つれづれまりん

いたずら白猫マリンの気ままな日常 を経て、
超いたずら 甘えん坊 ほぼ白猫 ハンニャの気ままな日常 へ

心理的発達

2018年08月10日 | 学習ノート2
1 アタッチメント

・人が、さまざまな他者との関係性において発達していく中で、
 とりわけ重要な意味を有するもの。

・個人が、ある危機的状況に接したり、危機を予知したりして、
 不安や恐れなどのネガティブな感情が喚起されたときに、
 特定他者への近接(くっつき)を通して、
 安心感、安全を回復、維持しようとする心理的行動傾向。
 それを支える神経生理学的制御機序。

〇アタッチメント関係
・人は、乳幼児期のみならず、生涯にわたって、
 養育者、友人・恋人、配偶者などへと、徐々に近接できる対象を変えつつ、
 その対象との間に、安定したアタッチメント関係を取り結ぶ中で、
 心身の健康や、心理社会的適応などを高度に維持できる。
・その対象の喪失は、
 ときに人の心身の健康を大きく揺るがしかねない。

・養育者は、子どもにとって、
 危機が生じた際に逃げ込み、保護を求める安全な避難場所。
・危機の感情状態が沈静化した際には、
 そこから外界へと積極的に出ていき、探索活動を起こすための安全基地。
・子どもの自律性の発達を促し、支えていく。

・日々のアタッチメント経験がいかなるものであるかによって、
 「自分は、養育者のみならず、他者一般が、
  自分のことを受け入れ、守ってくれる存在なのか」
 「自分は、求めれば助けてもらえる、愛してもらえる存在なのか」
 といった「主観的確信」、自他への「基本的信頼感」の核となる
 内的作業モデルを構成する。
 その後、それを個人固有のテンプレートとして用いるようになる。



2 様々な他者との多様な関係性

〇子どもと養育者との関係性
・養育者から子供への影響という一方向的なものではない。
・それぞれに特異的な生得的気質を備えて生まれてくる子どもの、
 固有の気質、身体的特徴や健康状態などは、
 養育者の心理状態や養育行動に、大なり小なり影響を及ぼす。
・そうした影響を受けた養育者側の要因が、
 子どもの発達の道すじを左右することがある。

・子どもの個性化や社会化は、
 養育者を含む環境と、子どもとの相互規定的なプロセスが、
 時間軸上に沿って複雑に展開する中で、生じているとみなすべき。


3 心理的機能の発達

・従来、心理学の中では、子どもの発達への
 親や近しい大人によるタテの影響を極めて重く見てきたが、
 近年は、集団社会化理論に代表されるように、
 ヨコやナナメの関係からなる仲間集団内での同化や、差異化の経験が、
 人の個性や能力、社会性の発達に対して、もつ影響力の大きさを
 正当に見直そうとする動きが出始めている。


〇自己概念の発達
・子どもは、生後2年めの後半ごろになると、
 他者の目に、
 自分がいかに映っているかに意識が向くようになり(鏡映的自己)、
 周辺の他者から自身の行動に対し評価も含め様々な反応を得たり、
 他者との間で自身に関わる多様な語り(ナラティブ)をしたりし、
 自己理解を、
 一般的には身体・行動といった周辺的特徴から、
 社会・心理という中心的特徴へという順序性で、
 徐々に、広げ、深めていく。

・その延長線上で、より構造化され安定した自己概念を
 構築するようになると考えられる。


〇他者理解
・自己概念の構築と連動して、他者理解も徐々に行為化していく。
・幼児期から児童期にかけて、
 他者の視点取得、心の理論などが獲得され、洗練されていく中で、
 他者が置かれた状況や他者の心理状態、人格特性などに関しても、
 正確な理解ができるようになっていく。

・こうした積み重ねを通して、人は、
 青年期に入って、自己同一性の模索・確立に至る、と言える。


〇自己同一性の確立
・E.H.エリクソンによれば、青年期は、
 社会から暗黙裡に与えられる自己決定のための猶予期間(モラトリアム)
 と位置付けられる。
・人はそこで様々な役割実験を行い、
 それまで生きてきた自己と折り合いをつけつつ、
 これから生きていこうとする自己を見出そうとする。
・周囲の他者や社会からも十分に是認される自己であることを
 確認しようとする。
・それが、首尾よく進んだ際に、自己同一性は確立する。

・近年の研究が示すところでは、
 そこで確立された同一性が、その後の人生でも、
 同一不変であり続ける、ということでは必ずしもなく、
 ときに拡散に陥り、抜本的な再編を迫られることもある。



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『ニンゲンは、そうふうに、ココロが育っていくのか・・』

マリンちゃんは、自分がネコだって、分かってるのかな・・

(本年 6月中旬 夜 撮影)






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