カナダにいらっしゃい!

カナダ留学・クリティカルシンキング専門家。Canadian Prairie/EcoCabin在住。 

「英語を書く」を完全に思い込み違いしている日本人留学生

2022-10-11 07:34:19 | カナダ留学

先日「『英語を話す』を完全に思い込み違いしている日本人留学生」というPodCastを公開しました。

実は『英語を話す』だけでなく『英語を書く』ことにも、驚く程の勘違いが起こっています。

今日はそれを分析してみます。

 

『英語を書く』ということは、自分がずっと使ってきた母国語の日本語での考え方がそのまま反映されてしまいます。

そして、それにに気がついている留学生はほぼいないと思っています。

 

あなたの書いた英語には、日本語で培って来た書き方・考え方がそのまま見事に反映されているんですよ。

いくら頑張ってもどうしても良い点数が取れない!

エッセイは難しい!と思ってますか?
その理由は、あなたの日本語Writingに欠陥があるからです。

 

残念ながら日本の学校ではカナダのようにクリティカルシンキングを使ったエッセイを書くことはないようですので、生徒が日本語で書いたエッセイと、英語で書いたエッセイを比べることは難しいですが、こんな事例でお話しましょう。

(たくさんの生徒を教えた経験の事例から一般的に述べてみます)

 

Case 1

どうしても、簡潔でOn Topic のエッセイが書けない…. と困っていますか?

トピックに関係ないことを書いている、ダラダラ長くなるが結局肝心な事が書けない、などなど・

 

実はそれは、英語のWriting能力だけの問題ではなく、元々のあなたの能力なんです。

的確に言いたいことを表現するOutputが出来るためには、相当の訓練が必要。

カナダの子どもたちは、小学・中学を通してじっくりと訓練され、高い能力になった生徒のみが高校の大学進学レベルのコースを履修します。

「トピックから逸れて、ダラダラいらないことを書き連ねる」しか出来ないカナダの生徒は、カナダの高い大学レベルでは到底やっていけないからです。

 

それでも、日本からやってくる留学生は、全くそんな訓練なしでカナダにやって来ます。

大学進学を目指して。 あらら。

 

こんな生徒結構いますね。

 

まず、何を聞かれているかの要点から大きく逸れ、関係ないことをいっぱい書きます。

「一体何を書いたの?」と聞きたいのをグッとこらえて、説明を開始。

書き直してもやはり同じ。 テーマの理解も浅く、 面白いことに、すべてのテーマを自分のことに結びつけます。

自分の観察・経験とむずびつけるのはエッセイで非常に重要なことなのですが、その生徒の場合は「私はすごいでしょ?」が顔を出してしまいます。

「自分は優れている」「自分の家は金持ち」「住んでいる所は高級住宅地」「学校でも人気者であるはず(実は孤独だったんですが)」などなどが、テーマと関係なく顔を出します。

 

日本語でのその生徒からのメッセージも同じでした。

何が要点で、一体何を言おうとしているのかな?と。

 

レッスンに遅れる連絡の際にも、他の生徒は「少し遅れます!すみません。」で終わり。

その生徒は「自分が学校でやっている活動がいかに重要で、それが長引いたことを書くのに、自分の活動履歴を長々。バスに乗り遅れたという理由も、普段はレクサスで送り迎えなんだけど、その日は迎えが来なくて。。。。」という、自分のことを有り余るほど書いた後やっと「遅刻しそうです」という本題が出てきます。

そこまでに約10行程の自分側で何が起こったかが長々と続くわけです。

 

こういうメール書く人、結構いますよね。

一体何が言いたいんだろう? 自分の事情だけ何やら主張して、だから?

 

その生徒は、英語を書いても日本語を書いても全く同じパターンでした。

まずビシッとトピックを簡潔に書き、そこから論理的な理由をこれまた簡潔に述べ、そしてこれでもかという程の具体的事例を付けていく。

この英語エッセイパターンからははるか遠く離れたWritingを繰り返しました。

それでもある程度までの指導は成功しましたが、やはりカナダの大学レベルには無理ですね。

 

思い当たりますか?

あなたは大丈夫?

