オバンザメブログ 

フィギュア大好き、浅田真央さん大好きオバンザメのブログです。

(掲示板より全文転載)世界フィギュアQ&A(上級編) 田村岳斗~華麗なる舞~

2010-03-25 | コメントから転載記事

(ここから転載)

J SPORTS掲載より岳斗君の「華麗なる舞~上級編Q&A」です。記事のご紹介ばかりでごめんなさいね。とても興味深いQ&Aでしたので紹介させてください(笑)。
武史君解説も好きな私ですが、岳斗君もけっこう本音トークで解説してくれるので好きです。

岳斗君「4回転を跳ぶ前にはあまり難しいことを入れたくないし、まずは4回転を跳ぶことに集中したい」と話してます。
これは3Aも一緒だと思います。
以前ヤグディンが来日していた際、真央ちゃんが3Aの前にステップを入れていたのを見て、ジュベとびっくりした様子で見つめあったとの話もありましたが、トリプルアクセルの前に繋ぎを入れるのは至難の業です。
それだけ難しいジャンプなのです。(現在ちゃんとした繋ぎ入れてるのはアボットぐらいだと思います。それ以外の男子は出来ても繋ぎというより跳ぶまでの距離を短縮するぐらいかと。ましてや女子である真央ちゃんにはこれをやりなさいというのは酷な話。繋ぎを入れるのはまず無理だと思ってます。現採点システムでは不利なジャンプと言っても過言ではない。加点がつきにくいと言う意味で)
現採点システムでは全てのジャンプはGOE基準での採点になります。トリプルアクセルだろうがクワドだろうが、トリプルルッツやトリプルサルコーなどのジャンプの採点基準と同じ土俵で採点してると言ってもいいぐらいです。ヨナのジャンプのように3Aやクワドに+3つかないのもそのせいでしょう(+2も稀)。もともとのジャンプの難易度なんて関係ありゃしない…残念な話ですよね。
この部分のルール改正をしていかない限り、(ちと強引な言い方ですが)トリプルアクセル&クワドも下手すればトリプルルッツの加点込点数と同等の価値になってしまう事もありうる。全ての矛盾も現採点システムによって引き起こされていると思ってます。元凶は採点システムにあると言っても過言ではないでしょう。
ダブルアクセル加点幅もいい加減頭来てます。加点で3Loぐらいになるのなら終わってるでしょう。皆さんもそう思いません? ましてやフリーに3回入れるなんて…トリプルループ3つ跳んだ点数になるんですよ?!
高難度ジャンプの3A・クワドと、このトリプルジャンプや2Aなどと一緒の加点幅で採点していたら本当に差がつかなくなってしまいます。
いくら文句を言ったって、現採点システムでは泣き寝入り。これが現状のルールですから。
だから、それに勝った五輪勝者は、このルールをうまく利用し最善を尽くしたから勝って当たり前なのかもしれません(と思うようにしてます)。
いろいろと愚痴ってしまいました。すみません。 切に納得のいくルール改正を望みたいと思います。

量多いですが全文転記します。ここから本題です。(すんません…前置き長かったですね・苦笑)

Q 男子SPで回転を跳ぶ選手はみんなコンビネーションで入れてきて、単独4回転の選手がいないように思います。
4回転をミスした選手がリカバリーで3回転をコンビネーションにしていることはあるので、ルール上は3-3、3A、4Tでも問題ないと思うのですが、なぜもとからそういうジャンプ構成の選手がいないのか前から疑問でした。
コンビネーションにするよりも、ステップからの4回転の方が難しいのでしょうか。(Kanaさん)

A.  ルール上は3-3、3A、4TでもOKです。ただ、4回転を跳ぶ前に、あまり難しいことを入れたくないということがあるのではないでしょうか。万が一ステップで躓いたりして、それで4回転を跳ぶというのはなかなかきついですね。まずは4回転を跳ぶことに集中したいのだと、僕は思います。
1つ言っておきたいのは、4回転を跳べる選手は、誰でも後ろに3回転を付けられます。たまにバランスを崩して4回転+2回転になってしまうこともありますが、4回転を跳んだ後よりも、跳ぶ前を楽にしたいと考えますね。それから、3-3,3A 4Tの構成だと、3つとも神経を使うことになります。3-3はある程度スピードが必要ですし、1つくらいは気楽に跳ぶジャンプが欲しいです。

