高級レストランで洒落たグラスに入った水
知らずに飲んだ
イケメンなボーイさんが、こっちを見てクスクス笑った
へっ?
私を笑ったの?
一緒に食事にきてた人はボーイさんに背を向けてた
高級レストランの水は美味いだろ~
ワイングラスの形のフィンガーボール
コース料理に少し戸惑っていた20歳の夏
何事も経験
フォークとナイフがずらり並ぶテーブル
白い大きなナプキンを彼はワイシャツの襟にはさんだ
えっ?
どうしよう・・・・・私は挟む襟が無い( ̄□||||!!
お手本にしたい客が居ない平日
考えた末に首に巻いた
彼は『君って楽しい子だね』
食欲の失せる気持ちで一杯なのに
ワインが運ばれてきた
飲み干したフィンガーボールのグラスを差し出したら
その隣の一回り小さなワイングラスだと言う
その場は黙って従った
ひと口程度の赤ワインを注ぎ
ボーイさんが『お味を』
彼は口に少し含んでクチュクチュと音を立てて
ごっくんした
ワインは、そうやって飲むのか~
私も音を立ててクチュクチュクチュして、ごっくん
良く分からないが美味しかった
それではこちらで宜しいですか?
彼はうなずいた
置いて行ったフルボトルの赤ワイン
このグラスは小さいし、こっちで飲むわとフィンガーボールに注ぐ
ワイングラスを大きくしたフィンガーボールに、タップリと入れて
クチュクチュ音を立てて飲む私
レストランでのコースは初めてではないが
フォークとナイフの数が半端じゃなく多いので
1つの料理に使いやすいのを選びバンバン使った
次々と運ばれてくる料理に何故かフォークとナイフも、また増える
使っても使っても再び持ってくるフォークとナイフ
【そのはずた大抵は一皿にフォークとナイフの2本だし】
私は運ばれた料理にフォークとナイフ最低4本で食べた
||||||||||凹[◎凸◎;]凹||||||||||ガビーン!
すでに生き恥をさらしまくっていた
コースメニューは次ので最後
待ってましたデザートだ
程よい酔いが回ってる私
きたきた~デザートだ~
アイスかな?パフェかな?
メロンとバナナとブドウのフルーツと
何とかってケーキだった
彼は、俺はお腹が一杯だから君が食べて
『これって、残ったフォークとナイフを使うんだよね』
『当たり前だろ~』
彼は平然と答えた
フルーツにフォークって・・・・・・・
スプーンはケーキに使ってもフォークが何で3本も残ってるの?
酔ったふりして素手で食べちゃった
挙句に残ってた大き目のスプーン
ボーイさんを呼んでスープはまだかと聞いた私の20歳の失敗
思い出す度に穴に入りたくなります
えっ?レストランの名前?
東京都内の高級ホテルのレストランです
名前を出せば皆が嘘~あのレストランで失態?
あり得ね~
田舎人丸出しじゃん
て言われるので言えません
知りたい?ちょっとだけよ
ホテル・オー〇〇の中にあるレストランです
そうそう芸能人が披露宴を挙げるホテルです
皆は最初から知ってた?
フィンガーボールの水を飲んだ事ない?
指を洗う水だと知ったのはずっと後だったよ
恥ずかしい思い出に(o ̄∇ ̄)o!!ガビーン
キャバリアと熊さん両方ホチッと応援してね♪( *^-゜)/⌒☆゛
↓↓↓
今日もプリンに応援のポチをお願いしますρ(・・。)
↓↓↓