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キリストは、神の恵みを人々にお与えになるために、「秘跡」(ひせき、ギリシア語:μυστηριον、ラテン語Sacramentum)をお定めになりました。秘跡とは、目に見えない神の恵みを示し、それを与える「しるし=一定の儀式」です。このしるしを通じて、イエス・キリストは神の恵み、神のいのちを人の心にお授けになります。秘跡に関する儀式は、それぞれ秘跡固有の恵みをあらわすと同時に、秘跡を受ける人にその恵みが与えられます。
秘跡は、7つあります。
その主なものは、洗礼と聖体(聖餐)の2つです。
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洗礼の秘跡
洗礼の秘跡は、水を注ぐという目に見えるシンボルによって、人が神のいのちに新たに生まれるという目に見えない神の恵みをあらわします。
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聖体の秘跡
聖体(聖餐)は、共に食事をするという目に見えるシンボルをとおして、キリストのいのちをいただき、永遠のいのちの交わりを先取りするという神の恵みをあらわします。聖体の秘跡は、“秘跡の中の秘跡”と言われています。
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堅信(けんしん)の秘跡
堅信は、聖香油を額に十字架のしるしをするという目に見えるシンボルが、信仰を強め、聖霊が与えられるという恵みをあらわします。
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ゆるしの秘跡
ゆるしの秘跡は、司祭のもとで、自分の犯した罪を告白し、罪のゆるしを願うことにより、神からの罪のゆるしが与えられるというしるしです。
この秘跡は、回心、悔い改め、和解、いやしの秘跡とも呼ばれています。
ゆるしの秘跡に必要な行為は、
- 痛悔(犯した罪を悔やむこと)
- 司祭への罪の告白
- 償いをはたす決意、およびその実行
です。
ゆるしの秘跡には、個別のゆるしの式と共同回心式があります。
前者は、ゆるしの秘跡を求める個人と神との出会いを重視します。それにくらべて、共同回心式は、ゆるしの秘跡の教会的な面をあらわしています。この式は、共同体の祈りの中で行われます。
共同回心式は、個人の罪だけでなく、教会共同体の連帯性について考え、共同体の上に神のゆるしを求めるのです。また、ゆるしを神に求めるだけでなく、兄弟姉妹にもゆるしを求めることを意識させてくれるもので、通常、主の降誕祭や主の復活という大きな祭日に向けての準備として、待降節や四旬節の間に行われます。
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叙階(じょかい)の秘跡
叙階は、教会の頭であるキリストご自身の代理として、またキリストと教会の名によって、教会共同体に奉仕する司祭を派遣するための恵みをあらわす秘跡です。そのしるしは司教の按手であり、それによって役務に必要な聖霊の恵みが授けられます。
司祭は、キリスト者共同体が世界のための救いのしるしとなるように、特別に心を配る人たちです。
洗礼を受けたキリスト者は、すべてキリストの司祭職にあずかっていますが、叙階の秘跡により授かる司祭職もあります。
その人たちは、司教、司祭、助祭です。
- 司祭:聖体祭儀を行い、洗礼、ゆるしの秘跡、病者の塗油を授け、種々の祝福を与えます。
- 司教:上記の他に叙階の秘跡も授けます。 - 助祭:聖体祭儀で司祭を助け、洗礼と聖体の秘跡を授ける任務が与えられています。
司祭と助祭は司教のもとにあり、神の言葉を告げる役目をもっています。
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結婚の秘跡
結婚は、結婚する2人が目に見える契りのしるしをとおして、神の新しい創造のわざがなされます。結ばれる2人は、神と人々の前で誓約を交わします。2人で築く共同体と家庭生活で、神への愛と人々への愛が具体的に実現されます。結婚はキリストと教会との一致をあらわします。
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病者の塗油の秘跡
病者の塗油は、重い病気、あるいは高齢のために困難があるとき、死がせまっているときに、病人の額と手に司教が祝福された油を塗り、特別な恵みを願い、主キリストの受難と死が病人を強め、復活の喜びに導いてくれるように祈ります。
洗礼、堅信、聖体(聖餐)の秘跡は、キリスト教入信の秘跡、叙階、結婚の秘跡は、他の人々の救い、奉仕に向けられている秘跡であり、ゆるしの秘跡、病者の塗油は、いやしの秘跡です。
