見出し画像

And This Is Not Elf Land

THE PRODUCERS

これで、ブロードウェーの「プロデューサーズ」はおそらく最後(…)
今回は最前列、ほぼ中央の席で鑑賞!


結論から申しますとね~

わたくし…

↓  ↓  ↓  ↓








「小太りな殿方」がタイプだという方の気持ちが分かるようになりました(!!)

可愛くてセクシーでしたよ~♪

John Treacy Egan

普段は、ちょっと肉付きのいい殿方の腰から腿にかけてのラインなど…「うざっ!」って感じるんですけどね、なんか…ショーが進むにつれて、ぽっちゃりラインが魅力的に見えてしまって仕方がなかったですわ~

これからの私の人生…どうしたらいいの!




ま、そういう個人的な「萌え話」はこのくらいにして、
最前列ということで、小道具などの細かいところもしっかり観察できました。

お姉さんの持っているPLAY BILLのデザインはもとより、The King of BroadwayでMaxが乗るゴミ箱。台車がくるくる回転してもゴミ箱自体が回らないのは、どういうからくりになってるんだろうな…とずっと思っていたこともあって、じぃ~と観察していると、私の視線を意識したわけでもないんでしょうが(!)Johnゴミ箱の上に乗っかるタイミングを外してしまって、片足だけ乗せた状態で歌いきる…というハプニングが起きてしまいました。Johnは照れ笑いをしていましたよ。

The King of Broadwayの強烈なrhymeの波状攻撃はいいですね。どことなくユダヤなメロディーとともに、いかにも「プロデューサーズ」が始まるぞ~って感じで、気分も高揚してきますよ。

で、Hunter FosterのLeoが登場するんですが…彼は下手じゃないんですけどね、近くで見ると本当に表情が硬い。何を考えているんだかよくわからないLeoですよ、相変わらず。

Maxは一筋縄ではいかないブロードウェーのプロデューサー。その彼のオフィスを初めて訪れたLeoは、気弱でパニックを起こしたりするんですけれども、それでも初対面の段階で二人はお互い、通じ合うものを感じ取るんですよね。

私は、Leoが「笑ってくれなきゃイヤだ~」とごねるとMaxが面白おかしく笑いかけるところが好きなんですが、気難しいはずのMaxにそこまでさせてしまうLeoの人間的魅力っていうのは必ず存在するはずだと思うんです。でも、Hunter Fosterではちょっと表せていないと思いました。映画のMatthewは、その点はクリアしていたと思うし、Martin Shortなどでも観てみたかったです。ただ、Hunter君はダンスがちょっと上手くなっていたことを褒めてあげたいと思います。(ちょっとだけですけど…)

CarmenのBrad Musgroveは、この日、一番たくさん笑いを取っていました。ホントにねぇ、小指を立てているだけで観客は笑う。テンションも跳躍も高い。彼はオリジナルキャストのアンサンブルの一人としてレコーディングに参加しています。彼もLA CAGE AUX FOLLESの出身(?)なんですね。Rogerに花を投げるシーンでは、私のすぐそばに来ました(ドキドキ)例の、マスカラが涙で溶けて流れている頬もリアルで可笑しかったですよ。

RogerのLee Roy Reamsもキャリアの豊富なところを見せつける演技でしたが、どうしてもGary Beachと比べてしまって…ま、すね毛までばっちり見えてしまいましたが。スタイルの完璧度を追求するRogerですが、すね毛のお手入れはしていないようです。

最前列なので、当然コンダクターのすぐ後ろでしたが、コンダクター氏の「音へのこだわり」を直に観ることが出来て興味深かったです。これはコメディーなので、効果音としての音楽をタイミングよく入れなければならない。少しでもタイミングを外すと、笑いも成立しなくなるし…。コンダクターは台詞の段階から俳優に合図を送り、絶妙のタイミングで「音」が入るように常に神経を集中させていました。舞台の俳優たちもコンダクターの合図に忠実に従っているのにも感動しました。ブロードウェーのメジャーなスターであっても、そのあたりは自分の裁量でやるのではないんですね。こうやって一流のショーが作られていくんだろうと思いました。

