クローゼットの中は、まるで時間が止まってるかのように奥に入れば入る程、色んな物が出てくる。中には買った記憶の無い服から、離婚した元夫だった人の物まで紛れ込んでいるから、目にした時は意味深な気持ちになる
一口に離婚と言っても、色んな別れ方がある
例えば、浮気をされて頭に血が昇り勢いで離婚を言い渡す
例えばギャンブルで作った借金の発覚で愛想を尽かし離婚
例えば普段は良い人なのにアルコールが入ると激変し暴力により離婚
何だか分からないけど、一緒に居るのが苦痛だとか、夫婦の離婚には沢山の理由がある
熟年離婚って言葉が流行った時もあったっけ
しかし大雑把に離婚の原因をあげるとすれば、お金(ギャンブル)+女癖悪い(浮気)+暴力じゃないかな?
私の離婚も、それらが要因
離婚するまで、世間で言う家庭内別居3年弱
その間、私は必死に彼の居る家から逃げるように仕事に専念してた
仕事場は逃避行の場でもあり、生活の糧にもなる場だったしね
何度も離婚届に署名捺印し、彼が仕事で留守の日に、そっと彼の居住区なる部屋のテーブルに置いた
しかし、彼は頑として離婚を拒否
署名捺印してある離婚届は、いつもゴミ箱に破り捨てられてあった
そんなある日、仕事で留守の隙に彼の居住区に、離婚届がゴミ箱に捨てられてるものと思い入ったら、何と彼の署名捺印した離婚届がテーブルの上に置かれてた
私が買った車(名義は夫)(支払いは私)トラック1台分もの衣類や私物を、私の買った車で何処かに運びメデタク離婚成立
彼が離婚に署名捺印したのは、車のローンの支払いが終わった翌月
ローンが終わったから離婚届けに署名捺印したのだろうか?
月々のローンの支払いは7万円弱の60回払い
元夫は私と一緒だった頃は高級新車に乗り放題
前車を下取りに出して再び違う車を欲しがった時の言葉を今でも鮮明に覚えてる
『今、乗ってる車を下に入れて、この車を買いたいけど、キャッシュは無理だろ?けど60回払いの月々7万円弱、それくらい払えるよな?』だった
下取りに出した車は新車で買って、まだ2年足らず
ニコニコ現金払いで買った車(当然、お金は私の稼ぎの預金から)
ともあれ渋々ながら承諾して買ったのは私、そして支払ってきたのも私
彼の年間所得、離婚する頃には120万円以下
もしかして私って都合の良い女?(もしかしなくても金づる妻?)
深い溜息が出たが私を大事にしなかった彼には、いずれ【天罰】がくる
その【天罰】が本当になるとは当時は考えてなかった
どんな【天罰】?いつかブログに載せる時がくるかも?
彼は衣類の他、金目の物、 預金通帳(自分名義)・カード・印鑑・生命保険証券(私が毎月、支払ってたから、離婚後の彼に支払える金額ではなかった)・年金手帳・貴金属類・趣味のアウトドア用品(キャンプ用品一式)(スキー用品)etcをしっかり持って行った。
彼が居住区にしてた部屋、今は私の穏やかな愛犬と過ごす空間になってる
そうそう彼が持って行かなかった物、それは思い出詰まったアルバム
何枚か持っていったかな?と思いチェックしたが、写真を剥がした跡は一切ない
そっかぁ~離婚する女の写真なんか欲しくなかったんだな
写真を持ってった所で、未練タラタラと思われたくなかった?
その頃は、どうでも良かった
とにかく、綺麗サッパリ貴重品(金目の物)の全てを持って出た彼に呆れた私だったが、気を取り直し再出発だと自分に言い聞かせたわ←(本当は涙)
2人で良くも悪くも歩んだ人生は、彼の金目の物全ての持ち出しによって、こんな人が夫だったなんて・・・と軽蔑にも似た感情が芽生えたのも事実
アルバムに貼られ残された写真には、旅行やイベント、誰かの結婚式で撮った2人の笑顔の写真がいっぱい
一緒に過ごした色んな出来事や思い出が収まっている
眺めてると腹が立ち彼の写真を片っ端から破り捨てた
後先も考えずに破り捨てた
心のアルバムだけで良いと思ったから
やがて心のアルバムも色あせて、クローゼットの中に眠ってた思い出の服と戯れる今日この頃
クローゼットの奥の奥の隅にタオルで大事そうに包まれた箱を発見
何だろ?ヘソクリだったりして?ちょっとワクワク気持ちが弾む
何気に重い箱
蓋を開けた
VHSのテープが4本(ガッカリの私)
次の瞬間、笑ってた
再生して観る必要はない
何故なら、タイトルで一目瞭然
【野獣の証明】
【人妻の証明】
【熟女の証明】
【OL達の証明】
タイトルに全部、証明が付いてるのには笑った
一応、確認の為に見たらやっぱりHビデオだった
金目の物は忘れずに持っていったが、奥の奥に隠してたHビデオ
持ち出すの忘れたのね
不便しなかったかしら?(≧m≦)ぷっ!
別にHビデオ見たからって軽蔑なんかしないわよ
男だものね~♪女の私だって興味あった時代があったし♪
尊敬されなくてもいい、お人よしって言われても良い
ただ、軽蔑だけはされない人間でいたい、そんな自分でいる事
クローゼットは、自分を見つめなおす空間だと思った。