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令和五年九月の俳句会

2023年09月17日 | Weblog

兼題「仲秋」

重陽や節目の句集九冊に

 仲秋や閉門告げる鐘かすか

仲秋や琵琶湖八景月見台

   夕暮れの棚田に響くばったんこ

 僧都の音澄み渡をり詩仙堂


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令和五年八月の俳句会

2023年09月17日 | Weblog

    兼題「自由題」

 蜩や糺の森を一色に

     背の子の動く手足や踊りの夜

      かなかなや美術館への登り坂

   青紅葉天狗の面の鞍馬駅

    秋めくや青田に雲の影一つ

      梅花藻や旧家の鯉の赤よぎる

 

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令和五年七月の俳句会

2023年08月15日 | Weblog

 

兼題「自由題」

榧の木の千五百年夏の空

  白南風を背に観音の寺めざす

 夏草や熊野古道の曲がり角

 瀬戸内の島より島へ晩夏光

   昇天さんの張子の虎や青葉風

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令和五年六月の俳句会

2023年06月29日 | Weblog

兼題「梅雨寒」

梅雨寒や地蔵に赤き帽子かな

長谷寺の渡り廊下や梅雨寒し

曼殊院の幽霊の絵や梅雨寒し

    梅雨寒し駆け込むカフェミルクティー

梅雨寒し被爆ドームの首脳陣

  梅雨冷えや止まらぬ咳の夕餉時

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令和五年五月の俳句会

2023年05月14日 | Weblog

兼題「緑陰」
      緑陰につながれし馬まどろめる

   緑陰に乳母車より足のでる

   緑陰に買いたての本鞄より

     東林院のまばゆき白の沙羅双

涼風や西金堂の大庇

      緑陰やメタセコイヤの道抜けし

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令和五年四月の俳句会

2023年04月06日 | Weblog

兼題「桜 花」

白鳳の塔の相輪夕桜

        夕暮れて古刹静もる花の雨

             花冷えやランプの店に誘わるる

     西行の句碑を掠める糸桜

           猿沢池の芽柳の影揺れゐたり

              鹿せんべいもっともっとと春うらら

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令和五年三月の俳句会

2023年03月09日 | Weblog

兼題「水温む」

   朝明けの飛鳥の川の水温む

塔映し猿沢池の水温む

   日暮れ待つ人の蠢くお水取り

  水温む人数多なる釣り堀に

     近江富士の近く見ゆる日鷽の声

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令和五年二月の俳句会

2023年02月21日 | Weblog

兼題「寒」

  寒牡丹染井の井戸の蓋重し

    向き合って素知らぬ顔の寒鴉

     ボンネットに光る猫の目寒の夜

      凍てかえる水面に塔の影落とし

静寂の壬生寺の舞節分会

篁に風ふきすさぶ梅一輪

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令和五年初句会 兼題「初の俳句」

2023年01月14日 | Weblog

兼題「初の付く句」

朝明けに星の残りし初御空

初水の柄杓のくぼみ泉涌寺

   くくくくと初鳩の声こぼれおり

初泳ぎ水の重たきあと二百

   志野椀の葛湯両の手一人の夜

大絵馬に跳ねる兎や朝の雪

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令和四年十二月俳句会

2022年12月18日 | Weblog

兼題「歳の暮」

 歳暮るる茅葺宿に夕陽射す

薬草の発祥の地や歳の暮

   何一つ変わらぬ日々や歳くるる

散紅葉色つらなりて室生川

  良き日和塔にかかりし冬紅葉

2022年最後の句会メンバー全員変わりなく
楽しい句会になりました 仕事もゴルフも健康
のためにスポーツクラブの水泳も頑張ります
2023年もよろしくお願いいたします。

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令和四年11月俳句会

2022年11月24日 | Weblog

兼題「風呂吹き」

   風呂吹きやかまどの湯気の二筋に

風呂吹きや賑わう宵の先斗町

  釈迦堂の湯気立ちのぼる大根煮

 街路樹の色豊かなる今朝の冬

 佇むや木の実の音のおちこちに

  大和路や戸毎に柿のたわわなる

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令和四年十月の俳句会

2022年10月14日 | Weblog

季題「秋の虫」 


         ちちろ鳴くかすかに湿る宿の下駄      


 虫の音や寂光院への畔の道 


蟋蟀か和室の隅に何処より 


虫時雨中途半端に閉じる窓 


       箕面川の秋澄む音となりにけり      


 秋桜や明日香の村をツ-リング

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令和四年九月の俳句会

2022年09月17日 | Weblog

兼題「重陽」

 重陽や輪島塗なる夫婦箸

  白鳳の書院を抜ける秋の風

 初紅葉修理始まる仁王門

   重陽や龍に手を打つ大徳寺

三体の蔵王権現菊の酒

 

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令和四年八月の俳句会

2022年08月11日 | Weblog

兼題「日焼け 潮焼け」

        風受けて日焼けの車夫と奥嵯峨野

   合宿の日焼けの笑顔歯の白し

  高速道路右腕赤く日焼けせり

青空や糖度の高き西瓜買ふ

模様替え日焼けの畳一畳半

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令和四年七月俳句会

2022年07月09日 | Weblog

兼題「夜の秋」

   竹薮の葉擦れかすかに夜の秋

   夜の秋睡魔の襲ふ二ページ目

小窓より羽音密かに夜の秋

篁に透ける明かりや夜の秋

朝顔の蔓うだつへと届きをり

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