FJクルーザーが日本でも発売になった。
アメリカでは2006年から売られている車だ。
早速、ディーラーに見に行った。
置いてあったのは、青いボディ・カラーのFJ。
なんといっても、このオモチャっぽいスタイリングとカラーリングが、インパクト抜群。デザインも、待ちかねていた復古ヨンク調。
後ろのドアは、プラドと同じ横開き式で不便。
また、サイドのドアは観音開き式なので、前の扉を開けないと後部座席に乗降不可能。
詳しいインプレッションは専門誌に掲載されています。
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ここでは、あくまで個人的な感想を。
気に入っているのは、この黄色いボディ。
遠くからでも自分の車が判別できそうだし、明るくてきれいな色だ。
ただ、アメリカで設計された非常に「振り切った」車なので、TOYOTAらしいきめ細やかなところはない。
その中で、僕にとって致命的なのは、「サンルーフ」の設定がないことと、「外気温計」がないこと。
屋根が開かないとオフロードを走るときの爽快さは半減するし、雪道を走るときは外気温計を常に見ながら、道路が凍結しているかどうかの目安にしている。
スキー場に到着したときの防寒装備も、この外気温計によって携行するか否かを判断している。
切り立ったフロントガラスはデザイン的にかなり恰好いいものの、上下幅が狭いために視界が悪い。
さらに、フロントのダッシュボードが高いため、一層圧迫感を感じる。
時計は、100円ショップで売っていそうなほどに安っぽいデジタル。正直、これだけは何とかしてほしい。アナログ時計が希望だが、デジタルだとしてもせめて「G-Shock」っぽさの演出くらいは欲しかった。
とどめは、マニュアル・エアコン。
今時、マニュアル・エアコンなんて、オープンカーでもない限り必要ない。
後部座席の広さは十分。私の先代120系プラドと大差ない。
けれども、後部座席に座ると、顔の横に窓はなくボディに囲まれている。
はるか前方にある小さな窓は、ハメ殺し。
さらに天井が低くて(これは前の座席も同じ)、私は車を降りる際に頭部を激突させてしまった。
後部座席に長時間座る場合は、かなりの圧迫感を感じるだろう。
でも、サブトランスファー(センターデフロック切り替え)の備わったこのカラフルな室内は、普通の乗用車にはないRVらしい「雰囲気」がある。
メーターはオプティトロンじゃない普通の文字盤で、最高に安っぽい。
また、メーター自体も小ぶりで、面白みに欠ける。
で、欠点ばかりを書いてきたけれど、私はこのFJクルーザーに一目惚れしてしまった。
上記のようなネガティブ要素はあるけれど、これほど「アウトドアのおもちゃ」というコンセプト(違うかもしれないけど)に徹して、居住性なんかに妥協せず飽くまでデザイン優先で作られた潔さ、非常に魅力的だ。
こちらが、現行の150プラド。
FJクルーザーを見た後にこのデザインを見ると、なんとも陳腐で味気なく感じる。
FJもプラドも同じラダーフレームをもった本格四駆である点で他のインチキSUVとは一線を画しているけれど、FJ CRUISERはその見た目とカラーリングの鮮烈さで、圧倒的な存在感がある。
さらに、プラドは315万円で4気筒2700CCのベースモデルしか購入できないが、FJクルーザーは314万円で6気筒の4000CCエンジンが手に入る。
よく、「2700CCでも十分」などというプラドのユーザーレビューを見るけれども、それは4000CCに乗ったことがないから言えることだと断言できる。2700CCエンジンは、中央道談合坂付近の登り坂で、思いっきりアクセル踏んでキックダウンしても110kmをキープできるかできないかという、非常な非力なものだ。
対して、4000CCはさして踏み込まずとも軽々と120kmで巡航できる。(それ以上のスピードは私は出さない)
この手の大型SUVで坂道を息切れしながら進む姿は美しくなく、優雅に乗るには現状4000CCのエンジンしか選択肢はない。
いまどき4段変速(4AT)と組み合わされた4気筒2700CCのプラドを選択する理由は何もなく、同価格であれば、FJ クルーザー(6気筒4000CC/5AT)の方がグンと魅力的。
FJクルーザーは、先述のようにいくつか気になる点はあるけれども、それも含めてすっきりとした「割り切り」が非常にカッコイイと感じた。
おもちゃっぽい内装も含めて文句なし。
あとは、サンルーフと外気温計だけを装備してくれたら・・・
FJは非常に購入欲そそられるけど、
性能は大差ないし、
ランバーサポートや左右独立フルオートエアコンなどの快適装備もあるし、
3列シートが時折便利だし、
当面は旧型の120プラド(V6)を乗り続けよう。
本当は、FJ欲しい。(笑)
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