Q. コンビネーションジャンプについて。色々な種類のジャンプの組み合わせがあると思いますが、この組み合わせはこの人しか出来ないというようなコンビネーションジャンプは有りますか?(のりたまごさん)

A. ソルトレイクシティ五輪でプルシェンコ選手がやった4回転+3回転+3回転です。最後のジャンプはちょっとバランスを崩しましたが、今までこのジャンプを五輪という大舞台でトライしたのは彼だけだと思います。

練習では、中国選手が4回転+4回転をやったとか、プルシェンコ選手がトリプルアクセル+4回転をやっていたという話も聞きましたが、僕は見ていません。実際に見たのはプルシェンコ選手の4-3-3だけです。ただ、練習では本田選手も跳べたと話していましたし、カナダのエマニュエル・サンデュ選手が跳んでいたのを見たことがあります。
もう1つも、コンビネーションではないのですが、プルシェンコ選手がこの時と同じ演技の中ジャンプシークエンスでやったトリプルアクセル+トリプルフリップですね。この人しか出来ないというジャンプは、プルシェンコ選手と考えた方がいいでしょう。

Q. コンビネーションジャンプでセカンドがループの場合、ファーストとセカンドを同じ高さで飛ぶのはセカンドトウループの場合と難易度が違うと思うのですが、同じ基準で判断されるのでしょうか。また、セカンドループの回転認定が厳しくて飛ぶ選手がほとんどいなくなってしまったと思うのですが、基準が緩和される見込みはないのでしょうか。(Sunnyさん)

A. 難易度が違うのはその通りです。基礎点が違うので、同じ基準では判断されません。
タブルトウループの場合は1.3点、ダブルループなら1.5点。後ろに付けるジャンプがトリプルになると、その差はさらに広がります。トリプルトウループなら4.0点、トリプルループなら5.0点です。ただ、点数が高い分、コンビネーションのトリプルループは難しいです。
なぜ難しいかと言うと、1つめジャンプを着地した右足でそのまま片足で跳んで、また右足で着地するので、左足を一度も着きません。1つめのジャンプの着地の際、体重が足のベストの位置になりと、ループをまっすぐ踏みきれなくなってしまいます。少しでも左右や前後に傾いていたりすると、失敗する可能性が高い。トウループは、左足が着けるので、少しぐらいバランスを崩しても、体をコントロールできれば、持ち直せて力で跳ぶことができます。
今まで僕が見た中ですごいなと思ったのは、アレクセイ・ヤグディン選手が4回転ジャンプでオーバーターン気味で体が開いた状態だったにもかかわらず、体を強引に戻して、背筋力で無理矢理トリプルトウループを跳んだのを覚えています。

Q2. セカンドジャンプのトリプルループはどう飛べば認定がもらえるのですか?このジャンプの性質的に物理的にほぼ無理なカンジなのですか?(小梅さん)

A. 選手にもよりますが、一般的にはループの方がトウループより難しいです。
安藤選手や浅田選手はループの方が得意ですが、1つめのジャンプでしっかり着地して跳ばないと、回転不足にはなりやすいです。
物理的にトリプルループが無理なのか?という質問ですが、無理ではありません。
ただ、トウループよりも神経を使うし、リスクも大きいのでなかなか跳ぶ人がいないのが現状です。上記でもループの難しさを書きましたが、ループが難しいもう1つの理由がタイミングです。着地の際、しっかり止まってすぐに次のジャンプに入るので、体重の位置と同じようにタイミングもぴったり合わないといけません。コンマ数ミリの位置、コンマ数秒のタイミングでセカンドのループが跳べるか跳べないかが決まってしまいます。
また、ループは利き足に負担がかかります。その分、神経も使います。セカンドジャンプのトリプルループを跳べる選手はたくさんいます。
織田選手、高橋選手も跳べますし、プルシェンコ選手ももちろん跳べます。やれと言われれば、みんなできると思いますが、演技全体の流れや、構成上のリスクを考えるとトリプルトウループをやった方が得点が上になる確率が高いので、ループの方が得意という人以外は、セカンドでループを使う人はあまりいません。

