私は、ホラー映画が苦手である。「怖い物見たさ」もない。とにかく、怖い物は見たくないのである。だから「ホラー」にジャンル分けされてる「シックスセンス」はスルーしてきた。だが、ネットの「○○映画ベスト10」とかでよくノミネートされる。おりしも、BSで放送していたので、意を決して見た。見たせいで寝付けなくなったらどうしよう?と心配しながら(以下、ネタバレあり)。
すると、やはりホラーだ、音楽がホラー特有の不協和音だ、でも、その不協和音の音楽が一番高まったときにお化けが出てくることが分かったから心の準備はしやすい、しかも、お化けのメイクが若干昭和だから(制作時期は平成だったけど)心臓が止まるほどには怖くない……とか思いながら見て行くと、あれ?なんだか心が熱くなってきた。
最初に熱くなったのは、少年が少女の幽霊の話を聞いてやって、幽霊が本懐を遂げたとき。
次に熱くなったのは、少年が母親に真実(幽霊が見えること)を打ち明け、そのおかげで母親とそのまた母親とのわだかまりが解けたとき。私は、これこそが噂のどんでん返しだと思って、なんだ、全然ホラーじゃないじゃん、胸熱ドラマじゃん、と思った。
ところが、その後、主人公のブルース・ウィリスが寝ている妻に語りかけたとき、なんだか怖い雰囲気になって、やっぱりホラーだったか、見なきゃよかったになるのか、と思ったら、それこそが真のどんでん返しで、最高に胸が熱くなった。やっぱりのやっぱりホラーじゃなかった、超感動ものであった(ここんとこのネタバレはやめておきましょ)。
監督は、インド出身の人だった。今朝、「あさイチ」でインドのことを特集していて、映画のことも紹介してて、紹介された「バーフバリ」をプライムで見た後に「はしご」で見たのが本作だったから、インドな一日だった。
タイトルの「シックスセンス」は、「第6感」のことだろうか?ホラー映画なら「第6感」は相応しいな。でも、「シックス」は「6」であって「第6」ではないな、おかしいな、と思ってたら、原題は「The sixth sense」で、ちゃんと「the」も「th」も付いていた。だから、正確に言うならば「ザ・シックスス・センス」である(「th」を「ザ」「ス」と表記せざるを得ないことの悩ましさはもちろんある)。
少年を演じたハーレイ・ジョエル・オスメントは、当時「天才子役」と言われてたそうで、「A.I.」にも出てた。現在は別人である。
ブルース・ウィリスが主演した「24」を私が知ったのは、深夜、うたた寝をしてる間につけっぱなしのテレビから流れていたときで、寝てる耳に入ってきた音声からレム睡眠時の脳は宇宙ものと誤解した。その誤解のおかげで見る気になり(SF好きなので)、見てみたらSFじゃなかったけど面白かった。
ブルース・ウィリスの前の奥さんのデム・ムーアを最初に見たのは、「ゴースト」でも「ア・フュー・グッドメン」でも「幸福の条件」でもなく、なんと「絶叫屋敷にいらっしゃい」である。超おバカな映画で好きである。
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