MINORU NIIHARA "ROCK ME BABY!!!"

Music/Movie/Vocalism/Book
GREETING & 四方山話etc

穏やかな秋晴れ

2008年12月04日 11時30分29秒 | GREETING
「ひぐっつあんの最後のお別れの日」、朝起きると空は雲ひとつ無い綺麗な秋晴れだった。

静寂で穏やかな空気が漂っていた。

僕は母親と一緒に車で葬儀場まで行った。

僕の母親はひぐっつあんのことが大好きだった。

「あの人がおったら大丈夫や」っていつも言うてた。

僕の母親も相当なショックでずっと泣いていた。

祭壇には沢山の白い花が飾られていて、そこに棺が置かれていた。

棺の上にはひぐっつあんのステージ衣装とスティックとドラム手袋が置かれていた。

祭壇の中央にテレビモニターがあって、そこにひぐっつあんがドラムを叩いている時の男前の写真が映し出されていた。

祭壇の周りには、ひぐっつあんが愛していた特大のジャックダニエルのボトルが4本と普通サイズのボトルが8本置いてあった。

祭壇の左端には遺作となったLOUDNESSの「メタルマッド」で叩いていたドラムセットがセットされていた。

葬儀が始まるまで、ひぐっつあんのドラムソロばかり編集されたDVDがずっと流れていて、ドラムソロが終わるたびに大歓声と僕の「ON DRUMS HIGUCHI MUNETAKA!」と叫ぶ声が何度も木霊していた。

葬儀進行の人がグラスにジャックダニエルをなみなみついで棺の横に置いた。

そしてお葬式は始まった。

お坊さんのお経が終わって、棺が会場の中央に運ばれて来た。

ひぐっつあんの顔は安らかで眠っているようだった。

ひぐっつあんの横には、いつも吸っていたクールミントのたばこと愛読していたゴルフの本とドラムスティックが一緒に収められていた。

会場に来ていた人全員が棺の中に白い花を入れて最後のお別れをした。

僕もお花を入れて最後のお別れを言った。

最後に皆でジャックダニエルをひぐっつあんに少しずつかけた。

その間ずっとドラムソロが鳴り響いていた。

ひぐっつあんがライブでいつもやっていた、お客さんとの掛け合いのところを聞きながら、僕とタッカンとマー君とそしてバンド仲間で棺を担いで出棺した。

ひぐっつあんのご家族とご親族、ひぐっつあんを愛するバンド仲間に見送られながらひぐっつあんは旅立った。

ひぐっつあん、ほんま今までありがとうな。

ひぐっつあんのことずっと忘れへんで・・・。

沢山の方から励ましやお悔やみのコメントやメールを頂きました。

本当にありがとうございました。

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