Intermissionのとき、そのコンダクター氏がこちらを向いて「その辺りから、携帯電話かビーパーの音が時々聞こえてきて気が散るんだけど、誰なの?」と真剣な表情で言いました。みんな(私も)Not me!と速攻で答えましたが…その後、バーでソフトドリンクを買ったとき、よーく見ると、私の携帯の電源が入っていました。海外にいると、時々ピー音が鳴ることがあります。私だったのかもしれません…ごめんなさい。この場を借りて(?)謝罪します~

さて、Johnは想像していた以上にNathan Laneと声が似ていますね。全体的には、Nathanの方が、やはり芝居がきめ細かい感じですが、近くで見ると表情も柔らかくていい感じのMaxでした。

あとは、前回観たときほどの笑いは起きなかったような気がするんですが、これはオーケストラの傍にいたので聞こえなかったのかもしれません。とにかく、前回は怒涛のような笑いが起きていたので、それと比べると少々拍子抜けでした。クローズが近いんだから、前回を上回るかと思っていたので…

ブロードウェーの観客は、思いのほか「お約束な」笑いにウケまくるのと、さすがに「言葉遊び」的なネタにも反応がいい。あとは下ネタ大好きだし(これはこの演目に限りませんがね…笑)。後はIceman Comethネタもかなり受けが良かったし、法廷のシーンでmaxが”Cause…I am a Broadway producer!”と自己弁護するところでも大笑いが起きました。「そうなんですか~?やっぱり」

さて、この「プロデューサーズ」、まもなくクローズではありますが、再びブロードウェーに戻ってくる日を楽しみに待ちたいと思います。

また、この秋にオープンするMel Brooksの新しいミュージカル、YOUNG FANKENSTEINにも期待が膨らみます。

またまた、ストレート剛速球のおバカボールをハイセンスに決めていただきたい。

コメント一覧

master of my domain
帰ってまいりました
ファイアー様、こんにちは。

帰ってまいりました。
そうです、エリック・アイドルのミュージカルですよ。パンフレットを買うと、彼のCDが付いているんですよ。元ネタを知らないまま観たんですが、本当に完成度の高いショーでした。またupしますね。
ファイア-
一路平安
http://blog.goo.ne.jp/eyan_fire/
ニューヨークからの更新、ずっとわくわくしながら拝見していました^^

ミュージカルのことはまったくわからない私ですが、マスターさんのまさに通な解説を読んでいると、いつの日かブロードウェイ体験ができる時のための勉強になります!

コンダクターの観察も興味深いですね~ちょっと前に『赤い靴』というバレエの舞台裏を描く古いイギリス映画を観たんですが、そこでもプロデューサーが「音楽がすべてだ!」と言ってたのを思い出しました。

『スパマロット』ってモンティ・パイソンのエリック・アイドルが書いたミュージカルでしたっけ???(←パイソン好き)

気をつけてお帰りくださいね~^^
master of my domain
まだ、しつこく…
…NYにおりますよ。
もうすぐチェックアウトの予定です。
最後の夜は時差調整のために寝ないことにしているんですよ。
昨夜は「スパマロット」を観てきました。NY最後の夜にふさわしい「おバカ超特急大暴走」のような素晴らしいショーでしたよ。また観たいな…
美都
すごい通な視線が!!
『プロデューサーズ』を何度も見ても、常にマックスのみ凝視でコンダクターなど意識にいれた事もないダメファンですよ。
ぶっちゃけ、大半はレオすら見てません!

やっぱり視点の違う話を聞かせてもらうと楽しいですね。
ますます『プロデューサーズ』が好きになれます。
レオは結局ハンター・フォスターだったんですね。
私もあんまり得意なレオじゃないのですが。
トニーじゃなかっただけマシだと思ってくださいな(笑)

何よりもElaine's様が小太りの魅力に目覚めてくださったようで大喜びです。
良いですよ! 小太り!
なんたって可愛いですもの!
(ヘンタ~イ止まれ!)

今頃は帰国便の中でしょうか?
無事のご帰国をお待ちしておりますね。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「THE PRODUCERS」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2021年
2020年
人気記事