My lovely Luv&Louis&Coo♪

MダックスLuv&フレンチブルドッグLouis&Cooの他犬種・多頭飼い日記☆

アレルギー検査について その2

2013-01-24 | 動物病院

その1の続きです。

その1で、アレルギー検査は1回だけでは
正確な判断が出来ないと書きました。

先日、獣医さんから新しい情報を聞きました。
2012年の秋に行われた獣医学会で
アレルギー検査は意味がないという意見が出たようです。

アレルギー検査に意味があるというグループと、
意味がないというグループが
あったようで、
まだ決着がついていないそうなので、
実際のところ結論は、まだ分かっていません。

関係ないというグループは、大学病院の獣医さんが
多かったようで
学会に発表する為に、
色々と研究やデータを集めて話をされているので、

アレルギー検査は意味がないという方が
濃厚ではないかとおっしゃっていました。

人間のアレルギー検査は、血液検査ですぐに●●と●●が
ダメと
分かるのに、なぜ犬は分からないのか
納得できなかったので聞いて
みました。
(私がアレルギー持ちなので)


人間と犬・猫では免疫反応のスピードが違うので、
アレルギー検査は
意味がないという事でした。

例えば、米に反応していると結果が出ても、米を食べても大丈夫、
鶏肉に反応していなかったのに、鶏肉を食べたらひどくなるという
症例が多かったそうです。
だったら高いお金をかけて検査をしなくても

いいのではないか?という結論だそうです。

アレルギー検査をするよりも、その1に書いたように
除去食にして自分の目で確かめる
方がいいそうです。

ほとんどの項目にひっかかってしまい、
ノイローゼになってしまったお客様を何人も
見てきましたし、検査結果が全然アテにならなかったと
いうお客様も沢山見てきました。
2年かけて除去食をして、穀類アレルギーを
突き止めた人もいます。
私も個人的には、色んな方のお話を聞く限りでは
アレルギー検査はあまり意味がないと思っています。
まずはどの食材から除去しよっかな~という
目安程度に調べるならいいと思います。


と、真面目な話を書いてみました!
会社のブログには、たまに真面目な話も書いてます(笑)
良かったら覗いてみてください♪

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アレルギー検査について その1

2013-01-24 | 動物病院

私は、ペットフードメーカーでカウンセラーを
しています。
お客様からよくアレルギー検査についての

お問合せを頂きます。


最近は、アレルギーを持つワンコが増えてきましたね。
今日はちょっと長くなりますが、アレルギーについて
書こうと思います。
長文なので、ご興味のある方だけお読みください!


病院の診察だけでなく、飼い主様もアレルギー
について勉強して一緒に治していきましょう!

アレルギーとは、免疫が特定の物質(抗原・アレルゲン)に対して
過剰反応を起こす事をいいます。
アレルゲンの種類もダニ、ハウスダスト、食べ物、花粉、菌類など
色々あります。
また、接触しただけで反応が起こる場合や、
食べたり吸い込んだりして起こる場合などタイプがあります。

「ウチの子●●アレルギーなんです」とよくご相談を頂きます。
詳しくお話を聞いていると、ほとんどの方は1回の検査で
●●アレルギーだと判断されて、神経質になられています。
どのワンコでも元々20~30種類のアレルゲンを持っています。

食べ物が原因の場合、数回の検査では正確にどの食材で
アレルギーを起こしているか判断できないのはご存知でしょうか?

お客様の中にも、「検査で鶏肉アレルギーという結果が
でたので、チキンはダメなんです」とおっしゃる方に
ご説明し、チキンをお試し頂き、再度検査を行って
頂いたところ、鶏肉アレルギーが出なかった!
という方が沢山いらっしゃいます。


再検査の結果、鶏肉が原因ではなかった方も
いらっしゃいますし、アレルギーではなく、
今までの市販フードに使われていた鶏肉の品質が
悪かっただけという方もいらっしゃいます。
鶏肉アレルギーだと思い込んで、今まで鶏肉を
避けておられたようです。
(※ここでは分かりやすくチキンを例にしていますが、
鶏肉が悪いわけではありません!)

