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And This Is Not Elf Land

「ジャージー・ボーイズ」日本でなぜ高評価


アメリカ、イギリスなどで6月20日にオープンした本作。世界で2200万人以上が観ているという人気ブロードウェイ・ミュージカルをクリント・イーストウッドが監督するという注目の映画でありながら、批評家の評価は冷たいものでした。

私は7月に渡米してこの映画を数回観たのですが、映画としては決して悪い出来ではないと思いました。ただ、それまでのネガティブなレビューをたくさん読んでいたので、相当の「覚悟」をして観たというのはあります(笑)つまり、相当に地味で躍動感のないものを見せられるのは覚悟していたわけ。

確かに、3連続ヒットの最初Sherryは「ああ、なるほど…」、Big Girls Don’t Cryは「まあまあ。ニック役に何度もマイクを向けているのは(舞台にはないが)なかなかいい」とどめのWalk Like a Manは「おっと、そういう解釈にしましたか…」つまり、最大の盛り上げ曲の一つであるこの曲に勝負をかけてないんですね…なんか、このシーンで私は悟りました…

舞台になじんでいる人はWalk Like a Man, Dawnなどもライブ感いっぱいで盛り上がる演出で見せてほしかったでしょう。舞台では、Walk Like a Manは、セルジオ・ツルヒーヨの振り付けも冴えわたり、躍動感いっぱいのシーンになっているのですが、映画では「ボブ・ゴーディオが大人になる」シーンに画面は置き換えられます。(ちなみに、舞台では「ジャージー契約」の後Oh, What a Night!が始まり、まさにここのシーンにつながります。歌詞の意味から考えると、こちらのほうがしっくりくるんですけどね)

また、舞台ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」のアートワークでもある4人の後ろ姿の絵は、舞台ではDawnを歌い終わったときの「決めポーズ」です。映画でも同様のものを期待されて当然だと思うのですが、映画では、この曲は「サワリのみ」、完全なBGM状態になってしまっています。

とにかく、舞台で盛り上がる曲の多くが、映画では「BGMになってしまっている」…これに落胆して、途中で席を立ってしまったお客さんもいたと聞きます。

でも、映画としてはよく作られていると思います。回数を重ねるたびに映画の解釈が好きになっていきます。もっとも、アメリカでも映画そのものの出来が悪いという批判はなかったような気がします。あくまでも「舞台ミュージカルの映画翻案として成功しているとは言えない」というものでした。

舞台では「いわゆるミュージカル的な表現」も多少あるのですが、映画では、そこがすべてなくなっているであろう…というのは、個人的にも、ある程度想像できることでした。正直、映画を観ていても、フランキーは「トミーの借金のすべてを払う!」と宣言した後、私の中ではStayのイントロが鳴るのですよね。舞台では、ここの対決シーンでも歌うのです。舞台ならではの象徴的手法とでも言うべきか、とにかくこういうのはスクリーンではなじまないでしょう。映画では、そこを抜いたのは正解だったと思います。

それでも、パフォーマンスの見せ場の多くの部分がBGM同然になってしまうというのは、確かに疑問はあります。やはり、もうちょっと「映画で舞台の感動の追体験をしたい」というミュージカルのファンの気持に沿った作り方もできたのではないかと…。人気舞台ミュージカルの映画化の大きな意味のひとつには、舞台の追体験ができる喜びを映画館で味わってもらうことも含まれると思うのですが、この映画は、この点は薄くなってしまっている…というよりは無視されてしまっています。

これでは、「ジャージー・ボーイズ」が国民的ミュージカルであるアメリカで受け入れられないのも仕方がないと思います。映画の出来どうこうよりも…日本人の感覚に(無理やり)例えるとしたら、忠臣蔵なのに大石内蔵助が「おのおのがた、討ち入りでござる」と言わないのと同じようなものなのですよ。


