4月8日に村上和雄先生の「SWITCH」の映画を見てきました。
前半は、村上先生のドキュメントで、
後半は、JR福知山線の事故に遭われた鈴木ももこささん順子さん
親子の愛の葛藤でした。
最後に入江富美子さんの人生のどん底と思える状況の中から
自分のミッションを知った女性を描いています。
村上先生の遺伝子のスイッチがオンになることと「サムシングクレ-ド」については
以前から本で知っていましたし、特に「サムシング・グレ-ド」の考え方に共鳴し自分の言葉になっています。
映画を終わってから、この映画の監督の鈴木七沖さんの話がありました。
途中から萩原先生も舞台に呼び出されて対談になりました。
僕は、いつもそのことから次に新しいことが発展して行くことに
わくわくしています。
今回の映画のあとに何が起こったのでしょうか・・・・・?
それは、入江富美子さんの話です。
「SWITCH」の本からです。
「そして、駆けつけた救急隊員の「あと五分早かったら……」という声を聞い
て彼女は心中に深いトラウマを負います。
自分かあと五分早く気づいていたら
入江さんは六歳のとき父親を亡くしています。
ある夜、寝ている彼女の横で心臓発作を起こしたのです。
幼い入江さんが目を覚ますと、お父さんはもうこの世の人ではなかったといいまれば、
お父さんは助かったのだ。
父が死んだのはその過失のせいで、
自分は大きな罪を犯したひどい人間だ。
そういう強い罪過の思いを背負ってしまったのです。
以来、その罪の意識に入江さんは苦しめられつづけます。
大人になって、何をし、何を得ても満たされることがありません。(中略)
結婚して子どもを授かっても、心の底から幸福を感じることができないのです。
いつも目の前に、自分のかたわらで息絶えていた父親の姿が浮かび、自分は
ダメな人間だとおのれを否定するばかりで満足感が得られず、
「何かが足りない」という不足だけが強く意識されて感謝の念もわいてこない。
そんなふうに、人生に生きる意味や価値を見いだせないでいたのです。
そんなあるとき、一人の牧師さんと出会い、
入江さんは「ビジョンではなく、ミッションに生きる」ことの大切さを教えられます。
「ああなりたい、こうすべきだ」という自分の目標を追うよりも、
天から自分に与えられた使命(ミッション)を果たすことを優先する。
そういう生き方の大切さを示唆されたのです。
その牧師さんはこういったそうです。
「ビジョンは自分で描くから、力も自分もち。でも、
ミッションは向こう(天)からやってくるから、力も向こう持ちだよ」
そのとき、入江さんの心の環境がガラリと変わったといいます。
自分がどうしようもないダメ人間なら、そのダメさをまるごと受容しよう。
ありのままの自分をそのまま受け止めて、このままの自分で生きて行こう。(中略)
それで映画にはまったく素人でありながら、家庭用のホームビデオに山元さ
んや子どもたちの姿を撮りはじめ、
それが映画『I/4の奇跡』の出発点となったのです。
映画はいま、各地で自主上映されて、
その反響がさざなみのように広がりつつあります。
英語バーションもつくられ、
海外の多くの国でも上映されて好評を得ているようです。
読者の方も機会があれば、ぜひ、一度ご覧になっていただきたいと思います。」と書かれています。
鈴木ともこさんと入江富美子さんの顔を見たとき
僕の探している美しい顔だと確信しました。
そしてyoutubeで
「1/4の奇跡 もう一つの、本当のこと」を見ました。
更に入江富美子さんを知りたくて
石井良恵さんの「夢中の習慣TV」から
「入江富美子さんのインタビュ-を見ました。
面白い。素敵だ!
特に印象に残ったのは、4回に分けての2回目です。
その中で
自分の信頼している人に
「自分が努力しなくてもこの人にかなわないことを聞くこと」
そしたら全員が「あほ」だ言われたこと。
ではそのあほとは、youtubeを見て下さい。
僕もあほなのかも・・・?
「入江富美子さんのインタビュ-」
http://www.youtube.com/watch?v=zp71Z8FLNaM 1/4
http://www.youtube.com/watch?v=QLATjDZrHsQ 2/4
http://www.youtube.com/watch?v=WnizECNnH8E 3/4
http://www.youtube.com/watch?v=PklRL1qyJPI 4/4
「SWITCH]の本の中で印象に残ったのは、
アメリカの細胞生物学者ブル-ス・リプトン博士の話です。
「リプトンは初め、アメリカのウィスコンシン大学の医学部で教鞭をとって
いたのですが、ある事情から、その終身在職権を捨ててアメリカ本土を離れ、
カリブ海にある中南米諸国の医科大学に身を置くことになりました。
本土を離れることで、彼は「落ちこぼれ」の感覚を味わうことになりました。(中略)
カリブの紺碧の澄んだ海、どこまでも広がる広大な空、
ゆったりと時間の流れるすばらしい環境の中で、
彼は研究競争の明け暮れで、
荒み、疲労していた心が癒され、
自らを縛っていたさまざまな制約から解放されるのを感じました。(中略)
リプトンは一つの仮説を着想するにいたるのです。
人間の細胞は環境によって変わる、
変えることができるのだ」
このひらめきがエピジェネティクスという
新学問の扉を開く鍵になったことはいうまでもありません。
「カリブで得たアイデアは、
それまで信じ込んできた生命の本質に関する常識をみごとに打ち砕いてくれたよ」
リプトンはにこやかに笑いながら、
私にそう話してくれました。」と。
この話を読んでいて身に詰まされる思いがしました。
でも村上先生の「サムシング・グレイド」が語りかける声が
聞こえて来ました。
20日の箱根勤行で素敵な出会いがありました。
また、書きますね。
ありがとうございます。