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And This Is Not Elf Land

SEINFELD 5-19 The Fire(ジョージの屁理屈)

※SEINFELD(となりのサインフェルド)5-19 'The Fire'(国内盤DVD未発売)の筋書きが書かれています。


このエピソードには、Elaineの同僚でやたらとテンションの高いTobyがKramerと一緒にJerryのライブにやってきて、その過剰な反応がライブを台無しにする筋、そしてGeorgeが子持ちのガールフレンドRobinといい感じに付き合っているのだけど、Robinの息子のバースデー・パーティーの火事騒動で大顰蹙!…という二つの筋で構成されています。

SEINFELDでしばしば登場するcomedy clubのIMPROV。

53丁目、7番街と8番街の間にある実在のclubです。

とのかくこのエピソード、KramerやGeorgeがいつもよりも更にパワーアップしたパフォーマンスを見せてくれるのと、ゲストとして登場するToby役のVeannne Coxも、またまた「一度見たら忘れられない」インパクトの強さで迫ってくるので、Jerryは全く影が薄い!ライブで失敗するというトホホな設定がとてもリアル。

Veannne Coxは舞台でも活躍する女優+シンガー。独特の存在感があります。

例のpolitically correctなCINDERALLAには、意地悪なお姉さん役で登場していました。

とにかく、このエピソード…「文章に起こしても面白い」のはGeorgeの火事騒動のくだりぐらいかな。他の抱腹絶倒のパフォーマンスはDVDでお楽しみください。(…って、出るんかいな?)

Robinの息子のバースデー・パーティー。ピエロにやたらと絡んで険悪になるものの(SEINFELDはピエロ・ネタも多い。)彼女の母親にも紹介されていい雰囲気に…。(もっとも、Georgeは「彼女の母親」が絡んでくるとろくなことがないのだが…)


ところが、

キッチンが煙に包まれているのを見てパニクって、人を押しのけ、自分ひとりで逃げ出してしまいます。

火事は単なるボヤだったのですが、みんなの「冷たい眼差し」が待っていたのは言うまでもない。

GEORGE : I...was trying to lead the way. We needed a leader! Someone to lead the way to safety.
(僕は…誘導しようとしたんじゃないか!リーダーってものが要るだろ?誰かが安全に誘導しなきゃいけないだろ?)

ROBIN: But you yelled "get out of my way"!
(でも、あなたは「そこをどけ!」って叫びまくってたわ!)

GEORGE: Because! Because, as the leader...if I die...then all hope is lost! Who would lead? The clown? Instead of castigating me, you should all be thanking me. What kind of a topsy-turvy world do we live in, where-where heroes are cast as villains? Brave men as cowards?
(なぜって、それはだね…リーダーとして、もし僕が死ねば…それで全ての希望が失われるんだよ!そうなったら誰が誘導するんだ!ピエロか?僕を批判しないで、感謝すべきじゃないのか?世の中、逆じゃないか!ヒーローが悪者のようにされるなんて。勇気のある人間が臆病者呼ばわりされるなんて!)

ROBIN: But I saw you push the women and children out of the way in a mad panic! I saw you knock them down! And when you ran out, you left everyone behind!
(でもね、あなたがとんでもなくパニクって女性や子どもを押しのけたのを見たのよ!その人たちをなぎ倒したでしょ?あなたはみんなを置き去りにして一人で逃げたのよ!)

GEORGE: Seemingly. Seemingly, to the untrained eye, I can fully understand how you got that impression. What looked like pushing...what looked like knocking down...was a safety precaution! In a fire, you stay close to the ground, am I right? And when I ran out that door, I was not leaving anyone behind! Oh, quite the contrary! I risked my life making sure that exit was clear. Any other questions?
(素人には、うわべはそう見えたかもしれないが…僕には君たちがどう思ったか分かるさ。押したように見えたかもしれない、なぎ倒したように見えたかもしれない…でも、それって安全のためなのさ!火事の時は床に伏すことが大切なんだ、そうだろ?僕がドアから逃げた時は、誰も置き去りになんてしてないんだ!それどころか、非常口が開いていることを確認するのに自分の命を危険にさらしたんだ。他に何か質問ある!?)

FIREMAN: How do you live with yourself?
(自分が嫌になってくることはないか?)

GEORGE: Its not easy.
(ああ…大変なんだ…)

数日後、いつものレストラン。
Jerryもライブが失敗して(それも大物批評家が見に来ていたのに)元気がありません。

GEORGE: So she doesn't want to see me anymore.
(で、彼女はもう僕に会いたくないって)

JERRY: Did you knock her over too, or just the kids?
(君は彼女も押し倒したの?それとも子ども達だけ?)

GEORGE: No, her too. And her mother.
(いや、彼女も押し倒した。それと彼女のおふくろさんと。)

JERRY: Really? Her mother.
(そうか、おふくろさんもか。)

GEORGE: Yeah. I may have stepped on her arm, too, I don't know.
(ああ、おふくろさんの腕も踏んだかもな。わかんないけど。)

JERRY: You probably couldn't see because of the smoke.
(煙が充満してたから、見えなかったかもしれないんだよな?)

GEORGE: Yeah. But it was somebody's arm.
(ああ、でも、誰かの腕だった。)

JERRY: Hmm. So you feel "women and children first," in this day and age, is somewhat of an antiquated notion.
(うーん、ってことは、君は、今どき「女・子どもが先」って考えはもう時代遅れだと思うわけか。)

GEORGE: To some degree.
(ある程度はね。)

JERRY: So basically, it's every man, woman, child, and invalid for themselves.
(つまり、基本的には男、女、子どもの順、それで病弱な者は自分で面倒見ろ…ってか?)

GEORGE: In a manner of speaking.
(ある意味そうだ。)

JERRY: Yeah, well, it's honest.
(ああ、それは率直な意見だね。)

GEORGE: Yeah. She should be commending me for treating everyone like equals.
(そうだよ、彼女は僕がみんなを平等に扱ったことを褒めてくれなきゃいけないんだ。)

JERRY: Well, perhaps when she's released from the burn center, she'll see things differently.
(でも、たぶん彼女が燃えさかる炎の真っ只中から救出されたら、そんなこと言ってられないね。)

GEORGE: Perhaps.
(たぶんね。)

この後、Tobyにライブを台無しにされて腹の虫の収まらないJerry、今度は彼がTobyのオフィスに押しかけて、彼女を「ヤジり倒す」ことを計画+実行するのです。コメディアンが観客にリベンジ!…っていうのは、ある意味コメディアンの究極の(禁断の)欲求のようで…なんか、内輪ネタっぽく盛り上がります。

そのTobyも事故に巻き込まれてKramerが大活躍!と話はまだまだ続きます。

コメント一覧

ファイア-
なつかしひ
火事の後のJerryとGeorgeの会話がたまらなく笑えます。Clownがでっかい靴で火を消した、という時のGeorgeが大好き(笑)
Veannne Coxはときたま映画のチョイ役で見ますが、歌手でもあるんですね~知りませんでした。『ユーガットメール』にもちらっと出ていたと思います、たしか。
彼女のPinky toeの話は、ここに出てくるんでしたっけ?
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