また、アメリカでは、映画批評をする立場にある人はトニー賞をとったミュージカル作品をチェックしていないわけがない。つまり、アメリカの批評家は全て舞台を観ていると言っていい。しかし、日本の映画批評家で、この「ジャージー・ボーイズ」の舞台を観ている人は殆どいない。まぁ、日本未上陸の作品なので仕方がないのですけど。

ブロードウェイの人気ミュージカルは数ありますが、来日公演があったり、日本でも翻訳上演されるなどして知られている演目も多い中、この「ジャージー・ボーイズ」ほど、日米で知名度の差があるミュージカルはありません。もともと「ジャージー・ボーイズ」は英米豪などの英語圏での人気が素晴らしく、言葉の壁というリスクを背負ってまで非英語圏に進出する必要はなかったのでしょう。「マンマ・ミーア!」のように、世界の多くの国と言語で上演されてから映画化されたのとは多少事情も違ってきます。

ちょっと話はそれましたが…

パフォーマンスのシーンなどは、舞台を観た人なら「えっ、これだけなの?!」と拍子抜け…であっても、良くも悪くも、舞台を見ていない人にはそれがない。だから、日本では、映画の優れている面だけを素直に評価できる人が多いのでしょう。

ただ、日本で映画を語る人たちというのは、ミュージカルや舞台に関心のある人があまりいないばかりか、「ミュージカル」については、むしろネガティブな印象しか持っていない人が多いですよね。まぁ、そういう人たちでも、今回はイーストウッド作品だということで映画館に行かれた方が多いんだと思いますが。そういう人たちに言わせれば「あまり(狭義の)ミュージカルっぽくない」ということはプラス評価に値することなのでしょう。

とにかく、日頃からミュージカルに興味のない人にとっては、いくら「ジャージー・ボーイズ」がトニー賞を受賞した大ヒット・ミュージカルとは言われても、元のブロードウェイミュージカルなんてのも、所詮は「軽いノリで歌ったり踊ったりして、フォー・シーズンズのモノまねをやっているようなショーなんだろ…」くらいの想像しかされないのでしょう。ですから、「意外にもドラマとしてしっかりしていた」というのが、すべてイーストウッドの腕だ!…となってしまう。あるサイトでは「バンドの成功と破たんと言う{ありがちなテーマ}をイーストウッドが良質のドラマにした」なんて書いてあるんですが、そんな「ありがちな」ストリーのミュージカルがトニー賞の作品賞をとれるはずがないのですが…それでも、もともとミュージカルに興味のない人なら、そこまでは考えが及ばないでしょう。

アメリカでは、シカゴトリビューン紙などの「良質の舞台を、安易な方法で映画化しただけ」という手厳しい評価もあったのですが、日本では「ジャージー・ボーイズ」の作品としての本来の面白さを知る人は少なく、結局「ジャージー・ボーイズ」が面白いのは、すべて「イーストウッドが素晴らしいから」となってしまう。で、映画関係者あるいは映画ファンが手放しで絶賛しているんですから、評価が高くなって当然でしょう。

昨夜のBS JAPAN「シネマ・アディクト」の芝山氏の話を聞いていても、わたしはあまりしっくりきませんでした。芝山氏は「ジャージー・ボーイズ」を真っ先に高評価された方々のうちのお一人で、私も嬉しく思ったのですが…まず、氏がおっしゃるには「ジャージー・ボーイズを、スコセッシなどが撮ったとしたら、(イタリア系のコミュニティーが舞台でもあるので)もっとドンパチやるシーンも入れて描いただろう」と…。氏は雑誌では「ジャージー・ボーイズ」の舞台を一度見られたことがあるとは言っておられますが、あくまでも、あの舞台の映画化で、だれが監督になろうとも、一体どこを「ドンパチ」にするというのか???私は理解に苦しみます。はっきり申し上げて、「まず監督ありき」で語られるのにはついていけないな…というのが正直な感想でありました。


