方と似ているものだったので、読後は光が差したような気分でした。
頑張れ三枝さんと三沢くん。
加齢ゆえに一週間に一回しか飲酒できません。残りは家で体力回復。体力気力ともに序盤のスライム位の雑魚です、ヒャッハー!
今週は、ブックオフで『じゃりんこチエ』の文庫本5冊と美味しんぼ3冊、100円のハードカバーで、小川勝己著『イブの夜』と奥野修司著『心にナイフをしのばせて』を買いました。
また、新作で『黒鷺死体宅配便』と『いぬまるだしっ』の最新刊を購入。
今日は『イブの夜』の感想文を書こうと思います。
春休みの宿題用です。
『心にナイフをしのばせて』の方は帯に
高一の息子を無残に殺された母は地獄を生き、同級生の犯人は
弁護士として社会復帰していた!
と書いています。被害者と加害者、あるいは罪と罰というような、正解はないけど誤差も認められない、センシティブな問題を俎上に上げるほど私の思考は十分ではないため、小説の『イブの夜』の方を読みます。
あらすじは、男性の主人公三沢光司さんが、つきあっている女性久保井麻由子さんを殺され、その顛末に巻き込まれる話です。
そして、久保井さんのかわりにデリヘル嬢の三枝ひとみさんと偶然に出会います。三沢くんが久保井さんと約束したクリスマスを忠実に再現しようとデリバリーヘルスを頼んだからです。
クリスマスイブの予定を立てて、それが未遂のままで暴力的に終わらせられ、今度は別の手段、人、時間で暴力的に完遂させる、そのイベントが「イブの夜」です。
三沢くんは、つきあっている女性が殺されたのにその殺人事件の犯人に仕立て上げれそうになります。序盤はメディアの取材がいかに恣意的か、がネットリと描かれます。
三枝さんは、好きな人や付き合ってる人が、40歳を前にビルボード一位を目指していたり、ヒモで養ってもらっているくせにピザを勝手に頼んでいるようなクズ人間と付き合っています。
そういう二人が、いかにクリスマスイブを乗り越えるかが作品のモチーフとなっています。
作者の作風は
人間だれもが持つ、心の弱さ、負の要素の描き方には定評がある。
現代人、特に若い世代を悩ますコミュニケーション不全が
一貫して作品の底を流れる。
そうです。
こういう話をずっと書いてるのかあ。
私の感想としては、お話としては面白かったのですが、そう何回も読める作品ではなかったです。
一番最初にこの作者紹介を見て読んだので、私も「コミュニケーション不全」を作品に一貫して流して読んでしまったからです。
三沢くんも三枝さんも、特に三枝さんはスーパーではしゃぐクソガキにいらつく描写がありましたが、たしかにむかつきますが「コミュニケーション不全」と名付けるほどのものではなかったと思います。
いちいち自分の周囲の不快事項を書きたてるのは、傍証すること自体が目的化することがあるので心安らかに暮らすためにはあまりお勧めするやり方ではないと思います。
自分の思い通りにいかないことと「コミュニケーション不全」はイコールではなくニアイコール程度のものでしょうし、そんな大仰な言葉で表現しなくてもいいと思います。
結局、私にとって「コミュニケーション不全」がピットフォールになって、解釈の幅が狭まったのが、楽しめる余裕がなかったです。クズ人間の描写が細部まで行き届いてやけにリアルで面白かったのは別として。
但し、先ほどの作者紹介には続きがあって(恣意的に書きませんでした)、本作で初めて、その流れの先を描く、と続きます。
コミュニケーション不全なんて、言いたい事を相手に伝わるように伝えればいいじゃん、と私は思いますが、それは結局、できることをするしかできない、という私なりの思い通りにならない事態の対応があるからです。
最後のページで三枝さんが出した今までの出来事を踏まえた結論が、作者紹介が嘘にならない(ちょっと性急でしたが)もので、私の考え方と似ているものだったので、読後は光が差したような気分でした。
頑張れ三枝さんと三沢くん。