長崎県にかかわる資料として
(注:撮影許可をもらって撮影しています。)
牧野氏が多良岳で行われた植物採取研究会に参加されたのは御年77歳の時でした。
新聞記事の見出しに「牧野老博士が参加」とあり、
「かくしゃくとして壮者を凌ぎ、『年はとってもまだまだ元気ですよ』」との博士の言葉が載っていました。
昭和13年当時の多良岳は、今のように多良岳横断林道はありませんから麓から登ったことになります。しかも金泉寺に1泊、翌日は黒木分教場で話をされているので、相当な体力の持ち主ということが分かります。
自分が77歳になったとき、多良岳に登る体力が残っているだろうかと思うと感心せざるをえません。
その時の採取で新たに3種命名されたと載っていました。
また、牧野氏は多良岳の珍植物として、ナタオレノキ、ツクシシャクナゲ、キクタバコ、ブキ、センダイソウ、ヒメタナギをあげられたそうです。
展示資料の紹介
高知新聞社が出版した本
その名も「MAKINO!」
「MAKINO!」の中には、氏とゆかりのある長崎県の植物の紹介がありました。
ヒゼンマユミ
ヒゼンマユミは私が住む諫早市の木に指定されています。
「らんまん」の主題歌が流れる時にもチラリと画像が流れます。
ヒゼンマユミ
参考記事 → 「ヒゼンマユミ」
ドラマと同じように、地元の小学校の先生だった千葉常三郎氏が見つけ、標本を牧野氏に送り、牧野氏が「ヒゼンマユミ」と命名したものです。
なお、学名は「Euonymus chibae」で、発見者の千葉氏にちなんだ名前になっています。
キイレツチトリモチ
これは別の本(「長崎県の文化財」)ですが、この植物も「らんまん」の主題歌が流れる時に映像が出ます。
NHKドラマ「らんまん」のオープニング
長崎市本河内が自生北限地だそうですが、車で長崎に向かうとき、ナビの地図に「キイレツチトリモチ自生北限地」と出ますが、それくらい貴重な植物のようです(国の天然記念物)。
(ナビ画面)
キイレツチトリモチも牧野氏の命名ですが、「キイレ」はこれが発見された鹿児島県の喜入にちなんでいるそうです。
牧野氏のサイン
「朝夕に草木を吾の友とせばこころ淋しき折ふしもなし」
牧野富太郎
ドラマ「らんまん」でも、そのような牧野氏の植物に接する姿勢が描かれていました。
毎朝の楽しみだった「らんまん」も昨日が最終回でした。
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