とにかく、第4の壁を破る演出も、小気味良い楽曲へのつなぎも、ほぼ元の舞台の通りです。OUR SONSがFOUR SEASONSへ、ビバルディ、「人喰いアメーバの恐怖」、リンゴ・スター、洗面所、タオル、テン・イヤ~~ズ!などのネタ、ブリル・ビルディングの会話や、ツアーで2台の車に分乗している時の会話、法廷の会話、「恋のハリキリ・ボーイ」の解釈に文句をつけるトミー、そして会話の中における「ホーンセクション」への言及をクライマックスシーンにつなげる鮮やかさ…ほぼ舞台の通りなのです。「イーストウッド節が冴えわたっている」なんて言う人がいますが…どこが「イーストウッド節」なのか教えていただきたい。もし、そう感じられるのなら、きっとイーストウッドとリック・エリス&マーシャル・ブリックマンの脚本コンビには共通するセンスがあるんでしょう。そうだとしたら、それはそれで面白いとは思います。


「ジャージー・ボーイズ」は、日本では映画化されるまではごく一部のミュージカル・ファンしか知らないミュージカルでありましたが、そのファンの間でも「この作品はとても日本人好みだし、日本でやってくれるといいね」と話していました。

まず、その「音楽」。フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズの名前こそコアな音楽ファンにしか知られていないかもしれませんが、その音楽は誰でも耳にしたことがある。今回の映画を見られた方の反応を見ても「知らない曲ばかりだった」なんて言う人は誰もいない…世の中が豊かになり始めたころに日本の歌手によるカバーでヒットした曲、夜のバラエティ番組で使われた曲、バブルの煌めきの中でカバー曲としてヒットした曲…知らず知らずのうちに日本人の生活の中に入り込んでいた曲が認知されていく過程を見ているのは感動的でもあります。最近では昔ほど洋楽を聴く人がいないようですが、彼らの音楽はちょうど日本人がアメリカのポップスに憧れていたころの音楽で、わかり易くて親しみやすくてどこか甘酸っぱい。

また、例えば「ドリームガールズ」のジェニファー・ハドソンのような迫力のある超絶歌唱も素晴らしいけれど、このジョン・ロイド・ヤングのような「日本のアイドルよりもちょっと上手い」ぐらいの歌唱が、日本人にはちょうど好感が持てるものなのではないかという気がします。(実は、私はジョン・ロイド・ヤングは特別に歌が上手いとは思ってない…その話はまた別に~)

ストリーに関しては、義理人情という不文律の掟が支配する世界というのは、日本人にも大いに馴染みがあるもので、その中で自己犠牲も厭わないの登場人物は、やはり観る人の共感を得るでしょう。もしかしたら、アメリカ人よりも日本人のほうがわかる世界観ではないかと思います。ジップ・デカルロから与えられたクレイム・チェックック、ゴーディオとの握手による契約…シンボルの使い方も上手い。それも、黒目黒髪の日本人にもどこか親しみが持てる容貌の男たちが演じるわけですからね(笑)

私は主にミュージカル映画ぐらいしか観ないので、この「ジャージー・ボーイズ」も他のミュージカル映画と比べることしかできないのですが、例えば「オペラ座の怪人」の映画にしたって、世界的には「失敗作」とされて評価も低いものでしたが、日本のみで大ヒットしました。これもゴシックロマン、コスプレ的な面白さ(?)、哀感のあるメロディーなど、日本人の好む要素に溢れた作品でした。ミュージカル映画というのは、理屈抜きで、五感に身をゆだねて楽しむようなところがあるので、日本人の好む要素が含まれている作品であれば、日本でのみヒットしても不思議はないと思います。ただ、「オペラ座の怪人」の場合は、日本では観客に圧倒的に支持されましたが、批評家の評価は普通だったと思います。批評家がこぞって絶賛している「ジャージー・ボーイズ」とはその点で異なっていますが。

