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広汎性発達障害者にとって人間は分厚いガラスの向こうにいる異質なもの
広汎性発達障害の中でも、アスペルガー症候群を持っているSさん。
彼女にいろいろ聞いてみたのですが、
「他人に興味がないの。だから他人が何を考えているのかってわからない。興味ないから他人を分析する材料がない」
と。
・・・確かに。
広汎性発達障害の特徴として、自分のことで精いっぱいと言うのがあるのかもしれません。
普通の子は他人に興味を持つそうですが、アスペルガーのSさんにとって他人は
「分厚いガラスの向こうで泳いでいる水族館の魚みたいに遠かった」
と。
自閉症の特徴を持っている人たちにとって、他人はとても遠い存在のようです。
他人を理解するための心理学
人間がとる行動で、人間を分析する。行動心理学など心理学を学ぶことで、他人の行動をパターン化してそれで理解する。
ということをSさんに提案しました。Sさんはユングが一番好きですけども。
僕自身がいろいろ読んでいて、行動心理学の本でわかりやすいだろうなと思ったのは
植木理恵の人間関係がすっきりする行動心理学 [ 植木理恵 ]
植木さんの本は絵が多くて、活字に慣れていない方も読みやすいです。
人間関係の悩みをすっきり解消するための心理学。
こんな人はどんな思考なんだろう。の入り口としては良い本だと思います。
「胸の大きさにこだわる男性は、結婚に向いていない」「悲しい映画を観て泣く人は、腹黒い」
「『世界で一番、君を理解している』は言ってはいけない」など、相手の心を読み解いていきます。
恋愛や仕事に焦点を当てた本なので、読んでみると発見があるかもしれませんね。
空気が読めないのは武器になる
他人に「空気読めないな」と言う本人が空気が読めていない。
と言うことはよくあります。なので、言われたからって落ち込まないように。
僕の実母が言った言葉があります
「心の中でどんなことを思っていようと、笑っていれば他人は心の中に気が付くことはない」
と。
Sさんは
「挨拶とお礼の言葉さえ忘れなきゃ、何とかなる」
と言っています。確かに。
挨拶とお礼の言葉は無料なんだから、使えばいい。と言うSさんは、近所でも有名人。
誰にでも挨拶して、話し込む方です。
空気が読めないので、他人に話しかけたら・・・嫌われたら・・・無視されたら・・・とか考えないんですよね。
「話しかけて無視されたことないし」
と。
空気が読めない強さってあるんだなあと思ったりします。
人間関係に困っている方は、まず笑顔で挨拶を心がけてみるのもよいかもしれませんね。
行動心理から読み解く人間関係の内容が勉強になる植木理恵さんの本