風景の日常撮りで一番使用頻度が高いレンズ、
それがCANON EF-M 11-22mm F4-5.6 IS STMだと思う。
比較的F値の高めなレンズなので、ISO設定も高めになり、暗所ノイズが出がちだ。
が、何度もこのブログで書いてきたようにLightroomのAIノイズ補正が優秀すぎて、もはや暗所ノイズなど気にする必要はない。
最大の欠点は、みんな大好き「ボケ」が演出しづらい点なのだけれど、風景写真ってそんなにボケって必要なかったりする。
圧縮効果好きな人やボケ好きな人は望遠レンズを多用するようだけれど、私が所有している「EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM」を使用するのは年に数回。売ってしまっても良いくらい使わない。
それに、望遠レンズの圧縮効果ってあんまり好きじゃない。
肉眼であんな風に見えることはないから、とても不自然な写真に感じてしまう。
EF-M 11-22mmの画角、使い勝手が最高だ。
特に、ワイドな画角によって風景の雄大さを魅せる効果を一番多用する。
そして、EF-Mという絶版になってしまったレンズは価格が安い。
それに、現行のRFマウントは口径54mmと47mmのEF-Mに対して7mmも大きい。
これは、カメラ本体とレンズが大型化してしまうことを意味する。
ミラーレスカメラの利点の大きなひとつが、小型軽量化できること。
画質とトレードオフにして、そのメリットを捨て去ってしまっているわけだ。
街中や自然の中を歩き回って撮影する機動カメラマンとしては、カメラとレンズの大型化は無視できないデメリット。
というわけで、この11-22mmレンズは最も使い勝手が良いわけだ。
で、そのレンズを装着しているカメラ本体はEOS M100とEOS M5。
M100は、スノボウェアのポケットに入る小ささ!
M5は、そこまで小さくはないけれど、横に並んだフルサイズ機NIKON Z5に比べると、格段に小型軽量。
本格的に動画や写真を撮影するときはZ5の独壇場ではあるけれど、正直、普段持ち歩くのは無理。
自動車で移動できる時くらいしか持ち出さない。
そして現行のRFマウント採用のEOS Rシリーズに移行しないのは、
なにも大きさのせいだけじゃあない。
最大の理由は、そのデザイン。
このヌメっとしたラウンドデザイン、どうしても受け付けない。
あまりにダサすぎる…
こんなデザインのカメラは持ち歩きたくない。
(個人の感想です)
EOS M5は、小さくて軽いだけではなく、デザインがシンプル。
さらに、マニュアル操作での設定が感覚的だというおまけつき。
最大の欠点は、録画ボタンがモニター横に付いていることで、先日の撮影でも130枚撮影する間に7回も誤って録画ボタンを押していた。
M5は、このボタン配置とEVFの色合いが実際より濃すぎる(暗すぎる)ことが難点だが、「小さい」「軽い」「安い」「かっこいい」というメリットが、現行のEOS R50より遥かに魅力的なのだ。
これだけのメリットを犠牲にして達成したのが、画質向上。
その画質で言えば、暗所ノイズはもはや気にする必要ゼロ、日中写真で本体・レンズ価格が2倍になったなりの大差は感じられない、フルサイズ機とくらべたらどう頑張っても画質は下、ってことで、私にはあまりメリットになっていない。
というか、2倍の価格を払って手にするほどの画質ではないというのは、エントリーユーザーに対しても同じ。
EF-Mマウントの絶版カメラでも、十分に高画質だと断言できてしまう。
中途半端にRFマウント買うくらいなら、もう少し予算出して最初からフルサイズ機にすることを勧めたい。
というわけで、私は絶版になったEF-Mレンズと古いミラーレスカメラをまだまだ使い続けると思う。