この「ジャージー・ボーイズ」は、イーストウッド監督が食材そのものが持つ質感を大切にして、繊細な香りの出汁で、ほんのり薄味で料理してくれたもので、まさに上質の日本料理のように仕上げてくれたものだと思っています。濃い味に慣れっこになっているアメリカ人には「これ、味付いてんの?」としか思われなかったのかもしれません。(きっと、そうでしょう)

私は既に15回この映画を観ています。(そろそろ観納めかも)でも飽きることはありません。アメリカで観たときも「これを評価しないなんて、この人たちも困ったものだ」なんて思ったものでした。薄味であろうが濃い味であろうが、スクリーン上で繰り広げられているのは紛れもなく私が愛してやまない「ジャージー・ボーイズ」の世界です。

しかし、私は舞台版の大ファンなので、どうしても舞台版贔屓になりますが、日本での反応を見ていると、「食材をさておき、料理人ばかりを誉め過ぎでは?」という思いは消えないのでした(笑)

コメント一覧

なお
今頃すみません…私はイーストウッドの映画が大好きですが、ミュージカルも好きです。この映画私はもちろん評価高いですが、舞台も見てみたかったです。

「オペラ座の怪人」、「コーラスライン」は断然舞台の方がいいです。映画は期待はずれでした…でも「エビータ」、「ジーザスクライストスーパースター」は映画も大好きです。「ウエストサイド」は映画の方が好きです。ブロードウェイでは見たことはないですが、本場で観る感動や楽しさはわかります。

ミュージカル映画は難しいですよね。舞台そのものをそのまま持ってきても芸がないと言われそうだし…私がもし「ジャージーボーイズ」の舞台を先に観ていたら評価はちょっと違っていたのかどうか興味があります。
Elaine's
ジャージー・ボーイズは実際のグループの歌を歌っていますが、それでも基本は「舞台ミュージカル」で、その中では、やはり歌は「ライブコンサートで歌うように」ではなくて、「物語を紡ぐように」歌うのが正解なんでしょうね。

実際のフランキー・ヴァリの歌を間近で聴いて、その素晴らしさに圧倒されましたが、だからと言って、実際のフランキーさんがミュージカルができるわけでもありませんし、逆に、JLYがフォーシーズンズのメンバーになれるわけでもありません。

JLYの上手さというのは、やはり舞台ミュージカルのように「語るように歌う」のが上手いのだと思います。間近で聴くことができれば、感動ものでしょう。羨ましいです。
knaka
来月の渡米に合わせてこちらのブログや皆様のコメントを拝見して、JBの観劇が改めて、益々楽しみになってきました。bgm扱いだった曲もじっくり聴けそうで…。違う解釈も楽しみ。舞台から映画でなく映画から舞台という逆パターンで。
舞台のオリジナルキャスト版CDを購入したのですが、それを聴かずに舞台を観るほうが良いかとも思いまだ手付かずです。

JLYの歌の上手さ云々のご意見にも同感…。ご意見の続きを伺いたいです~。
JLYレベルの歌唱力の俳優、アーティストは山程いるのに何故か惹きつけられてしまうのです…。
Elaine's
コメントありがとうございます。
丸パソさま、コメントありがとうございます。

ほんの1年前まで、日本では、一部の海外ミュージカルファンや音楽ファンにしか知られていなかった「ジャージー・ボーイズ」が、今や映画や音楽に興味のある人たちの間で評判の作品となりました。NYやロンドンの舞台でも日本人の観客が増えているようで、これは本当に感無量です。

「ブロードウェイ・ミュージカルの映画化」という括りで考えると、舞台からスクリーンに移すというのは容易なことではなく、多くの舞台ミュージカルは映画化に失敗しています。「ジャージー・ボーイズ」も、状況を見る限りでは、批評的にも興行的にも、やはり成功例とはみなされていないようです。