(聖イグナチオ教会(東京)の山本神父によるキリスト教入門講座とウィキメディアを参考にさせていただきました。私が勝手に抜粋しアレンジを行っていますが、原文にはもっと詳しく記載されています。)
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その主なものは、洗礼と聖体(聖餐)の2つです。
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洗礼の秘跡
洗礼の秘跡は、水を注ぐという目に見えるシンボルによって、人が神のいのちに新たに生まれるという目に見えない神の恵みをあらわします。
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聖体の秘跡
聖体(聖餐)は、共に食事をするという目に見えるシンボルをとおして、キリストのいのちをいただき、永遠のいのちの交わりを先取りするという神の恵みをあらわします。聖体の秘跡は、“秘跡の中の秘跡”と言われています。
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堅信(けんしん)の秘跡
堅信は、聖香油を額に十字架のしるしをするという目に見えるシンボルが、信仰を強め、聖霊が与えられるという恵みをあらわします。
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ゆるしの秘跡
ゆるしの秘跡は、司祭のもとで、自分の犯した罪を告白し、罪のゆるしを願うことにより、神からの罪のゆるしが与えられるというしるしです。
この秘跡は、回心、悔い改め、和解、いやしの秘跡とも呼ばれています。
ゆるしの秘跡に必要な行為は、
- 痛悔(犯した罪を悔やむこと)
- 司祭への罪の告白
- 償いをはたす決意、およびその実行
です。
ゆるしの秘跡には、個別のゆるしの式と共同回心式があります。
前者は、ゆるしの秘跡を求める個人と神との出会いを重視します。それにくらべて、共同回心式は、ゆるしの秘跡の教会的な面をあらわしています。この式は、共同体の祈りの中で行われます。
共同回心式は、個人の罪だけでなく、教会共同体の連帯性について考え、共同体の上に神のゆるしを求めるのです。また、ゆるしを神に求めるだけでなく、兄弟姉妹にもゆるしを求めることを意識させてくれるもので、通常、主の降誕祭や主の復活という大きな祭日に向けての準備として、待降節や四旬節の間に行われます。
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叙階(じょかい)の秘跡
叙階は、教会の頭であるキリストご自身の代理として、またキリストと教会の名によって、教会共同体に奉仕する司祭を派遣するための恵みをあらわす秘跡です。そのしるしは司教の按手であり、それによって役務に必要な聖霊の恵みが授けられます。
司祭は、キリスト者共同体が世界のための救いのしるしとなるように、特別に心を配る人たちです。
洗礼を受けたキリスト者は、すべてキリストの司祭職にあずかっていますが、叙階の秘跡により授かる司祭職もあります。
その人たちは、司教、司祭、助祭です。
- 司祭:聖体祭儀を行い、洗礼、ゆるしの秘跡、病者の塗油を授け、種々の祝福を与えます。
- 司教:上記の他に叙階の秘跡も授けます。 - 助祭:聖体祭儀で司祭を助け、洗礼と聖体の秘跡を授ける任務が与えられています。
司祭と助祭は司教のもとにあり、神の言葉を告げる役目をもっています。
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結婚の秘跡
結婚は、結婚する2人が目に見える契りのしるしをとおして、神の新しい創造のわざがなされます。結ばれる2人は、神と人々の前で誓約を交わします。2人で築く共同体と家庭生活で、神への愛と人々への愛が具体的に実現されます。結婚はキリストと教会との一致をあらわします。
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病者の塗油の秘跡
病者の塗油は、重い病気、あるいは高齢のために困難があるとき、死がせまっているときに、病人の額と手に司教が祝福された油を塗り、特別な恵みを願い、主キリストの受難と死が病人を強め、復活の喜びに導いてくれるように祈ります。
洗礼、堅信、聖体(聖餐)の秘跡は、キリスト教入信の秘跡、叙階、結婚の秘跡は、他の人々の救い、奉仕に向けられている秘跡であり、ゆるしの秘跡、病者の塗油は、いやしの秘跡です。
(聖イグナチオ教会(東京)の山本神父によるキリスト教入門講座とウィキメディアを参考にさせていただきました。私が勝手に抜粋しアレンジを行っていますが、原文にはもっと詳しく記載されています。)
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