6月7日、浦和レッズは公式サイト上で「ファン・サポーターの皆さまへ」と題する告知を行った。5月15日の宮城スタジアムで行われたベガルタ仙台との試合で起きたいくつかのトラブルに関する報告とお詫びである。簡単に要約すると、
1 試合終了後ペットボトルを投げ入れた件については、6名が名乗り出て謝罪と入場自粛2試合の申し出があったのでこれを受け入れた。
2 スタジアムの椅子2脚を破損した件については当該椅子近辺にいた2グループから弁償の申し出があり、これに対して厳重注意とベガルタ仙台への弁償とお詫びを伝えた。
3 立ち入り禁止エリアへの侵入とチームバスを取り囲んだ件については、17名が名乗り出て謝罪と入場自粛2試合の申し出があったのでこれを受け入れた。また、別に6名を特定し、入場自粛を勧告した。
4 ベガルタ仙台の外国籍選手に対する人種差別的発言については、発言者を特定できていない。
という当日のトラブルへの対応と今後のクラブとしての方針である。この報告を持ってJリーグはクラブに対する処分について審議することになるのだろう。
1~3についてはこれまでもあったことなので、まだこんなことをする輩がいるのかとうんざりとする。当日はテレビ観戦だったが、試合は終始押していたのにゴールが決まらずに引き分けるという内容で、ストレスが貯まるのは理解できるが、サッカーではありがちな結果である。頑張った選手に対して物を投げるなんていうのは、サッカーを見る資格がないと言っても言い過ぎではないと思う。投げられたペットボトルを拾って帰っていく選手たちには本当に申し訳ない。そんなことを考えて中継を見終わったのだが、その他にもこんなにいくつものトラブルがあったことが分かってからは、腹立たしさも倍増である。しかも、差別発言まであったというのだから救いようがない。この差別問題はヨーロッパでかなり深刻な状況が見受けられたため、FIFA(国際サッカー連盟)は2006年に規律規定を改正し、選手、監督、サポーター等による差別的言動や行為があった場合は、1回目で勝ち点3、2回目だと6点を剥奪し、それでも差別行為が無くならない場合には降格処分となる厳しい制裁措置を科すことになっている。今さら言うまでもないが、スポーツだろうが政治だろうが、人種差別なんて行っていいものではない。勝てなかった腹いせだかなんだか知れないが、そんなことを吠えるような者は半永久的にスタジアムに入れないようにしてもらいたいくらいである。
浦和レッズは「サポーターに甘い」と批判されながらも、これまでサポーターの自浄能力を信じて粘り強く話し合いや啓発による解決を目指してきた。今回のクラブの報告の中ではこうした基本姿勢を継続しながらも、「今後観戦ルールを見直し・設定した後に、禁止項目を破った場合は、適切な対応」を行うこととしている。いつまで経っても無くならないスタンドでの喫煙を見ると、方針の修正は少し遅かったくらいかもしれない。
一度失った信頼を取り戻すためには厳しい努力と長い時間が必要となる。浦和レッズを愛すると言う者なら、その努力をしなければならないことを改めて思い知るべきである。そうでなければWe are Reds!などとは到底恥ずかしくてコールできない。ワールドカップでの中断期間はサポーターが自ら反省するために神様が与えてくれた時間ではないだろうか。サポーターの一人として自分たちに自浄能力があると信じたいものである。
(追記) Jリーグは8日この事件について浦和レッズに譴責と制裁金500万円、ベガルタ仙台に譴責と制裁金200万円の処分を下した。ホームのベガルタ仙台には運営責任があるとはいえ、とばっちりみたいな処分で申し訳ないと思う。当事者たちには700万円の弁償を求めたい気分である。
1 試合終了後ペットボトルを投げ入れた件については、6名が名乗り出て謝罪と入場自粛2試合の申し出があったのでこれを受け入れた。
2 スタジアムの椅子2脚を破損した件については当該椅子近辺にいた2グループから弁償の申し出があり、これに対して厳重注意とベガルタ仙台への弁償とお詫びを伝えた。
3 立ち入り禁止エリアへの侵入とチームバスを取り囲んだ件については、17名が名乗り出て謝罪と入場自粛2試合の申し出があったのでこれを受け入れた。また、別に6名を特定し、入場自粛を勧告した。
4 ベガルタ仙台の外国籍選手に対する人種差別的発言については、発言者を特定できていない。
という当日のトラブルへの対応と今後のクラブとしての方針である。この報告を持ってJリーグはクラブに対する処分について審議することになるのだろう。
1~3についてはこれまでもあったことなので、まだこんなことをする輩がいるのかとうんざりとする。当日はテレビ観戦だったが、試合は終始押していたのにゴールが決まらずに引き分けるという内容で、ストレスが貯まるのは理解できるが、サッカーではありがちな結果である。頑張った選手に対して物を投げるなんていうのは、サッカーを見る資格がないと言っても言い過ぎではないと思う。投げられたペットボトルを拾って帰っていく選手たちには本当に申し訳ない。そんなことを考えて中継を見終わったのだが、その他にもこんなにいくつものトラブルがあったことが分かってからは、腹立たしさも倍増である。しかも、差別発言まであったというのだから救いようがない。この差別問題はヨーロッパでかなり深刻な状況が見受けられたため、FIFA(国際サッカー連盟)は2006年に規律規定を改正し、選手、監督、サポーター等による差別的言動や行為があった場合は、1回目で勝ち点3、2回目だと6点を剥奪し、それでも差別行為が無くならない場合には降格処分となる厳しい制裁措置を科すことになっている。今さら言うまでもないが、スポーツだろうが政治だろうが、人種差別なんて行っていいものではない。勝てなかった腹いせだかなんだか知れないが、そんなことを吠えるような者は半永久的にスタジアムに入れないようにしてもらいたいくらいである。
浦和レッズは「サポーターに甘い」と批判されながらも、これまでサポーターの自浄能力を信じて粘り強く話し合いや啓発による解決を目指してきた。今回のクラブの報告の中ではこうした基本姿勢を継続しながらも、「今後観戦ルールを見直し・設定した後に、禁止項目を破った場合は、適切な対応」を行うこととしている。いつまで経っても無くならないスタンドでの喫煙を見ると、方針の修正は少し遅かったくらいかもしれない。
一度失った信頼を取り戻すためには厳しい努力と長い時間が必要となる。浦和レッズを愛すると言う者なら、その努力をしなければならないことを改めて思い知るべきである。そうでなければWe are Reds!などとは到底恥ずかしくてコールできない。ワールドカップでの中断期間はサポーターが自ら反省するために神様が与えてくれた時間ではないだろうか。サポーターの一人として自分たちに自浄能力があると信じたいものである。
(追記) Jリーグは8日この事件について浦和レッズに譴責と制裁金500万円、ベガルタ仙台に譴責と制裁金200万円の処分を下した。ホームのベガルタ仙台には運営責任があるとはいえ、とばっちりみたいな処分で申し訳ないと思う。当事者たちには700万円の弁償を求めたい気分である。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます