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おじさん山伏です

修験道の修行から見た心の散歩です。
アイヌのアシリ・レラさんからの命名です。
「キムン・マタギ」になりました。

鏑射寺のもみじは、今まで見たこともない美しい紅葉でした。その2

2013-11-27 | 山伏修行
昨日の続きです。
最初に、「もみじ」の紅葉です。








中村公大阿闍梨さんの「密教を生きる」から
若い時の修行のお話です。
 

修行の具体的なお話をお聞きしたいと思いますが、
いつかハンバーグ事件の話をうかがいました。

あれは、今は宮川村、昔は何といったか別の名前でした。
山の上に大師堂があって、その山の八合目あたりに小さな滝がある。
私か行った頃は、高野山でおかげを受けたという一人のご婦人が、
本当に清らかな品のいいおばあさんでしたが、
人助けをして暮らしておられました。


そこでお世話になって、その山へ登りました。
郵便局長をしていらしたご主人も親切な方で、
その地方で大変信望の厚い方でしたが、
私か山へ行くと聞いて、
すぐにの人たちにそのことを話して必要な物を
整えたりしてくださいました。


また熊が出たら危ないからと、そのへんに杭を打って柵を作ってくれたりしました。
それで断食して滝に入りました。
 ずいぶん気温が下がっていた夜、
うっかりやりすぎたんです。
いい気持ちになって長時間拝んでいた。
つねってもまったく痛さがないし、
脈がトントンといってしばらくない。
もうこれは限界だ、いっぺん休憩してこようと思って上かって来て、
体をふいてパンツをはいて、毛布の中へもぐり込みました。


尾篭な話ですが、翌朝、血でくっついてしまって
パンツが脱げなくなっていたんです。
そっと手を当ててみると引っ込むのです。
掌ぐらい入るわけです。
それで坐っていたところへ行ってみたら、
直径にして五、六センチ、岩の上にピューツと筋が入って凍った
ハンバーグのようなものがあるんです。


凍ってちょん切れたのですね。
これは、あとあと困りました。
仕事がら正坐をするでしょう。
痛くはないのですが、坐って二、三十分もすると冬でも傷が温かくなるのです。
そうしたらかゆい。大事な席でもどうにもかゆい。
七、八年、普通でないかゆさと付き合いました。
それがハンバーグ事件です(笑)

  

  

痛いとか、そういうことは全然なかったんですか。
まったく感じませんでした
凍傷みたいになっていたんですね。それだけ一心不乱に行に集中しているわけですね。


行中とか、行の後、変わったことがありましたか。

 あるとき、自分も行をしたという人が私を試しに来たことがあります。
私のことを透視してみろ、
とずいぶんいばって、高飛車なんです。
どうにも仕方がなくなって、
今、あなたは、いくらいくら持っているねといったら、
それは違う、もうちょっと余計に持っている。いや違う、これだけだ。
そこで財布を取り出して数えたら私の方が当たっている(笑)。
その人は考え込んでしまって、そうか、来る途中で煙草を買った(笑)。
その人は今も健在ですが、そのくらいのことは日常茶飯にありました。


 あるときも高野山で、元、高野山大学の学長をなさっていた上田天瑞先生と、ちょ
うどこんなふうに真正面に坐る機会がありましてね。「先生、ここはまぶしくて仕方
がない。何をお持ちなんですか」と尋ねたら、「君は見たね」とおっしやる。お会い
したのが朝早かったのです。「風呂へ入っている間に見たね」。「先生は朝風呂は毎日
ですか」。「そうだよ」。「それは存じませんでした。しかし先生の胸のあたりが光って
います。網の目みたいになって、紫色で、その中が白くて、これくらいの穴が開いて
いて、そこからピューツと光っている。いったい何でしょう」。「しょうがない男だな、
どこで見たんだ」とおっしやりながら、首にかけたひもを引いて袋の中のものを見せ
てくださった。真珠の如意宝珠でした。

  

  


この三重の塔の階段の脇の生け垣を手入れしていた女性のかたと話をしました。
「ひさしぶりの法螺貝の音を聞けて良かった」と喜んで頂きました。
鏑射山の山頂で吹きました。

今までにない「もみじ」の美しさに感動したことを話しました。
「仏様の世界ですね」と。
仏様の世界のほんの、ほんの、ちょっぴり覗かせて頂きました。

皆さん親切で心暖まるお寺の方達でした。

どこを歩いていても、仏様の世界のかなにいるような感じがしました。

長いこと、あこがれていた恋人に会った感じでした。
自然の美しさのなかに仏様に会えたことを始めて肌で感じました。

道場駅まで降りてきたときに心身ともに疲れたけれど充実感に溢れていました。

でも嬉しかった。

ありがとうございました。
串田さんの地震予報の続報はありません。
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