私の大好きな場所(その1)
三重県と奈良県境にある「三峰山」です。
冬になると、頂上付近ではこんな美しい霧氷が見られます。
遠目で眺めると、白っぽい桜の花が咲いているようにも見えて。。。
頂上より奈良県側に少し下った所に山小屋があり、その傍らに大きな大きなブナの樹があります。
この樹が大好きなんです♪
三峰山は、私が生まれ育った土地を流れる川の源流域なので、
この大きなブナの樹を、親しみをこめて「ゲン(源)さん」と呼ばせてもらっています。
もう、何年も会いに行けていませんが、きっと今日もあの彼方の山で、
静かに生きてくれていることと思います。(写真はずいぶんと昔のものです。)
ゲンさんの感じている時間って、とってもゆったりとたおやかに流れているんだろうな。。。
朝、東の空が白みはじめ、光はどんどん明るさを増し、ゆっくりゆっくりと時間をかけて大空を渡り、
西の空を茜色に染め、やがて光から闇へと入れ替わってゆく。。。
そんな「光」につつまれる時間が「呼吸」の「呼」で、
「闇」につつまれる時間が「呼吸」の「吸」で・・・
ゲンさんにとっては、そんなふうに1日かけて「ひと呼吸」するくらいの、ゆったりと穏やかな時間の流れ方なのかなぁ。。。
自らの手で「時計」を作ってしまったがために「時間」に追われてあくせく生きている人間。
そんな人間の日常の時間とは別に、「今この瞬間」もそんな樹々たちの静かな時間が同時に流れている。
時にはそんなことに思いを巡らせて、大きく深呼吸してみようと思います。
ゲンさんの上で。