Q 質問は「スケーティングの上手さって何?どこからくるの?」です。
私は現役選手で小塚崇彦選手、パトリック・チャン選手が好きです。
小塚選手のプログラムコンポーネンツのスケーティングスキルが低い理由も知りたいです。
もっと貰えると思うんですが…何が足りないのでしょうか?
プロから見た二人のステップの差を教えてください。(にぎにぎさん)

A. チャン選手と小塚選手のスケーティングスキルですが、2人とも素晴らしい技術を持っています。そのスキルがどこからくるのかといえば、やはり練習の量と質だと思います。
どういう練習をしているのかは、僕では答えようもないのですが、バンクーバー五輪の2人の採点については、まったく同意見です。スケーティングスキルは、チャン選手が1番、小塚選手が2番でもよかったと思っています。

バンクーバーでは、あの2人がダントツに飛び抜けていたと言ってもいいですね。2人のステップの差ですが、滑りの一歩の伸びがチャン選手が一番すごかったですね。力ではなく、技術で加速させることができるのです。エッジのどこに乗ればスピードがでるのかをしっかり理解して、接地面をうまく溶かしながら滑る技術です。彼らはそれを教えられていて、技術を身に付けています。
プログラムコンポーネンツのスケーティングスキルの点数が低かったのは、僕もその理由が知りたいくらいです。ただ、コンポーネンツの得点は結局ジャンプに影響されてしまう面があると思います。本来のプログラムコンポーネンツの趣旨からすれば、ジャンプの成否に影響を受けてはいけないのですが、それを言ってしまうと、ジャンプを全部ダブルジャンプにして素晴らしい演技をしても、8~9点台を出すわけにもいきません。
ジャンプが関係ないとはいえ、ダブルしか跳べない人はスケーティングスキルでの評価はされにくいです。チャン選手と小塚選手の得点に関していえば、ジャンプのミスをしてしまったことが、スケーティングスキルの評価を下げてしまった理由の1つではないでしょうか。

Q. 現在のフィギュアスケートのルールを何か変えられるとしたら、どこを変更したいですか?(Happy☆Pinkさん)

A 過去の歴史や細かい規定があって、今のルールや得点になっているので、基礎点を何点にしろということは言えませんが、トリプルジャンプの種類による得点差がもう少しあってもいいと思います。
まずトリプルトウループですが、全日本に出るような選手なら、誰でも跳べるジャンプです。その基礎点が4.0点です。誰にでもできるジャンプですから、当然綺麗に跳べますので、加点が付けば6.0点になる可能性もあります。一方、トリプルルッツの基礎点は6.0点です。ただルッツは、エッジ違反やバランスを崩したりなど、トウループより減点されやすい。そうなると例えば1点減点されたら5.0点になってしまうわけです。特に減点の方が見た目にはわかりやすいですから。
誰でもできるトリプルトウループと、必ずしもできるわけでないトリプルルッツを挑戦したのにもかかわらず、得点では逆転されてしまうこともあるわけです。
トリプルジャンプの得点差をもっと付けた方がいいと僕は思っています。さらに言えば、トリプルアクセルは半回転多いわけですから、もっと得点差を付けた方がいいし、4回転も同様に思っています。
男子のSPでよく見られますが、4回転+3回転の後ろが2回転になってしまった場合、基礎点は11.1点になります。トリプルルッツ+トリプルトウループのコンビネーションなら基礎点が10.0点。4回転を跳んだ選手のコンビネーションがダブルジャンプになるということは、4回転でバランスを崩した可能性が高く、マイナスが付きやすいわけです。得点で見ると、ほとんど変わらなくなっています。
ただ、4回転+2回転を跳ぶ選手と、3回転+3回転を跳ぶ選手の人数を比較して、どちらが貴重かと言えば、多少バランスを崩したとしても、圧倒的に4回転+2回転を跳んだ選手です。
プルシェンコ選手が今回の五輪の結果を受けて、このままではアイスダンスになってしまうとの言葉を言ったそうですが、スポーツである以上、挑戦をすることが大切だと僕も思っています。今のルールでは確かに4回転を跳ばない方がいいという事はあります。バンクーバー五輪のライサチェック選手は、現在のルールの利点を生かしてた上で、一番いい演技をしたわけですから、金メダルは当然ですし、プルシェンコ選手の意見も正しいと思っています。
ただ、今まで跳んでいたジャンプを、なぜやらなくなってしまうのか? 女子にも同じことが言えます。バンクーバー五輪ではの浅田選手しかトリプルアクセルを跳んでいないわけです。そういった点で、ジャンプの点数の差がつけることで、みんなが難しいジャンプに挑戦するようになるのではと思っています。

