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映画「Gガール 破壊的な彼女」を試写会にて鑑賞。

2007-02-11 13:35:50 | Weblog
Gガール-破壊的な彼女- - goo 映画
 7日、有楽町の朝日ホールにて、JRの駅ビルアトレ主権の「Gガール 破壊的な彼女」の試写会に行った。客入りは6割から7割ほどで空席が多く、アトレが主権のせいか女性が9割、男が1割くらいで年齢層も高めでオバ様方が大勢来場している。

 映画の話
 強盗団を車ごと放り投げ、瞬く間に火事を消す超人、Gガール。正体のジェニーは会社員マットと恋に落ちるが、やがて彼の気持ちは心やさしいハンナへと移る。そうと知ったジェニーは、Gガールに変身し復讐を開始した。

 映画の感想
 いゃー酷い作品である。監督がアイバン・ライトマンと言うことで嫌な予感はしていたが、ココまで酷いとは思わなかった。
 映画冒頭はGガールの活躍が小気味よく描かれるのだが、Gガールが恋に落ちてからが駄目。まず本作はヒーロー物とはうたってはいないが、そのヒーローのバックボーンが描かれていない。どうして普通の人間のジェニーが超人的な力を手にするかは描かれているのだが、その力を正義の為に使おうと言う動機が無く、いきなりGガールになってしまう。まぁ本作はヒーロー物のパロディと取るのが正しいのかもしれないが、パロデイでもルールを逸脱しては駄目だ。ピクサーの作った「Mr,インクレディブル」はちゃんとその辺を踏まえたストーリーになっていたが、本作にはそれが無い。

 脚本が思いつきのワンアイディアを勢いで作ってしまったようで「ヒーローと普通の人間の恋、そして誰もが見たいヒーローのSEX」みたいな高校生が考えそうな話を大の大人が真剣にお金とVFXをふんだんに盛り込んで作ってしまったようだ。
 それなので前半の恋愛中のユマ・サーマンの演技も単調だが、マットが別の女に心が奪われてからが見せ場で、ストーカー化したGガールが必要に男を追い詰めてゆく過程を実に楽しそうに演じている。それにしても最近のユマ・サーマンは、「プロデューサーズ」といいコメデイ作品が多く「キル・ビル」の頃の演技が嘘のようにおバカな役を好んで演じている。

 以下ネタバレあり。
作品の世界観も実に小さくGガールとマットの周りの人間しか描かれない。例えば、あのベッドシーンはテレビシリーズの「奥様は魔女」的にマットのアパートの隣人も巻き込んで描けば話は膨らむのに、最後の大オチにチョコッとだけ出しても笑いに繋がらない。それからラストのミサイルの話も「ゴーストバスターズ」のように町全体を巻き込み大騒動にすれば盛り上がるのに、テレビの放送とバーに集まった人々しか出てこない。「ゴーストバスターズ」を撮ったライトマンの演出も嘘のように冷めたもの。
 ネタバレ終わり

 とにかくベタな笑いが多くセンスを感じられないのが致命傷。そのくせVFXの出来はかなりいい。ライトマンの演出も前作の「エポリューション」と同様に滑りっぱなしで単調、とにかくバカな映画だ。それからベッドラム教授のエピソードをもっと見たかった。本作は倦怠期を迎えたカップルとドMな男にしかおススメできない作品。

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