真っ暗な部屋の隅
眩しいくらいの画面の明かり頼りに
貴方の声を探した
見えているのは
動かす手のシルエットと
弛んで零れる硝子玉
ぼやけた視界に蛍光の線が走る
ぽっかり空いたスケジュール
古い絵を残したキャンバス
吐き気がする程の焦燥感
剥がすことさえ出来ずに
窓辺の北風許してた
流れを動かして埋め尽くしても
何処かからすきま風
私の胸を突き刺した
にっちもさっちも放浪癖
行き先を指すカモメさえ
羽をなくして堕ちてゆく
抱き締められたいから
仄かにぬくいぬいぐるみ
手繰って強く抱き寄せる
自分の心臓の振動に
びくびくしながら確かめる
身体独りで息をして
まだ独りで生きてることを
誰かがいなきゃ分からない
触れていなきゃ分からない
掴んで初めて私がいるの
なのに周りは魚の目
欲しいモノほど遠退いた
貰うばかりでいっぱいで
大好きなヒトに返すことすら出来なくて
溢れた愛しさは瞼から流れてしまう
余韻と間こそ雨の音
微生物が蠢いた
青緑の大きな水溜まり
別れて細かい泡になって
闇に誤魔化されてゆくの
鼓動に良く似た低音の調子
苦しくなって嗚咽を呑んで
またその言葉を信じてしまう
何をしても痛いささくれ
爪噛むやうに犬歯を当てて
カーテンの囁きにかざす
冷たく香る空気のやうな
何もない時を描きたい
無数の華で結ぶ切れ端が
貴方の手元に渡るまで
先を夢見る度に焼かれる心臓
ゆっくり押し潰されてゆくのは
空っぽの胃袋なのか
いっぱいの胸なのか
ただ今は苦くて甘い口の中
吐露することも見当たらない
耳を塞いだ弦の幻想
重い天井押し上げて
朧な私を急かして諭す
消えてはならないけど
消えたらとても楽なのだ
きっと貴方は気付かない
きっと貴方は気付けない
哀しいのではなく
恣意の静寂が襲い来ただけ
そう
多分
それだけ
眩しいくらいの画面の明かり頼りに
貴方の声を探した
見えているのは
動かす手のシルエットと
弛んで零れる硝子玉
ぼやけた視界に蛍光の線が走る
ぽっかり空いたスケジュール
古い絵を残したキャンバス
吐き気がする程の焦燥感
剥がすことさえ出来ずに
窓辺の北風許してた
流れを動かして埋め尽くしても
何処かからすきま風
私の胸を突き刺した
にっちもさっちも放浪癖
行き先を指すカモメさえ
羽をなくして堕ちてゆく
抱き締められたいから
仄かにぬくいぬいぐるみ
手繰って強く抱き寄せる
自分の心臓の振動に
びくびくしながら確かめる
身体独りで息をして
まだ独りで生きてることを
誰かがいなきゃ分からない
触れていなきゃ分からない
掴んで初めて私がいるの
なのに周りは魚の目
欲しいモノほど遠退いた
貰うばかりでいっぱいで
大好きなヒトに返すことすら出来なくて
溢れた愛しさは瞼から流れてしまう
余韻と間こそ雨の音
微生物が蠢いた
青緑の大きな水溜まり
別れて細かい泡になって
闇に誤魔化されてゆくの
鼓動に良く似た低音の調子
苦しくなって嗚咽を呑んで
またその言葉を信じてしまう
何をしても痛いささくれ
爪噛むやうに犬歯を当てて
カーテンの囁きにかざす
冷たく香る空気のやうな
何もない時を描きたい
無数の華で結ぶ切れ端が
貴方の手元に渡るまで
先を夢見る度に焼かれる心臓
ゆっくり押し潰されてゆくのは
空っぽの胃袋なのか
いっぱいの胸なのか
ただ今は苦くて甘い口の中
吐露することも見当たらない
耳を塞いだ弦の幻想
重い天井押し上げて
朧な私を急かして諭す
消えてはならないけど
消えたらとても楽なのだ
きっと貴方は気付かない
きっと貴方は気付けない
哀しいのではなく
恣意の静寂が襲い来ただけ
そう
多分
それだけ