カナダ高校留学に必須の能力を測るための、カナダ政府基準を採用した〈カナダ高校留学アセスメントテスト〉
コラム「留学前に受けるテスト〈カナダ高校留学アセスメントテスト〉さて、日本の生徒の実力は?」でこれまで受験した日本人中学生・高校生の特徴をお話しました。
日本の教育制度とカナダとがいかに真反対に異なるかもおわかりいただけたと思います。
「自分で考えること」を最優先するカナダと、「自分の考えではなく従来からの事実をそのまま暗記すること」の日本との違いが、このアセスメントテストに見事に具現されていると感じています。
留学がいかに難しいかをおわかりいただけるきっかけとなりましたでしょうか?
留学には日本でのトップクラスの能力が必要なこともおわかりいただけたら幸いです。
今日は、このようなアセスメントテスト用にカナダが厳格に定めている採点基準をご紹介します。
そこから、なぜ日本の教育からカナダに留学することがとてつもなく難しいことなのかも見えて来ると思います。
受験者のWritten response スコアは次の過程で決められます。
Narrative/Essay Writing
評価はContent. Organization, Sentence Structure, Vocabulary, Conventions の分野ごとになされます。
日本人生徒はContent分野では、’Poor’ ‘Limited’ の評価を受けることが普通です。
このようなWritingがそれに当たります。
ー自分の考えを明確に伝えることが出来ず
ー経験不足や考え方の幼さが前面に出てしまい
ー引用もランダムで関連性のないものを深く説明することなしで使用し
ー主題を取り違えるか浅く解釈してしまい、オフトピックとなり
ー登場人物の性格描写・行動分析・状況解釈も内容と切り離されたものになり
その結果、説明不可能で曖昧な概要を書くか、内容や主題とは関連のない自分の経験をただ単に書き連ねるだけに終わります。
Functional Writing
ここでも日本人生徒は社会経験の不足や、考え方の幼さから次のような基準を満たすことに苦労していす。
ー考えやそれをどう発展させるかが未熟
ーなぜこれを書いているのかの完全かつ関連性の深い説明が出来ない
ー手紙(特にビジネスレターなど)でのトーン(Writingの口調)が不適切
ー誰に対して書いているのか(Audience)を意識せずに不適切なWritingをする
などにより、スコアが低くなるケースが多いです。
日本の生徒の長所
カナダの出来の悪い生徒と比べると、語彙・表現などはある程度正確です。
つづり、記号、文字の正しい使い方なども通常80%以上取れる生徒が大多数です。
もし、この分野でさえもスコアが80%に満たない場合は、外国での勉強自体が無謀なことだと言えます。
ただし、文の多様性、適切な主語を用いるなどは低いスコアとなっています。
ひたすら的確なWriting練習が必須であると思います。
日本の生徒の短所
日本人受験者に頻発すること
ー考えが表面的、論理的間違いがあり
ー課題の質問に書かれている表現の繰り返しに終始し
ー過度に一般化した書き方をし
ー間違った解釈をする
ートピックを展開させる方法も不適切
ー提示している』情報も不正確
ーヒントとして出されているものからのコピーの繰り返しに終始
ー具体例がないか、不適切
ーそのため、出題の意図から遠く離れたWritingとなる
ー語彙・文法の使い方が曖昧、不正確
ー引用も不正確
このような日本人生徒の弱点は、留学後に大きく足を引っ張ることとなります。
Grade9まで正反対の教育制度から来る日本人生徒には、どれだけ頑張れど理解に苦しむレベルがカナダの教育だと理解して下さい。
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結論
留学するべきではない人
このアセスメントテストで、中学までの文法がほとんど理解出来ていない人は、留学は問題外。
Grade9(日本の中3)でスコアが50%に満たない場合。
大学留学を希望する高校生で、このスコアが80%に届かない場合。
留学に意義がある人
Grade9でスコアが80%ある場合。
大学留学を希望する高校生でスコアが90%以上ある場合。
留学準備特訓の価値がある人
Grade9でスコアが50%以上の場合。
ー上記のマイナス点をエッセイWriting、クリティカルシンキング特訓で伸ばせる可能性あり
大学留学を希望する高校生でスコアが80%以上ある場合。
ー同じく、猛特訓で大学直接入学に届く可能性あり
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最後にこのアセスメントテストの基本を作った政府のコメントを引用しておきます。
カナダに留学するとは、この基準を満たすことであることをよ〜く理解してから、ですよ!
“the evaluation of the answers would be in terms of the amount of evidence that the youngster has actually read something and thought about it, not a question of whether, necessarily, he has thought about it the way an adult would, or given an adult’s ‘correct’ answer.”
「このテストの評価は各生徒がどれだけの実際の経験を積み、それについて考えたかに基づいたもの。
大人ならどう答えるか、いわゆる「正しい答え」とは何かを書くことではない。」
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あなたのスコアは?
見事特訓の価値あり!圏内に入りましたか? Good!!
じゃぁ、UX Englishやカナダクラブにいらっしゃい。
カナダのクリティカルシンキングを使った特訓で、どこまで伸びるかやってみましょう。
カナダにいらっしゃい!
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