  

Case2

これは場合はかなり極端な事例ですが、同様な生徒はかなり多いです。

日本ではエッセイなど、自分の意見を論理的に書くことなど学校では起こりませんので、日本語自体の使い方が結構まずいケースが多いです。

主題をどう表せばいいのか、次の概要としての理由をどう書けばいいのか、そして、具体例の大切さを理解しないまま、抽象的な大きな概念のみを書いて行く生徒。

 

興味深いことに、「話す」日本語も英語も同じです。

日本語で何かを質問してくる時、こちらは「。。。一体何の質問だろうな。。。」としばらく黙って聞きます。

最後になって何やら質問らしきものが出てくるのですが、やっと「あ、それが聞きたいのか」と納得。

 

英語で質問しても、日本語で質問しても同じ全く同じパターンです。

 

そのような生徒が一番苦労するのが、Short Answerで答えること。

大学になるとたんまり出てくるのがこれ。

このShort answerに迅速に簡潔に答えることが出来ないと、大学で(高校も同じですが、Grade12レベルになると)まず点数が取れません。

インストラクターが「は?」と。

 

TOEFL, IELTSなどのテストでのエッセイ、また留学中の大学生・高校生は、制限時間内に(短いですよね〜)エッセイを書き上げること。

かなりの苦労をしている生徒が多いですが、ほぼみんなこのパターンに入ると考えています。

Case1よりは、指導はしやすいですが、まず本人が「自分の日本語で考えるパターンが回り道で明確でない」ことに気がつくこと。

「だから、英語でも簡潔・明確に書けない」ことに気がつくこと。

これがあれば、そこからかなり伸びることは可能です。

  

Case 3

どんなテーマで何を書こうが全然面白みのないエッセイを書く生徒。

日本人生徒の大多数がこれに該当します。

エッセイを日本人に教える天才のRobert McMillanの手にかかり「そうか!英語エッセイってこう書くのか〜!」と理解した生徒は、そこから見違えるようにEnternainingなエッセイを書くスキルが出来て来ますが、その「そうか〜」を理解出来ない場合は、まず上達は難しいです。

 

ただ単に自分がGoogleでもして調べた事実を述べ、自分自身の日常の観察はゼロ。

とにかくこう書けばいいんだろう?とでも言いたいように、あくびの出そうなエッセイを書いて行きます。

もちろん、自分の観察ではないので、退屈きわまりない内容で、ま、カナダの高校ならかろうじてCが取れるかなという出来です。

Cでも実は御の字。

形式や文法構成など、Robertが必死で教えてますので、その分だけの点数です。

内容? おそらく先生たちは、「あ〜〜〜こんなの毎日読まないといけないの?」と言いたいと思います。

 

英語のエッセイは読者をEntertainすること。

これが必須。

日本の校長先生が卒業式でボソボソ言うスピーチ(あれ、スピーチじゃないですよね)みたいなエッセイは落第エッセイ。

 

こう言うエッセイを書く生徒はどんな生徒かって?

決して人格とか、人間の問題ではないことをまず強調しておきますが、日本語で話しても「話しは重い、答えは短い、表情は硬い、日本語でのコミュニティースキルも乏しい」ことが目に付きます。

 

え!?あなたも?

日本教育と日本社会のお利口さんたちは、案外このパターンに当てはまりますね。

そうでないと学校や社会から高い評価なんてもらえませんから。

「楽しいエッセイ?」何をふざけたこと言ってるんだ!と教師が怒鳴りそうです。

 

このタイプだと思ったら、英語圏大学留学は全くお勧め出来ません。

英語圏の大学が望んでいる学生と全く逆のスペクトラムにいますよ。

 __________________________

実に多くの日本人生徒に本物エッセイを指導して来たRobert McMillanからのメッセージです。

エッセイがうまく書けない。。と思ったらまずやること:

 

1.英語のストーリーを山程読むこと

Good writers are good readers. これが常道。魔法の道はないよ〜1って。

 

2.そして、正しいエッセイスキルを適切な指導者から習うこと

日本人には教える事は無理ですね。 クリティカルシンキングが脳に満載されてないと無理です。

日本の塾はエッセイと言ってもフレーズを教えたり、ちょこちょこっと添削したりしかしませんよね。

そんなエッセイはカナダでは通用しません。

 

3.本気でエッセイスキルを本物の先生に習いたいですか?

UX English Essay Basics にいらっしゃい。

Robert McMillanがデザインし、指導しているオンラインコースです。

(他の先生[みなカナダ人です]に当たるかもしれませんが、RobertがSuperviseしますので大丈夫)

丁寧な丁寧なコメント・アドバイスを受けながら、本物エッセイを学んでください。

 

特に、現在留学中で困っているみなさん、一日でも早くカナダレベルに追いつくために。

Essay Basicsにいらっしゃい!

 

エッセイの基本がわかって来た?

じゃぁ。

 

カナダにいらっしゃい!

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