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なかなか勝てない馬がいる。今日もその馬が走る。
がんばれ、と声が出る。
まなざしは、ゴールの先を見つめている。

もしも刑務所に入ったら

2020年08月28日 18時00分28秒 | 読書・文学
刑務所の入所儀式

全裸にされて、ガラス棒を尻の穴に押し込まれる。

午前6時45分起床。
起きるとすぐに布団をたたんで、着替えて正座の姿勢で点呼を待つ
7時に点呼。全員の点呼が終わったら配膳係りが朝食を配り始める。
朝食は入り口の横にある食器孔を開けてやりとりする。
7時10分から25分までに朝食を済ませる。
洗顔後の7時40分頃に出房、工場に向かう。
8時から刑務作業開始。
作業中の私語は禁止で、作業上の会話のみ許されるが、看守の許可が必要。
勝手に喋ると懲罰の対象となる。
嫌いな食べ物があるといって、他人に譲る行為も禁止。

11時40分に工場の食堂で昼食。
食事中の私語は認められている工場もある。
ちなみに、受刑者同士の食べ物の授受は固く禁止されている。

午後も刑務作業となる。
午前と午後に15分の小休憩がある。
午後には30分の運動時間が設けられており、野球やジョギング、柔軟体操など自由に体を動かすことができる。
午後4時40分に作業を終える。
刑務所にもよるが、工場から戻る際に流れる音楽は軍隊行進曲が多く、掛け声をかけて移動する。
午後5時に閉房点検があり、5時10分から夕食。
夕食後は舎房から出ることはできないが、自由・余暇時間となり、
あらかじめ録音されたラジオ放送や、BGMが流れる。
午後7時から9時まではテレビを見ることも可能で、
読書や手紙の作成、通信教育の自習、同房の者との会話も許される。
午後9時に消灯。小さな蛍光灯が点灯。
入浴は週2回、夏場は3回、
数十人が入れる大きな浴場があり、時間は15分と決められている。
塀の外で不健康だった受刑者が、刑務所に入ると健康になるという話も多い。

独居房という部屋
同性愛者や暴力団幹部など、他の受刑者に影響を与えるとされる者が入れられる個室である。
夜間独房
昼夜間独房・・・工場での刑務作業は認められず、封筒張りなどの軽作業をひとりで行う。
厳密独房・・・他人との一切の接触を禁じられ、誰とも話すことが許されない。
保護房・・・逃亡のおそれ・暴行傷害・自殺・自傷のおそれがある受刑者が収容される。
かつては革手錠で腕を固定されたため、受刑者は「犬のように飯を食う」と言われた。

2017年度の刑務所作業収入は39億円。
作業報奨金の支給は、原則として釈放の際だが、所内生活で用いられる物品購入や家族宛の送金に使用できる。
一ヶ月あたりの平均額は@4340円。

食事はすべて事前に決まっており、献立表が張り出されている。
主食となる米は、白米と麦とのブレンド。
基本は白米7対麦3.
かつては6対4だったので、刑務所を「ムショ」と呼ぶのは、その割合にちなんでいるという説もある。
汁物は必ずついていて、ラーメンなどつくこともある。
そしてトンカツやカレー、おでんなどのメインメニューが1品、サラダや漬物などのサイドメニューが3品。
受刑者一人あたりの予算は@500円
休日の夕食だけは16時。休日の夜はつらい時間だといわれている。
楽しみだとされるのが主食がパンの日。
「アマシャリ」・・・汁粉・ぜんざい・甘煮豆がつく。
菓子に対する執着心だといわれている。
「祝日菜」・・・祝日一回につき一人あたる@60円の予算。
クッキー・かりんとう・板チョコなどが人気で、全員に無料で配布される。

~~受刑者の洗濯~~
汚れた衣類を回収するのは洗濯工場で働く受刑者たち。
部屋の片隅にまとめて置いておけば、その日の夕方に戻ってくる。
毎日洗って貰えるのは下着と靴下だけ。
肌着は2日に一度、作業着や舎房衣は3日に一度。
大型洗濯機を使用して、乾燥機もあるが、雨の日以外晴れた日は天日干し。

布団や毛布で顔を覆って寝てはいけない。
就寝時間中はトイレは許されるが、読書や私語は厳禁。
三回目の場合、取調べを受け、7日以内の減食や懲罰用の部屋に閉じ込められる。
休日のテレビの時間帯は15時から17時。
不眠を訴える者には、睡眠導入剤や睡眠薬が意外と簡単に与えられる。

エロ本などの閲覧は禁止されていない。
同性愛にはしる受刑者も少なからずいる。
隠語に「アンコウ」「カッパ」があり、
「アンコウ」は男役で、「カッパ」は女役。
穴があればどんなところでも入っていくからアンコウで、
どんなものでもすぐにくわえるのでカッパということらしい。
刑務官が同性愛的感情に気付いた際は、工場替えや部屋替えをして、引き離す配慮をしている。

