昨日夕方に四日市のお得意先が来てくれはったんです。
「実はあんたに折り入ってお願いがあるんさ」
嘘ォ、しっかり儲けて経営安定してたんとちゃうんかいな?
悲しい性(サガ)で「お願い」言われたら、手形のジャンプか支払い待って、が真っ先に頭に浮かびますねん。
そんなもん立て続けにやられたら泣いてしまいますやんか。
幸い違いました、チラッとでも失礼なことを考えてしもてエライすんまへん。。
「来年早々息子が結婚するんで、忙しいやろうけど来てくれるか?」
というおめでたいお話。
行かいでかいな!
お互いの親の代から50年以上の付き合いやんか、来るな言われても行きまんがな。
我々中小零細の、企業とも言えんいわば「家業」の仕事では、後継者が有って、それも所帯を持って落ち着いてるのんが一番の信用ですねん。
世襲がどうこう言う論議もあるけれど、残念ながらそういう事が言えるレベルや無いんですわ。
株式とは名ばかりで実態は個人商店、有限責任なんてな言葉は個人補償をした時点で消し飛んでしもてるわいな。
個人補償てなもんは、なけなしの個人資産だけで足りん場合は先の収入も片に入れてるのと一緒ですわ。
それでも融資を受けんと回って行かんのやから情けないもんでっせ。
そういうのも含めて、プラス・マイナスの資産を一切合財となれば、子供に因果を含めて渡さんとしょうおまへんねん。
厭やと言われたらそれまで、何ぼ何でも無理強いはできまへんで。
無借金経営で含み資産がドッサリ、内部留保も困るほどあって自己資本比率は100%、てな会社なら別やけどね。
ま、会社の良し悪しは別にして、子供が跡を継ぐとなれば、そら親は力が入りまっせ、不細工な事も出来んしね。
何より将来に向けて、絵が描けますやんか。
今のところはロクな絵が描けんけど、それでも真っ白けの紙を前に途方にくれてるよりはましでんがな。
たまにはこういう嬉しい知らせも無いとねぇ。
台風モロに来ましたねぇ・・・。
もぉ今日は仕事にならんから早仕舞いですわ。