田村岳斗さんのブログ

(転載以上)

いつも勉強させていただいています。ベルママ~

ありがとうございます。

 

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2 コメント

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勉強になりました~! (ねこりん(12号で~す♪))
2010-03-25 23:38:47
mao_dai様、皆様こんばんは~
ベルママ様ありがとうございます

早速こづっちのスケーティングスキルの疑問の答えがあったのが嬉しかったです
スケーターの方が疑問なのに私に分かるはずがないですね

「匿名仮面」
ど~この誰かは知らないけれど~
ジャッジとISUは知っている~
誰に加点を付けよかなぁ~
正義の味方じゃな~い人よ~
スケート滑ったこともない~
そ~んな人がボタン押す~
匿名仮面は誰でしょう~
匿名仮面は誰でしょう~


なんちって本物の歌詞はプル様や真央ちゃんみたいだけど
岳っくんさん、私もルール変更望む

横道反れてしまったのですが、別の所でゆなさんという方が今週のSPA記事を紹介してました。

日韓ネットユーザー真央VSヨナ戦争拡大中-キャンデロロも仏から参戦
◆ フィギュアスケート・浅田真央、韓国・キム・ヨナ選手

【浅田真央のゴッドファーザー、キャンデロロが採点ルールに物申す】

「正直言うと現在の採点ルールはアスリート型選手たちの演技にはもはや対応してないと思う。
今のシステムでは同じテクニックに型押しされたような選手が続出し、点数稼ぎに気を取られすぎてリスクを取る選手が少なくなった。
特に、芸術的で個性的な演技を行うことが、全体的に不可能になったんだ。」

「難しい技に挑戦しなかったがlパフォーマンスが最も優れてるような選手は
構成点次第でほかの選手より有利になることもできる。男子ではライサチェク、女子ではキム・ヨナといったふうにね」

「審判にとっても観客にとっても、もっとも評価できるのはジャンプだよ。より高く難しいジャンプに挑戦して成功した選手は金メダルを与えられるか、少なくともなんらかの評価で報われるべきだ。
真央の挑戦を忘れないで欲しい。今回の五輪の点数差は、やはり説明不足だと思う。ショートプログラムの結果が出た時点で、真央が優勝するチャンスはフリーでキム・ヨナが5回は転倒しない限り不可能だった。でもそんなこと、ヨナにはありえないしね」
「もし物事を明らかにしたいならフィギュアという競技を2つに分けるべきかもしれない。一方は審判によって技術点で評価され、もう一方は観客によって選手の持ち味や個性を評価するというふうにね。
そういうシステムがあれば今のスケート界でもカート・ブラウニングや伊藤みどりのような選手が再評価されるかもしれないね。もちろん、僕自身もね…」

ロロ様~いつもありがと~
長くなってすみませんでした


返信する
ですね (mpv)
2010-03-26 08:38:24
スケーターの方が疑問なのに私に分かるはずがないですね
思わずうんうん頷きました^^
OP後のジョニーの自国のインタビュー番組で

自信の演技が素晴らしかったのに評価が低いと思わなかったか・と質問されて

フィギィアは政治的なスポーツだから、ライザチェックがいい演技をしたので、自分が台にのるとは思わなかった(のような)
と言ってましたね

点が伸びるには沢山条件がありそうですね
負けるな選手
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