日本においては、ブロードウェイ・ミュージカルの映画化でありながら、監督の名前がこれほど前面に出た映画というのも前例がなく、そういう面においても、日本ではかなり独特の受け入れられ方をした映画でもありました。しかし、ミュージカル作品そのものが有名になることについては、映画の果たす役割は大きく、「ジャージー・ボーイズ」はイーストウッドがメガホンを取ってくれたことで、そういう面では、大成功したと思います。

いずれにしても、この映画は日本人に琴線に触れる作品に仕上がっているのは事実ですよね。それは元のミュージカルがそうなのか?監督の腕がそうなのか?モデルとなったフォーシーズンズの音楽がそうなのか?それは、それぞれのファンがいろいろ主張するでしょうし(笑)それはそれで、いろいろな見方があってもいいと思っています。
丸パソ
批評
大絶賛の映画でした。ミュージカルが元ということで、当然、元祖を観てみたいと思いました。映画は、ミュージカルの評論家から評価が低いということで、少し驚きましたが、それほど気にはなりません。スティーブン・キングの小説のファンの友達がいますが、映画はロクな物が無いと言っています。私は、逆で、キング原作の映画、傑作数々あるが、その原作で、最後まで読めたのは、一作もない、です。これと似た現象かなと。どちらも、それなりの傑作だとして、先に見た方の印象を、自然と大事にしてしまうのは、当然です。まして、誇り高き批評家なら、簡単には、良い評価をしてくれないでしょう。私にとって最高の映画監督である、イーストウッドがけなされたようで、少し面白くないですが、たぶん彼は、笑っているだろうから、私も笑っていようと思います。とは言っても、元のミュージカル、とても観てみたい。たぶん、最高なんでしょうね。
Elaine's
はるさま、こんにちは!

私はDAWNの場面は、何度も見れな見るほど「なんで、この曲を牛の鳴き声と一緒にしなければいけないのか?」とだんだん疑問に思えてきます。向こうのファンはたいそう苛立ったことだろうと思います。

今回の「ジャージー・ボーイズ」の映画の受けの良さというのは、フォーシーズンズの音楽の素晴らしさと、このショーそのものの面白さが遅ればせながら日本の人たちにも伝わったってことではないかと思います。「ジャージー・ボーイズ」は面白くて当たり前…ですよね。

日本での絶賛の多くは、フォーシーズンズの音楽はもとより、脚本家コンビやデス・マカナフに向けられるべきものが監督に向けられているようです。

アメリカでは「ジャージー・ボーイズ」が面白いのが当然!…ってところから映画を見ているんですから。映画の評価は低くなるでしょうね。

はる
写真を見て、私もここの写真撮ったなぁと思ってしまいました(笑)

Dawnの場面は舞台では彼らの成功がどれくらいのものかを表現する意味も込められていると思ってます。彼らに対して多くのライトが当たっていることと、その裏で彼らの為に大勢が動いているのが印象的ですよね。初めて観た時もこの場面は非常に印象に残っていたので、今回の映画版ではどういう使われかたをするのかと不思議に思ってました。なので、エド・サリヴァンショーでは曲が変わっていたことにビックリしました。
ただ、映画らしいなと思ったのが、そこから過去を振り返るという手法にしたので、こうなったのかと思いました。舞台ではDawnで1幕終了ですが、映画ではインターミッションないですからね。

Oh, What a Night!の場面は舞台ならではの演出でもあるので、映画版では変わるだろうなとは思っていましたが。ラストにああやって持ってくるとはちょっと思っていなかったので、嬉しくもありました。

確かに日本の映画批評家の方で舞台も観るような方って結構限られます。日経の夕刊に映画批評を書く渡辺祥子さんは映画も舞台も観られている方ですが、結構そういう人は一握りなんですよね。
でも、Elaine'sさんが書かれているように、逆にそれが功を成して日本でヒットする要因にもなっているならば、アリなのかなぁとも思います。
ただ、ことある毎に「イーストウッドのおかげ」の様に書かれている映画雑誌等を見ると、ちょっと辟易します。
Elaine's
ちゃらさま、

