50代になってなお、18khzがハッキリと聴こえた。
それ以上の周波数のテストはなかった。
おそらくもうちょい聴こえるのだろう。
ところが、友人は14khzも聴こえず、12khzがギリだと言う。
12khzといえば、僕にはうるさくて仕方ないレベルで聴こえている。
そして気が付いた。
評論家やオーディオおたくオヤジと意見がまったく噛み合わない理由を…
40代を過ぎた多くの人々は、私が「高音の精細さ」と表現しがちな14khz以上の音は、そもそも聴こえてなかったのだろう。
おそらく…
だから、僕が中高音と表現しがちな8khz~10khzが彼らにとっての高音なのだ。
レコードとCDで同じ音源をかけてデシベルを測ってみると、レコードは4khzのちょい上あたりから音圧が下がる傾向にあり、CDは10khzあたりまで比較的フラットに音圧が出ている。
一方、CDはその仕組み上20khzでバッサリと音が途絶え、レコードは微音量ながらさらにその上まで音が出ている。
僕が若い頃からずっとレコードの音の方が心地よいと感じていたのは、CDは僕の思う中高音の音量が大き過ぎてキンキン聴こえるからだったのだろう。
また、CDがカットしている20khz以上の音も聴こえていたのだろう。
そして、中高年の評論家やオーディオマニアがCDの方が音が良いと感じていたのも真実なのだ。
そもそも、彼らには精細な高音、つまりは14khz以上の音は全く聴こえていない。
そして、彼らには聴こえにくくなる10khzあたり、僕の言う中高音がしっかり出ているCDの方が高音がよく出ているという結論になる。
私にはキンキンする強い中高音、彼らには心地よい高音ということになるのだ。
彼らは、機器の性能ばかりを語りたがる。
しかし最も肝心な自分の聴力には無頓着。
若い人や聴力が良い人が聴こえる音が聴こえない状態で、恥ずかしげもなく万人向けかのごとく決めつけた評価をくだしているのだ。
逆も真なりで、僕のやってきた評論は、大多数の耳の悪い中高齢オーディオマニアには全く当てはまらない表現だったのだ。
あらためて思った。
オーディオは、自分の耳に合ったものを選ぶのが一番。
勝手な評論には惑わされない方がいいなと。
僕が薦めているスピーカーやアンプは、多くの同年代にとっては高音の弱いこもったサウンドなのかもしれない。
最新の画像もっと見る
最近の「Music」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2020年
2012年
人気記事