君の人生に
残された君の人生に
私の存在は意味があるのだろうか
君の人生に
私にできることがあったなら
私の人生を止めてもいい
君の人生に
私の人生を重ねて
もっともっと幸せになって欲しい
君の人生に
納得のいく人生があるのなら
私は、今静かに目を瞑ろう
私は、今ここに
君の人生が輝いていく
そんな夢を見ている
私の人生に
もう一つの人生があるなら
今度は君を背負う番だ
君の人生に
私は重荷だったのか
時々悩むことがある
君の人生に
別の人との出会いがあったなら
君はもっと幸せだっただろう
君の人生に
許されるもう一つの願いがあったなら
君を自由にしてあげることだろう
私の人生に
君の人生が重ねられ
苦痛が半減し、喜びが倍になった
私の人生に
君の存在があったから
生きる証が刻めた
私の人生に
君のひと粒の涙と笑顔があったから
逞しい自分に出逢えた
私の人生に
振り返った道の二つの足跡は
苦しい時に背負ってくれていた
私の人生に
君との出会いがなかったら
今の私は存在しなかった
私の人生に
許される願いが一つだったら
それは君との出会いだった
私の人生に
夢と希望と勇気を生んだのは
君との出会いが始まりだった
私の人生に
豊かな安らぎができたのは
君との出会いの中だった
あの一言…
あの一言…
ケケケ…ケケケ
妖怪の笑い声のような
軽蔑の声が聞こえる
吐き捨てるように
口の中の苦いものを
手を突っ込んで
かきむしるようにかき出す
異様な匂いにむせかえった
意識が遠のき
ぬかるみの中に
引きずり込まれ
自分を見失い
泥酔してしたまった