お友達の反応、私も嬉しく読みました。確かに、イーストウッドのテイストはむしろ普段からヨーロッパ映画などに親しんでいる人向きなのかもしれませんね。

あのウェイトレスたちが、ボブに対して「この辺の人じゃないわ」「どこか遠い国から来た人よ」「ヨーロッパとか」という…そんな思いをこの映画に抱いてくださったのかもしれませんね(笑)
ちゃら
詳しくた答えて下りありがとうございます!
納得て感じです!
ところで今日はミュージカルきらいの嫌いの友人を誘ってジャージーボーイズに行きました
友人はザハリウッド的な映画も大嫌いで、普段はフランス映画とかドイツ映画しか見ないような人なんですが、
その友人が見終わって大絶賛
短く感じた!もっとジョンロイドヤングの歌聴いてたかったと言ってました
Elaine's
ちゃらさま、

お返事遅れてすみません。

「ロッキー」も「スパイダーマン」も評価も低く、結局どちらも終わってしまっています。「ロッキー」は半年ぐらいしか持ちませんでした。

いくら批評家の評価は低くても、とりあえず面白ければ、観光客ぐらいは観に来てもいいようなものですが、観光客さえも取り込めなかったようです。あれだけ有名な映画の舞台かなのに。

ブロードウェイは、やはりファンにとっては「演劇の都」という思いがあるので、そういう人たちにとっては、この二つのようなスペクタクルショーのようなものはラスベガスなどでやればいいわけで、ブロードウェイにはなじまない、と考えるようです。

私も、「ロッキー」も「スパイダーマン」も、ラスベガスとかどこかのテーマパークでもやったほうが人気が出ると思います。
Unknown
そういえば、ロッキーとかスパイダーマンとかもミュージカルになりましたが、
舞台でと言うのも不思議な感じがしてましたが、
それがミュージカルって、ロッキーやスパイダーマンが歌ったり踊っちゃうの?と有り得ない感じがしてたんですが、
実際にブロードウェイでの評判てどうなのですか?
ちゃら
詳しくありがとうございます
本場ブロードウェイで1度それらを見てみたいです!

なおみ
あれれ
Elaine's様、

お返事ありがとうございます。

そっか。最後歌いながら(声は出していませんが)ノリノリでぼんやりとクレジットを眺めてたので勝手に早合点。
Elaine'sさんもずっと期待しては打ち砕かれの繰り返しのご様子ですが、本当に日本で公演やってほしいですね。生で観たーい。youtubeにあがってる映像がありがたいです。
Elaine's
ちゃらさま、

新しい映画化の具体的な話はまだ聞かれません。

ブロードウェイではちょっと客入りが悪くなると、その翌週にでも閉幕が決定されたりしますが、「オペラ座の怪人」「シカゴ」「ライオンキング」「マンマ・ミーア!」「ウィキッド」「ジャージーボーイズ」がロングラン作品とされ、安定興行をしていています。しばらくは閉幕の心配もないでしょう。

ここ数年のうちにオープンしたもので人気があるのは「ブック・オブ・モルモン」「マチルダ」「キンキー・ブーツ」「ジェントルマンズ・ガイド」「ビューティフル」などがあります。
Elaine's
なおみさま、

コメントありがとうございます。こちらも来週からは観に行ける時間の上映がなくなりそうなので、今週中に1回でも多く!…と思っています。

エンドロールですが、あれは単に「登場順」に出ていると思うのですが。ですから、トミー→床屋さん→フランキー→ジップの順に出てこないでしょうか?

