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And This Is Not Elf Land

After the Ball



遥か昔に観た映画の中で歌われていた曲…曲名がわかりました。



順序よく話をいたしましょう~1951年のMGM映画SHOW BOATを観ていたときのことです。

このミュージカルは、現在コネチカットのGoodspeed Opear Houseにて上演中!9月16日までやっておりますので、お近くの方は是非お出かけください。

ていうか、私が行きたいのです(笑)

   また、あの場所へ行きたい!!

        昼のショーなら、NYCから日帰りで行ける。

               道も覚えている!






この話を引きずったら長くなりますので…

次に進みましょう。


この映画の感想などは、あらためて書きます。




この映画の後半…マグノリアがシカゴのクラブで歌うのがAfter the Ball。この曲は、このSHOW BOATのオリジナル曲ではなく、それ以前からあった既成の曲が歌われているものなのだそうですね。3拍子の優しい曲です。

で、わたくし…この曲を聴くなり「!!!!」でした。



ちょっと、時間を戻します~~~


もう、かなり昔の話です。



ある日本映画が公開されました。筋肉が委縮するという難病をもった女の子と、鉄道員をしていたお父さんとの交流を描いた映画です。この話は、実話に基づいたもので、映画製作以前から、この女の子が死の直前まで綴った日記が出版され、感動を呼んでいました。

もっとも、その女の子は、地元の人でして、私の周囲にも生前の彼女を知っている人がたくさんいました。ちなみに、この数十年後、幼い娘さんを残して癌で逝かれた若い医師の日記が日本中で感動を呼びましたが、この方も地元の人で、この方を知っている人も、私の周囲に(今も)たくさんいらっしゃいます。

話は戻りますが、映画としては、定型と言えばそうかもしれませんが、それでも、よく作られている映画だったと思います。特に、脇を固めるベテランの役者さんたちが上手かった。私は、確か2回ぐらいみたと思います。大泣きでした(笑)

映画の中で、施設に入っている主人公の女の子が、ときどき絵の指導に来てくれる青年に淡い恋心を抱くようになります。(この初恋の青年も実在の人です。今も、おそらく、私の住んでいる場所からそう遠くないところにいらっしゃると思うのですが…)この青年が、ある日女の子の前で、ギターを弾きながら歌を歌ってくれるのです。それが、この歌だったのでした~日本語で歌っていました。

昔の恋の 思い出を
……
舞踏会~

歌詞はこれだけしか思い出せないのですが、シンプルだけどロマンティックなワルツのメロディーは、その後、ず~っと私の脳裏に残っていたのでした。当時も、その後もずっと「この青年が自分で作った曲なのかな?」とも思っていたかも。まったく聞いたことがなかったものですから。

それがこの曲だったのです。
1891年にチャールズ・K・ハリスという人が作った曲です。最初はA TRIP TO CHINATOWNというミュージカルで歌われました。SHOW BOATの中では、1890年代を象徴する曲として採用されたそうです。

SHOW BOATの中では、主人公のマグノリアが、久しぶりにお父さんと再会する場面で歌います。父親の、娘に対する深い愛情が示されるシーンで歌われるのです。これからも、このメロディーは、父性愛のイメージとともに思い出されることになると思います。

ところで、どうして、この映画にこの曲が使われたのでしょう?このあたりも興味深い。日本語でカバーして歌われたこともあったのでしょうか?そうなると、まず考えられるのは…実際に、モデルになった男性の愛唱歌だった(?)うっわ、そんなハイカラな方が地元にいらっしゃったんでしょうか(笑)でも、アメリカのポピュラー音楽史に詳しい方であれば、ご存じだったでしょうね。

それよりも、映画化の過程で、この場面で歌うのに相応しい曲として、これが採用された可能性のほうが高いでしょう。過酷な運命を背負った少女を、つかの間の別世界に誘ってくれるような、ロマンティックな曲です。でも、どこか切なくて物悲しい…このAfter the Ballを、あの場面で青年に歌わせるというアイデアは、どのような方から、どのようにして出てきたのでしょう。興味は尽きません。

美しいメロディーに遭遇した体験というのは、その後も、ずっとずっと残るものなのですね。幸せな再会でした。

コメント一覧

Elaine's
驚きです!
Mocchiiさま、コメントありがとうございました!
驚きました!これは、ほとんど忘れられている古い映画の中の、ほんの短いシーンで歌われた曲であるばかりでなく、本記事では、映画のタイトルなどにも言及しておりませんのに…!私も感激しました!
映画ゆかりの地を訪れられたのであれば、私が住んでいる所の近くにも来られたはずですね(笑)
恥ずかしながら、このブログは最近は放置気味なのですが、このような出会いがあることを励みにして、また気を引き締めて、書き続けたいと思います。
よろしくお願いします!
Mocchii
曲が判り感激です!
http://blog.goo.ne.jp/master_of_my_domain/e/afc90b28af285ce244aebe52baf37da8
私、その映画が大好きで、ロケ地や、実際に女の子が過ごした施設を訪ねたり、お父様と眠るお墓参りをさせてもらったりしました。そして何と言ってもこの曲です。聞くたびに今でも胸が熱くなります。ずっと曲の出典を知りたく、時々歌詞を頼りに検索していましたが、やっとヒットしました。原曲の歌詞も判って、感激です。ありがとうございました。
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