今年の夏はほとんど家の片づけに時間を費やした。
全くといっていいほど外出できなかったが、後悔はない。
断捨離(仏教上の定義ではなくよく言われる片付けの方)は、
自分の執着を見つめ直すことだ。
また、自分と、自分に近しいものとの境界を再確認する作業でもある。
一生抱いていきたい自分だけの尊い思い出、
と
他人を思う仮面を付けた自分可愛さの堆積物、
とを選別する。
そして
同じ季節が巡りながらも
出来ることが少なくなっていくのを受け入れる心の準備。
別に悲観してはいない。
新しい葡萄酒は新しい革袋に。
新しい革袋を用意しておけば、
新しい葡萄酒の到来に間に合うのではないだろうか。