なぜ、前回は検査で陽性だったのに、チキンを
食べて何ともなかったのか?原因は2点あります。


実は、アレルゲンは変化していきますので、1回の
検査では正確な判断は出来ないのです。

アレルギー反応が出たものが、体内に1~2か月
近く残っています。
ですので、理想は2カ月おきに血液検査をして、
消去法で1つ1つの原因の食材を突き止めていくことです。
原因をはっきりさせるには、相当な時間がかかります。
2か月に1回なので正確な原因を突き止めるまでには
1~2年かかりますので、時間と検査費用がかなりかかり、
ほとんどの飼い主様があきらめてしまいます。

もう1点は、アレルギー検査の会社によっても陰性陽性の
基準ラインが異なります。
同じ血液をA社とB社で検査したところ、
A社は陽性の基準値が低いので、ほとんどの項目が陽性になります。
ところが、B社は陽性の基準値がA社に比べて高いので、
かなり数値が悪い項目が陽性と判断されます。

病院によって、アレルギー検査を依頼する会社が違いますので、
検査結果はあくまでも参考程度に考えておくといいでしょう。


現在、陽性の基準値が低すぎるという事で、
A社は獣医さんの間でも問題視されています。
ほとんどの項目に陽性反応が出てしまい、
ノイローゼになる飼い主さんが多く出ているそうですよ。

アレルギー検査で陽性反応が出たら
食材でアレルギーが出た場合、陽性反応が出た
アレルゲンだけ食べさせなければ良いというわけでもありません。
アレルゲンが似ている食材も避けなければいけません。

例えば、ニンジンに陽性反応が出た場合、似たような
アレルゲンであるセロリ・リンゴ・キュウリ・パセリ・キウイなども
避けた方がいいです。


また重要な事は、人間の場合も同じですが、
アレルギーやアトピーの症状がある場合は、
同じ食材を食べ続けない事が大事です。


鶏肉がアレルゲンではなかったからといって、
鶏肉ばかりを食べ続ければ、次は鶏肉に対して
アレルギー反応を起こすようになります。

同一食材(鶏肉なら鶏肉、大豆なら大豆、米なら米)を
長期間食べ続ければ、その食材はいずれ必ずアレルゲンとなるのです。

そこで、食材循環方式をお勧めします。
アレルギーがひどくならないように、摂取するたんぱく質や
炭水化物の食材を1~2ヶ月毎に変えていくという方法です。

「調べてみたら、食べられないものだらけでした・・・」
という方は、まずは反応が出ていない食材をあげます。

ただし、上記の通り反応が出ていなかったからといって
同一食材ばかりあげていると、今度はその食材に
アレルギー反応が起こりますので、1~2ケ月毎に
お肉の種類をローテーションしてください。

半年ほど続けていくと、反応が起きていた食材の数値が
低くなってきますので、その頃に陰性反応が出ていた食材を
少しずつあげてみてください。

病院で出されるアレルギー用の処方食が
各メーカーから出ています。
これらの処方食は、「加水分解タンパク食」という
アレルギーを起こさないように人工的に消化した
アミノ酸食材です。
アレルギー反応は起こらなくなりますが、
長期間食べていると、善玉菌と悪玉菌のバランスが
崩れていきますので、1~2か月の短期間だけの
使用にしてください。
※アレルギー用の処方食といっても
穀物アレルギーの場合は、これらの処方食は
効果がありません。悪化する場合もありますので、
ご注意ください。


こうしてローテーションし、バランスをとっていく間に
アレルゲンは変わっていくので、食べられない食材が減っていきます。

皮膚、そして毛は、最後の臓器と言われています。
一番生存に必要な内臓、心臓、肝臓、腎臓・・・となり最後に、
皮膚の状態がよくなります。
食べた食事のうちの約30%が皮膚を作る為に使われる
と言われています。

どんなに外からケアをしてあげても、きちんとした食事を
摂らなければ、決して正常には戻りません。
=アレルギーは全然治りません。
体内から改善していくので、もちろん時間はかかりますが効果はあります!!

遺伝的にアレルギーになる子もいます。
父母からではなく、2~3代前の子から遺伝するケースが多いです。
ホースアレルギーだった場合、祖先にホースアレルギーの子が
いたか、ホースばかり食べていた子がいた可能性があります。

ですので、特に交配させるつもりでしたら、
同一食材を食べ続ける事を避けましょう。
後々の子孫に影響してしまいます。


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