新聞折り込みに入っていた今日の講演会の案内
近くの公民館での開催とのことでお出かけした今日。
タイトルは 第六回東日本大震災復興支援チャリティー講演会
講師は 前横浜市長を務めたという 中田宏氏
TVなどでよく見かける彼の話しに興味深々で出かけた。
この講演会は、近所の建築会社が主催。
2011年3月11日以来 復興支援にかかわっている会社らしく
年一度こうした講演会を開き 地域力の高揚を掲げて
社長自ら 日ごろの地域清掃活動や復興支援活動をしているという。
なんと 中田さんは 講師料無料で一時間の講演を引き受けてくれた
らしい。
ちなみに 今日の講演内容の一部としては、
2011年3月11日の東日本大震災当日 中田さんはパラオへ行くために
検問所に停車中の成田空港行きシャトルバスに乗っていて
震度5の地震に遭遇。
成田空港では すべての便が欠航となり 空港内では毛布が配られたり
空港のホテルでは、無料で夕食が配られたが、多くの人が停電のために
トイレが使えない。電車が動かない。などパニック状態であった。
と当時の状況を解説し、
その後 被災地の知人友人の市長や町長に連絡をとり、今必要なものは何かを聞き
3/14 水・衛生用品・生理用品などを、友人のローソン社長に依頼し集めて
トラックで届けた。
3/15 手でつかんで食べる食べ物はあったが 水がないとのことで
ペットボトルの水を手配するも ペットボトルが作れない キャップが作れないという状況下で
水の入ったボトル自体の製造が間に合わない。
在庫を置かない今の日本では、必要なものは自分で備蓄することの必要性を指摘した。
3/19 灯油の要請がありトラックで届けた。
当初この灯油は 暖を取るためだと思っていたが よくよく聞くと
身元の分かった人から荼毘にふすため
一人につき50リットルの灯油が必要 とのことだった。
ガソリンは法律により一般人は運べない。
また 法律により土葬はできない。 とのこと。
3/23 米 調味料 畳の要請があった。
自衛隊 ボランティアなどの支援の先に必要なものが 変わってきた。
届けた時に 被災地の人は ここではそれは間に合っているから 必要としているところへ
持っていってほしいと言い、
被災地以外の人は むさぼるように 物を奪い合っていた現実を見た。
行政は 公平にやれることの最低限のことを提供する。自力ではできない事を提供する。
しかし 一人一人の顔は見えない。見るのは無理。
一人の顔が見えるのは、同じ地域に住んでいる人である。
普段からべたべたする交流はしなくても いざという時に 地域市民の能動性が
互いを守る大きな力になることを 強調した。
聞いて納得の分かりやすい講演だった。
この後 バザーがあり この購入料金も被災地に届けられるとのことで
購入。
参加費用1000円(東日本復興支援金)ということもあり、
公民館の体育館には 200人余りの人が集っていた。
まだまだ復興途中の東北には 17万人の被災者が 簡易住宅に住んでいると聞いた。
五年経った今は ニュースにもあまり取り上げられなくなったが
明日は我が身になるかもしれない自然災害に
平素からの備えと心構えが必要であることを
再確認させてもらえた今日だった。