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And This Is Not Elf Land

BEE MOVIE その②

映画『ビー・ムービー』は、やはりB-Movieだったよ

いや、ホント…ベル様がコメントでおっしゃるとおり、なんか久しぶりのお友だちに会ったような『ビー・ムービー』でした。ミツバチのBarryの喋りはまんまJerry Seinfeld(ジェリー・サインフェルド)の喋りで(あたりまえだけど…)きっと、こんな表情で喋っているんだろうな…なんて「いちいち想像できて」なかなか楽しかったですね♪

ミツバチの社会ってなかなか組織がしっかりしていて面白い…だけど、あくまでも非スズメバチ(wasp)な世界なの(笑)その辺りのマイナーさ加減を自虐的に哂うところなんて、いつものJerryですね。

冒頭の「無駄な」コスチューム選びから始まって、ミツバチの家にやけにゴージャスな階段があったり…そんなもん、飛んで降りればいいでしょうが(笑)で、実際Barryが毎日降りるのに階段を使わないのでママは「お金を掛けた意味が無い!!」と怒る。

向こうでは、階段って「豊かさのシンボル」のようなところがあるんでしょうかね?この場面で思い出したのは『屋根の上のヴァイオリン弾き』の中のIf I Were A Rich Manの歌。あの歌では「お金持ちになれたなら階段が3つある家に住みたい。ひとつは上り専用。ひとつは下り専用。そして、もうひとつは見せびらかすために~」なんて歌っているんですが、あれを思い出しました。

それで、ミツバチの世界の大学を卒業したBarryですが、卒業式がすぐに就業説明会みたいになっちゃって…つまり、ミツバチは蜂蜜を作る仕事以外の選択肢は無い。それでもって、颯爽と巣から外へ出て花粉を集めてくる「花粉レンジャー部隊」になれるのは選ばれた「勝ち組」のミツバチだけ…その他大勢は最低賃金の単純作業があるだけ。それも、機械的に割り振られる。

私は、普段から向こうの人たちの「職業意識」には、日本人のそれとはまた異なるものを感じているんですが。例えば、この後出てくる人間の女性、Vanessaも「本当は親は私を医者か弁護士にさせたたかったんだけど、今は花屋さんが好きなの」なんて普通に言っているようなもんで…確かに「マンハッタンのおしゃれなストリートの角で花屋さんをやってるなんて(自分のお店か雇われてるのか知らないけど)それで十分じゃないの!!」なんて思いますね。

またVanessaの男友達のKenは何と言うか、単細胞で腕力だけは強い、ある意味メインストリームな白人男性を皮肉的に描いてあります。で、このKenの声を演じているのは、The Face PainterのDavid Puddyの人ですよね。Barryがミツバチの顔にペイントしてKenと対決するところなど、大うけしてしまいました。

それで、この彼もちょっとでもいい仕事にありつこうと履歴書作成に執念を燃やしているみたいなんですが、あんまり「はぁ?」な内容はBarryの失笑を買ってしまうし、Vanessaからはゴミ扱いされるし。ここでもSTAR WARSがおちょくられていましたが、SEINFELDでも時々話題になっていましたよね「Dustin Hoffman?小柄なユダヤ人俳優がSTAR WARSの主演に選ばれるわけなんて無いよ」なんて会話があったような?

それでもって、職業意識のことに戻ると…この話は「どの辺りの視点」からBarryの職業に対する思いを描いてあるのかは断言しにくいですね。「あんまり深い意味は無い」でいいのかな?

いきなり、こういう話になってしまいましたが

私的には「どうして人間の女性って足の指にもリングをするの?それって膝に帽子をかぶるのと同じじゃない?」とか、こういう細かいネタに大喜びしました。

That’s what observational comedy is all about!

Seinfeldの真骨頂でしたね。
しかし…映画全体はホントにB-Movie(B級映画)でした。
(分かってはいたけれど…それにしても、もうちょっと何とかならなかったものかと感じた部分もあり)

決して、お子様向きではありませんよ、これ。
かといって「大人向き」でもないし…

敢えて言えば「私向き」…
(いや、厳密には、私とかB様とかF様とか…笑)

to be continued
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