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And This Is Not Elf Land

ジャロッドはしばらく留守にします


夏休みにブロードウェイに行かれるみなさま~

JERSEY BOYSのフランキー役、ジャロッド・スペクターは7月18日~7月31日までアウトになります。代わりに、フランキー役は、ドミニク・スカグリオーネ・ジュニアとラッセル・フィッシャーが務めるものと思われます。

で、てっきり私は、ジャロッドはバケーションをとるのかと思ったら…NY州ポキプシーのヴァッサー大学シアターで開かれる、ミュージカル・ワークショップに参加するんだそうです。

なんでも、ここでは、いくつかの新作ミュージカルのリーディングも行われ、そのうちの一つがPIECE OF MY HEART…この作品は、今や伝説となったソング・ライター/音楽プロデューサーのバート・バーンズの生涯を題材にしたもので、ジャロッドがバート・バーンズ本人を演じるようです。

バート・バーンズという人は、日本では、知る人ぞ知るという存在でしょう…(ときどき、バート・ラッセルとも名乗っていました)最も有名なのが、ビートルズのTwist & Shoutでしょうね。このミュージカルのタイトルにもなっているPiece of My Heartはジャニス・ジョプリンの曲として有名ですが、アレサ・フランクリンの姉のアーマ・フランクリンなど、数多くのヴォーカリストにカバーされている名曲でもあります。

あと、彼の曲の中で、私が最も印象深いのは、ジャニス・ジョプリンも歌っているCry Babyです。ジャニスはちょっと濃すぎて(笑)馴染みにくいという人でも、このCry Babyは聴きやすいのではないでしょうか?メロディアスなロッカ・バラードは日本の楽曲にも影響を与えていたと思います。特に、この曲などにそれが見られるような気がするんですけどね~とにかく(フォーシーズンスと同様)その音楽は、実は、日本人にも親しまれていた~というのが、このバート・バーンズさんでありましょう。


このバート・バーンズは37歳の若さで心臓発作で急逝しています。このミュージカルは、彼の短くもドラマティックな生涯をその音楽に焦点を当てたジュークボックス・ミュージカルとなります。ちなみに、トミー役のドミニク・ノルフィもこのリーディングに参加します。(トミー役も空くのか…ま、いいか~)

しかしまぁ~この手のジュークボックスものというのは、もう次から次へと出てきているわけですが(そういえば、ビージーズの話はどうなったの?)私的には…今後も、JERSEY BOYS以上のものが出てくるとは考えられませんです…

JBは奇跡のような作品でした。とにかく、音楽といい、ドラマといい、登場人物のキャラクターといい…どれをとっても「舞台との相性が抜群にいい」のです!どことなくオペラチックだしね(笑)同時代に活躍した音楽グループの中においても、フォーシーズンズは、どちらかといえば、評価が低かったと言われます。でも、私に言わせれば、21世紀になって、舞台ミュージカルとなって再生する日を、ずっと待っていたんだと考えれば、十分に納得がいきます。

英米のように、世界規模で活躍した偉大なミュージシャンを数多く輩出してきた国で、彼らの功績に対するトリビューとしても、ジュークボックス・ミュージカルがひとつのジャンルとして確立するというのは当たり前のことなんでしょうけれどもね…それでも、私は、JBは、ずっとすっとジュークボックス系(あえて「系」を付け加えさせていただく)の雄であり続けると思います。

また、フランキー役も5年目に突入のジャロッドも、やはり「JB後」を視野に入れているんでしょうか。OBCのジョン・ロイド・ヤングよりも、ずっと長く、安定したパフォーマンスを見せているわけですが…彼の場合は、やはり「歌」を中心とした活動になっていくんでしょうね(ボクサー役とかやらないだろうし~笑)

私としては、ジャロッド・スペクターには、いつか、ラスベガスあたりでワンマンショーをやってほしいですね。その暁には、わたくし、初べガス体験をするつもりでおりますからね。…いや、それよりも現実的な話として~PIECE OF MY HEARTが、ジャロッド・スペクター主演で、どこかの地方劇場で上演されるときには、駆け付けたいと思います。Goodspeedへ行けたんだから、も~う、どこの劇場だって行ける気がしますよ(!)
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