さて、本題です。
カセットテープを聴くために、SANSUIブランド名で発売されているラジカセを買いました。
再生できる音源は、カセットテープ・ラジオ(FM/AM)・Bluetooth。
音質は、オーディオとして評価できるようなものではありません。
ステレオ感、音場の広がり、定位といった言葉とは無縁です。
価格は税込で6,000円に届かないくらいなのですが、音質を求めるなら同価格帯のBluetoothスピーカーの方がはるかに上です。
でも、このラジカセから流れてくるサウンド、最高に心地良いのです。
なにより、カセットテープが聴けます。再生スピードやノイズなどは全く問題のないレベル。
そして、radikoなどのネット経由ではなく電波でFMが聴けます。
AMはちゃんと電波をキャッチせず全く聴けないのですが…笑
そして、Bluetoothで80sプレイリストを流すと、この製品のデザインとあいまって80年代に完全にタイムスリップできます。
視覚と聴覚の相乗効果で、少年時代にいざなわれるのです。
なにも、ハイファイなだけが音の楽しみ方ではない。
どうしようもないローファイにしか醸し出せない「味」もあるのです。
高価な機材で分析的に聴くよりも、本を読んだり勉強したり料理したりしながら、空間に心地よい音が流れている。
これこそが最高なる時間。
「オーディオおたく」のたどり着いた結論は、
音楽とは読んで字の如く「音を楽しむ」ものであり、その方法論に正解はないということ。
高額な機材が必ずしも最高のエクイップメントとは限らない。
そんなことを感じた昨今。
今度から、キャンプ場にはこいつを持って行こうと思っております。