SORAの散歩道

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

故郷の旅…その4

2024-10-26 08:43:30 | 日記
寂れた旅先に
故郷の名残を誘うものがある
そんな話を聞くたびに
私も旅したい
残り火が消えぬ間に

往く道に二人連れ
来た道に影二つ
そんなふたりの人生に
後先にふたつずつ
足跡が弾んでいた

無言で微笑み
さりげない会話
あ、うんの呼吸
自然と解け合って
弾んでいた


故郷の旅…その3

2024-10-25 08:48:06 | 日記
生きる力に萎える時
故郷が恋しいという
そんな話を聞くたびに
私も行きたい
そんな恋しい故郷に

故郷に想いを馳せて
故郷が枯れたという
そんな話が聞こえてきた
私は…もう帰れない
あの懐かしい故郷に

あの山も、川も
あの空も、海も
昔話になっていた
私の故郷は消えた
思いを果たせぬまま


故郷の旅…その2

2024-10-24 09:21:08 | 日記
故郷を訪ねては
安らぎが待っていた
そんな話を聞くたびに
私も欲しい
そんな故郷の安らぎを

私も知らぬ野辺の花
野辺の滴に咲き誇る
そんな話を聞くたびに
私も咲きたい
そんな花のように

故郷の山奥に
産声あげる湧き水がある
そんな話を聞くたびに
私も聞きたい
そんな産声を


故郷の旅…その1

2024-10-23 08:34:54 | 日記
この空も、海も
昔はもっと澄んでいた
そんな話を聞くたびに
私は見たい
そんな澄んだ空と海

この山も、川も
昔はもっと若かった
そんな話を聞くたびに
私は、見たい
そんな若い山と川

さりげなく美しく
四季を友に生きていた
そんな話を聞くたびに
私も生きたい
そんな時の流れに



出会い…その4

2024-10-22 08:36:01 | 日記
その日が最後で
それから一年経っても
その老婆の姿を見ない
あの曲がった腰を支え
杖をついていた老婆が懐かしい

不意に思い出した
「毎日、拝んでるか」
あの突飛な言葉が
妙に思い出され
心に、手を合わせていた

見知らぬ老婆と出会い
言葉を交わし
拝む言葉を最後に
忘れていた何かを
思い出していた