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And This Is Not Elf Land

JERSEY BOYS 2015 spring

今度観るのが東京だと思うと感無量だ!



さて、今回…マチネト&ソワレ2回観てきました。キャストは…

ドミニク・スカグリオーネ・ジュニア(フランキー、マチネ)
ジョセフ・レオ・ブワリエ(フランキー、ソワレ)

リチャード・H・ブレイク(トミー)
クィン・ヴァン・アントワープ(ボブ)
マット・ボガート(ニック)



結論から言いますと…現ブロードウェイ・キャストは大変安定している。もうねえ、こんだけ安定しているから、安心して観ていられるけど、わたくし的には安定しすぎで面白くない。…っていうか、みんな歳取りすぎ~もっと若いの希望!(←そこか)(>_<)

My Eyes Adored Youのシーンなんて、お腹周りばっかりに目が行ったわ(^^; 特にまずかったのがマチネのフランキー、ドミニク君でしたね。彼を見たのは1年3ヵ月ぶりぐらいなのですが、かなり太っていました。声も本調子ではない感じで、流すように歌う…という、彼的には悪いパターンの歌唱でした。週に2回の登板なのだから…もうちょっと自己管理お願いします…って感じ。ステージドアで話すと、相変わらず、とてもフレンドリーで謙虚でいい人なのですけどね。日本で映画が人気だったことも知っていました。

ジョセフは相変わらずの安定。彼は小柄で細身をちゃんと保っていました。歌も演技もダンスも外見も…この役に必要とされるスキルはすべて持っている人ですね。とにかく、安定のフランキーという感じです。

トミー役のリチャードはブロードウェイの数々のミュージカルに出演している人で、やはり歌、演技、ダンスともにかなりスキルの高い人という印象。おそらく、あんまり器用すぎて、それが逆にパフォーマーとしてのカリスマ性を削いでしまっているタイプかな…?とにかく、歴代トミーの中で一番歌が上手い。でも…全体の印象はジャイアンに近い(*_*)ただ、彼は自分の個性に合った役の解釈をしているようで、その辺りは好感が持てました。

例えば、フランキーがジップから引換証をもらうシーンでは、リチャードは露骨に「面白くない」という表情をします。映画のトミーは「おお、良かったじゃねぇか」とフランキーを一応祝福してみせますよね。内心複雑でも、とりあえず格好はつけとく。どんな成り行きになろうと、俺はずっとフランキーを支配し続けられるんだからな…と。まぁ、あれと比べると、リチャードのトミーは小モノ感がプンプン…すぐフランキーに嫉妬するし(笑)でも、リチャード・H・ブレイクが演じるトミーとしては、これはこれでベストなのではないかと思いました。

マットのニックは…もう7年にわたって語っているのでもういいデス、省略!

素晴らしかったのがクィンのボブ。
彼は長い間ツアーにいて、ブロードウェイ・プロダクションには「復帰した」という形になります。前回ブロードウェイで観たのは2012年の冬でした。とにかく、クィンのボブはOBCのボブ役であったダニエル・ライカードから受け継がれてきたとも言える「育ちがよくて」「知的で」「一生懸命な」好青年という雰囲気だけでなく、「気難しくて偏屈な天才」な面を非常にうまく演じています。トミーの「介入」にムカッとする表情を見せたり、したたかな策略家的な横顔を覗かせたり…、そしてこの人、歌も非常にうまい。歴代ボブ役のマイルドな美声と比べると、ややハスキーな声質なのですが、表現力が豊かでパワーがある。Cry For Meでは拍手が鳴りやまず、危うく(?)ショーストップになりそうでした。個人的には、今回4人の中で一番気に入ったのはクィンがパフォーマンスでした。

ボブ・クルー役は2回ともオリジナルのピーター・グレガスがいなくて、シカゴのときからお馴染みのジャレッド・ブラッドショーが演じていました。彼はもうプロダクションにいなくてはならない人ですね。この人がオリジナルと言われても不思議じゃないような余裕の演技。それにしても、私はピーターさんに会えない率が非常に高い(!)以前に、ご本人にそういう話をすると「あ~ら、ゴメンねぇ。たまたまバケーションの時期と被るのよ~」と申し訳なさそうでした。素もあの感じ。

ワクスマン役のマイルス・オーブリーは映画ではチャーリー・カレロ役として出ていて、「君の瞳に恋してる」のシーンなどではバックでギターを弾いています。「映画、日本で大好評ですよ!」と言うと、「いや~、ちょっとしか出ていないしね」と言ってましたが…でも、一番大事なシーンに出ていますからね。「日本では、あなたの顔は覚えられていますよ~」と言っときました(笑)

あと、特筆すべきは、映画に近い演出に変わっているシーンがいくつかあったことでしょう。シェリーを電話口で歌うシーンとか…あんなん舞台では今までやっていなかったと思う。また、バック・コーラスのシーンでの4人は本当に「態度が悪く」なっていました(笑)これまでは、見た目は一応「真面目」にやっている感じだったんですが~でも、現演出のほうが分かりやすい。このときのメンバーは不満だらけだったわけですから。

とにかく、全体的には、もっとスリリングでもいいかな~という気がしました。ま、私が「回数を観すぎた」のかも知れませんが(笑)もっと若手も育てて欲しいですしね~ただ今回、スウィングにローリー・マックス・カプランという新しいメンバーが入っていて、若々しくてステージ上でも華がありまして、これからプロダクションを背負っていく人材かな~と期待したのですが、ハンク役のときは猿のマスクを被るタイミングもいまいちだし、フランキーとマリーの初デートでのウェイター役としての歌の破壊力たるや…椅子からずり落ちそうになりましたよ(!)…あ、もうええわw

とにかく、ブロードウェイの「ジャージー・ボーイズ」には、若々しくて躍動感に満ちたスリリングな舞台を続けてほしいと思っています。今年の11月でついに10周年になりますしね♪


そして、今度観るのが東京…もう感無量ですよ。
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