休日の起床時間は平日より30分遅い。
刑務所にもよるが、8時から10時と、18時から21時まではテレビを観ることができる。
テレビを観るときは布団を敷いてパジャマを着用し、横になることが許される。
リアルタイムの番組ではなく、検閲して内容をチェックしたあとに録画放送する刑務所も少なくない。
模範囚は集会に参加し、甘い物をとりながら、映画鑑賞やイベントを楽しむことができる。
将棋や囲碁の観戦することは禁止。
受刑者の将棋・囲碁熱はすさまじく、年中行事のひとつとして、工場対抗戦を開く刑務所もある。
刑務所慰問で有名なのは杉良太郎。100回を超え、訪問先は全国74施設にのぼる。

~~映画鑑賞会~~
担当刑務官のポケットマネーで自らレンタルビデオ店で借りてきて、上映する。

「菓子」
甘い食べ物に対して、塀の外の人間には想像できないほどの飢餓感を持っている。
甘いものを食べるチャンスが「集会」。
3類の受刑者はつき一回、2類の受刑者は月二回、集会に参加できる。
そのため3類の受刑者は2類にあがること、累進に血眼になる。
累進の機会は半年に一回しかない。
この機会を狙って、表面上の素行を正し、真面目な行動に努め、刑務官の印象を良くしようと涙ぐましい努力をする。
というのも、刑務官のさじ加減ひとつで累進が決まるからである。
2類にあがると、面会回数や所持する日用品等も優遇される。
ちなみに菓子購入費用は自己負担で、300~500円で、刑務所が指定する3点の菓子を買う。
なお、1類の受刑者は、週一回集会があり、菓子の点数も増える。

~~刑務所の大運動会~~
運動会の日の弁当は白米100%、白米が食べられるのは正月三が日と運動会の日のみ。
~~刑務所の文化祭~~
毎年11月3日
~~刑務所の正月~~
大みそかだけは深夜0時まで起きていることが許される。
紅白歌合戦だけは特別に最初から最後まで観ることができる。
大みそかは「年越し蕎麦」が出る。
基本的にカップ麺だが、普段決して口にできないカップ麺はご馳走なのである。
正月は、おせち料理と餅が出る。

~~受刑者との面会~~
事前に刑務所に電話で問い合わせても、親であれ、どの刑務所にいるか一切問い合わせに応じない。
面会するためには、本人と手紙で連絡をとり、面会に出向く旨を伝える必要がある。
面会時間は30分まで。面会の回数は受刑態度を評価した1類から5類の「優遇区分」によって制限される。
入所したばかりの5類と懲罰で格下げされた4類は月2回、
3類は月3回、2類は月5回、1類は月7回と決まっている。
「外国語で話してはいけない」
「暗号や符号を使ってはいけない」
「暴力団の話題を出してはいけない」

~~受刑者への差し入れ~~
刑務所が指定した売店で購入したものに限っている。
受刑者にとって現実的には、書籍や一回3万円までの現金がもっともありがたい差し入れである。
差し入れ可能な物・・・
雑誌月3~10冊、写真1回につき10枚、刑務所指定のちり紙、・・・
エロ本もかなりきわどいものでなければ差し入れ可能。
お守りはNG,

~~受刑者の文通~~
塀の外の人が刑務所に手紙を送る場合、ハガキでも封書でも書留でも問題なし。
便箋で何枚書こうが全く制限なし。
写真を同封しても証明書や契約書などの書類も届く。
もちろん、検閲はされる、独特な言葉遣いや言い回しも暗号とみなされ検閲にひっかかる。
受刑者が手紙を出す場合、手紙は週1回決められた曜日。
一度の手紙で便箋は7枚以内、
書く内容は厳しい制限がある。
「金の無心」「人の悪口や日常の様子、刑務内容や行事、建物の配置」は検閲にひっかかる。
面倒なのが、手紙を出す際は前の週に予約する必要がある。


~~受刑者のショピング~~
買い物は月1~2回、毎月決められた日に注文する。
現物をみて購入するのでなく、注文するには専用のマークシートが使われる。
書き損じた場合、1回分の注文は見送らなければならないので、記入は気が抜けない作業である
コンビニで売られているようなエロ本であれば検閲に引っかかることはないという。
買い物をするために、作業奨励金も使えるが、使いすぎると仮釈放の査定に響くため、
多くの受刑者は作業報奨金にあまり手をつけない。
月@4500円程度であるため、少々の買い物でも使いすぎるとみなされるからである。
「官物」は最低限の物しか用意されていない。
パンツ・靴下・防寒着・運動靴・・・
ちり紙・石鹸・タオルなどの消耗品は自費。


~~受刑者の脱走~~
数年前、そーいや、自転車使って旅しながら脱走したアンチャンいたっけなぁ。
かつて4度の脱獄に成功し「昭和の脱獄王」白鳥由枝

万が一脱獄に成功しても、逃亡後48時間は刑務官が逮捕権を持つ。



















































































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