拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

「Sicut cervus」の謎。なんで「谷川」なの?

2013-12-04 08:48:15 | インポート
昨日の私の記事(馬のパレストリーナ)についてfBでいただいたコメントにお答えしていくうち、偶然にもパレストリーナ(こっちは人間)の「Sicut cervus」にたどりついた。まさに、「鹿が谷川を求めるように」(詩篇第42番)、パレストリーナは自分の曲を求めた(?)。ここでまた疑問(つきない)。「Sicut cervus desiderat ad○○」=「鹿が○○を求めるように」 。その○○は「fontes aquarum」なんだけど、これ、「泉の水(水の泉)」じゃないのけ?なんで「谷川」なんだ?そこで、他の聖書の訳をチェック。ルター(ドイツ語)のは「frischem Wasser」(新鮮な水)。他のドイツ語訳の多くが「Wasserbächen」(小川)、おっ、谷川っぽい。イタリア語訳は「i rivi dell'acque」でもろ谷川。すると、「谷川」が主流で、パレストリーナの曲の詩の方が普通と違うのか?