いつものように7時過ぎに起床。
とても爽やかな朝だった。
リビングでお茶を淹れテレビのニュースを観た。
相変わらずつまらない芸能人カップルの情報にげんなり。
(他に報道すべきことあるだろ・・・)
ブドウパンを焼いてマーガリンを付けずに食べた。
テレビの時報が8時を告げた。
嫁の今日の予定などの話を聞きながらお茶を飲む。
最近、朝はコーヒーじゃなくてお茶かお湯にしている。
その方が身体に良いと思ってね、確かに朝の胃袋には優しいようだ。
お茶を飲み干したのでいつもの朝トレーニングへ行こうかと思った。
でも何だか腰が重い。
いや、体調が悪いわけではない、ただ朝トレに行く気になれなかったのだ。
(久しぶりにコーヒーでも淹れようかな?)
いつも朝には飲まないコーヒーを淹れるため準備をする。
と、その時、外で騒がしい消防車と救急車のサイレンが鳴り響く。
嫁が「なんやろ?最近救急車多いね」
確かに、ここ数日急に寒くなっせいで朝は路面が凍り足を滑らせる人が続出、救急車で搬送されている。
「それにしてもさっきの消防車の数は多すぎるな・・・」
久しぶりの朝のコーヒーも飲み干したので朝トレに出かけた。
いつもの山の入り口に差し掛かったところで、数台の消防車と救急車が停まってる。
(げっ!火事か?)
周りを見渡しても火事らしいところは無い。
よく見ると、いつもの山道から数人の消防隊の人が山から降りてきた。
「山火事ですか?」
「いや・・・」歯切れの悪い返事が返って来た。
訓練でもしてるのか?
数人のおばさんがなにやらひそひそ話している。
僕は気にせず山に入って行った。
山道はしばらく急な上り坂でである。
上り坂半分の所で救急隊の人が立っていた。
「どこへ行かれますか?」
「いや・・・トレーニングで山を歩きたいのですが」
「あぁ・・・そうですか・・すみません、今から救急の車が来ますのでここで待っていてください」
僕は上り坂の途中で足止めを食らった。
そうこうしていると、下に停まっている救急車から緑色のストレッチャーが運ばれて来た。
嫌な予感がした・・・
「今日はしばらく山へは入らないでください」
「え?どうしてですか?」
「ただいまガスが充満していまして・・・大変危険ですので・・」
「ガス?あのーま、まさか・・・最近流行っている例の化学反応起こしてやるガス自殺・・・ですか?」
「あっ、はい・・・そのガス事件が発生しております」
消防隊のお兄さんはそれ以上返事はしてくれなかった。
僕は暫くあくせくしている消防隊員を呆然と見ていた。
(仕方ないな・・・)
僕は山でのトレーニングを諦めて、コースを変更するため山を降りた。
そこで愕然とした・・・。
もし・・・・
今朝普段飲まないコーヒーを淹れずに・・・
いつもの時間に朝トレに行ってれば・・・。
僕が自殺者の第一発見者になっていたかもしれない・・・。
いや・・・ガスを吸って巻き添えを食らっていたかもしれない・・・。
それを思った途端全身が震えた。
山での朝トレを始めて以来、今日で2件目の自殺者だ。
人間はどうせ早かれ遅かれ死ぬのよ。
なぜそんなに死に急ぐ?
あんた、幸せな時期もあっただろう?
親から貰った命を粗末にするな!
ボケ!
死ぬな!
生きるために必死で病魔と闘っている人もおるんやぞ!
何やっとんねん!!
アホんだら!!
とても爽やかな朝だった。
リビングでお茶を淹れテレビのニュースを観た。
相変わらずつまらない芸能人カップルの情報にげんなり。
(他に報道すべきことあるだろ・・・)
ブドウパンを焼いてマーガリンを付けずに食べた。
テレビの時報が8時を告げた。
嫁の今日の予定などの話を聞きながらお茶を飲む。
最近、朝はコーヒーじゃなくてお茶かお湯にしている。
その方が身体に良いと思ってね、確かに朝の胃袋には優しいようだ。
お茶を飲み干したのでいつもの朝トレーニングへ行こうかと思った。
でも何だか腰が重い。
いや、体調が悪いわけではない、ただ朝トレに行く気になれなかったのだ。
(久しぶりにコーヒーでも淹れようかな?)
いつも朝には飲まないコーヒーを淹れるため準備をする。
と、その時、外で騒がしい消防車と救急車のサイレンが鳴り響く。
嫁が「なんやろ?最近救急車多いね」
確かに、ここ数日急に寒くなっせいで朝は路面が凍り足を滑らせる人が続出、救急車で搬送されている。
「それにしてもさっきの消防車の数は多すぎるな・・・」
久しぶりの朝のコーヒーも飲み干したので朝トレに出かけた。
いつもの山の入り口に差し掛かったところで、数台の消防車と救急車が停まってる。
(げっ!火事か?)
周りを見渡しても火事らしいところは無い。
よく見ると、いつもの山道から数人の消防隊の人が山から降りてきた。
「山火事ですか?」
「いや・・・」歯切れの悪い返事が返って来た。
訓練でもしてるのか?
数人のおばさんがなにやらひそひそ話している。
僕は気にせず山に入って行った。
山道はしばらく急な上り坂でである。
上り坂半分の所で救急隊の人が立っていた。
「どこへ行かれますか?」
「いや・・・トレーニングで山を歩きたいのですが」
「あぁ・・・そうですか・・すみません、今から救急の車が来ますのでここで待っていてください」
僕は上り坂の途中で足止めを食らった。
そうこうしていると、下に停まっている救急車から緑色のストレッチャーが運ばれて来た。
嫌な予感がした・・・
「今日はしばらく山へは入らないでください」
「え?どうしてですか?」
「ただいまガスが充満していまして・・・大変危険ですので・・」
「ガス?あのーま、まさか・・・最近流行っている例の化学反応起こしてやるガス自殺・・・ですか?」
「あっ、はい・・・そのガス事件が発生しております」
消防隊のお兄さんはそれ以上返事はしてくれなかった。
僕は暫くあくせくしている消防隊員を呆然と見ていた。
(仕方ないな・・・)
僕は山でのトレーニングを諦めて、コースを変更するため山を降りた。
そこで愕然とした・・・。
もし・・・・
今朝普段飲まないコーヒーを淹れずに・・・
いつもの時間に朝トレに行ってれば・・・。
僕が自殺者の第一発見者になっていたかもしれない・・・。
いや・・・ガスを吸って巻き添えを食らっていたかもしれない・・・。
それを思った途端全身が震えた。
山での朝トレを始めて以来、今日で2件目の自殺者だ。
人間はどうせ早かれ遅かれ死ぬのよ。
なぜそんなに死に急ぐ?
あんた、幸せな時期もあっただろう?
親から貰った命を粗末にするな!
ボケ!
死ぬな!
生きるために必死で病魔と闘っている人もおるんやぞ!
何やっとんねん!!
アホんだら!!