

『あんな男のどこがいいんだ』
『貴方には分からないわ』
『お前が泣くだけだぞ』
『あの人は優しくて私を愛してくれてるわ』
『あいつは、男のカスだ、お前を食いものにしてボロボロになるだけだぞ』
『そんな事、絶対に無いわよ・・・・』
『そこまで言うなら出てけ、子供は渡さないからな』
『子供達を宜しくね』
『母親の役目より女でいる自分を選んだお前に言われたくない後悔したって知らないからな』
『子供達に何て言うの?』
『正直に言うさ、お母さんはお前達とお父さんを捨てて他の男と一緒に出て行ったって!』
『そう、子供達に傷つくような事を平気で言うのね?』
『子供達を平気で捨てて行くようなお前に言われたくない、言わなくても子供達には、いずれ分かる事だ』
『そうね、離婚届は、ここに置いていくわ、早く出してね』
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。』
悲~っ義男さんが可哀相
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そして3年後、義男は妻が出て行った後に寂しさを紛らす為に通ってたスナックで1人の女性と出会い結婚!!
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『義男さん、私・・・・・出来ちゃったみたい』
『何?本当か?俺は3人の子持ちか~』
『あらっ私なんか結婚した途端に2人の子持ちになったわよ』
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そんな二人を遠くから見つめる前の妻がいた!!
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凄まじい形相で見つめる前の妻、多佳子は男に捨てられ義男の元に戻ってきたのだった!!
しかし、今や新しい女と暮らす義男に強い嫉妬と元のさやに納まろうとする心が交差して
『あの女を絶対に追い出してやる』
心は醜く歪みきってた!!
男に捨てられ行くあてのない多佳子にとって、もはや義男の元に戻る事しか考えられない程、精神を病んでいたのだった。
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義男が仕事で出掛けたのを見計らって多佳子は家に上がりこんだ・・・・・。
『ちょっとまって下さい、どなたですか?』
『私?聞いてないの?義男の妻よ、あんたこそ誰さ?』
『私は、一年前に義男さんと結婚したんですよ、貴方が前の奥さんですか、好きな人が出来て出て行ったと義男さんから聞いてますが』
『私が出て行った?』
『そんなはずある訳ないじゃない義男こそ私に冷たくしておいて他の男に目を向けるように仕掛けたんだわ、あんた達いつからの知り合い?』
『2年程前ですが・・・・』
『嘘つくんじゃないよ!!』
『待って下さい、何か誤解なさってます、義男さんに電話して来て貰いますから』
『ふざけんじゃないわよ』
多佳子は台所に走り寄り包丁で自分の手首を切った。
鮮血がしたたり落ち台所で多佳子は崩れて倒れた