IMDBでもその順番でキャストが紹介してありますし、エンドロールでもそうなっていると思います。

ちなみに、舞台版では、役柄関係なく俳優のアルファベット順に紹介されるのでJohn Lloyd "Y"oungはYなので、ずっと後ろのほうで紹介されたりしています。
ちゃら
お返事ありがとうございます
噂でも良いのですが、これから映画化される作品てありますかー?
あったらお聞きしたいです
あと実際に今ニューヨークで人気のある作品て何ですか?
なおみ
気になったことが
Elaine's様、

こんにちは。おととい懲りずに3回目(笑)を観てきました。公開終了までまた行こうと思ってます。
これって中毒症状?早くDVDが発売されないかと待ちわびてます。
我が家では今「10year~s!!!」がネタとして使われ楽しんでおります。

ところでエンドロールを見ていて気になったことがあるので質問なのですが、クレジットの最初がヴィンセント・ピアッツァなのですね。
たしかに前半のストーリーを引っ張ってるのはピアッツァだし、前半セリフの大半は彼が喋ってる気がするし演技も素晴らしいけれど「あれ?主役ってジョン・ロイド・ヤングじゃないの?」という素朴な疑問が・・・。
映像作品での実績はピアッツァが上だから、ってことなのでしょうか?ハリウッドにも日本みたいな事務所同士のせめぎ合いのような裏事情があるのでしょうか。どう思われますか?
Elaine's
ちゃらさま、

実際にブリティッシュ版、英国男子の「ジャージー・ボーイズ」は日本の人たちにもなかなかの人気ですよ。要チェックだと思います♪

ROCK OF AGESはもともとオフ・ブロードウェイから始まったもので、もともとが「小品な趣の面白さ」のショーだと思います。今でも、ブロードウェイで一番小さい劇場でやっていますが、固定ファンもいて盛り上がっているようです。映画は大スターを起用しましたが、キツかったかも知れません。

まだ映画化されていないメジャー・ミュージカルといえば「ミスサイゴン」か「ウィキッド」ぐらいでしょうか…情報待ちです。

ちゃら
ありがとうございます
自分のコメント読み返して。ブリティシュ版て…(;^_^A
舞台版が観たいの間違いです
レミゼも聴きたかったナンバーが短縮バージョンにされててガッカリでしたが、
全部舞台版と同じにすると長すぎちゃうし、色々むずかしいんでしょうね~
ロックオブエイジは本国同様に日本でもコケましたが、コケるよねって内容でしたが、舞台でなら良かったんですかね?
なかなかブロードウェイ見に行けない身としては、ブロードウェイ舞台の映画化を望んでるので、
どんどん作ってほしいです!
Elaine's
なおみさま、再びありがとうございます。

この(1)の記事では、批評の周辺をちょっと突っついてみましたが(笑)この次の記事は観客目線で語ってみたいと思っています。

このミュージカル作品自体、私は非常に日本人受けする話だと思っていまして、向こうの関係者にも「ぜひ来日公演を!」と雑談程度に言ってはいたのですが、なにせアメリカ本国での興行が好調なので、言語の壁を超えてまで日本に来る必要がなかったのでしょう。でも、今回の日本での受けの良さは、関係者はもう無視できなくなってきていると思います。

もともと日本人受けしやすい素材を、イーストウッド監督の抑制のきいたダイレクションによって、ますます日本人の琴線にふれるような作品になっているように思います。私にとっても、このように心に何かが押し寄せ続ける感覚というのは「Jエドガー」を観たときと共通しているものがあります。

とにかく、舞台物は舞台に合うように作られていますので、それを映像化するというのはリスクも伴います。すべての人に満足してもらえるものを作るのは不可能に近いでしょう。それでも、この映画はよくできていると思います。

日本での映画の興行についてはおっしゃる通りです。イーストウッド監督でなければ、大都市のみの公開になっていたでしょう。それでも「アメリカまで行くよりは近い!」と観に行くつもりでしたが(笑)
Elaine's
ちゃらさま、

舞台では、Bye Bye Baby,とかMy Eyes Adored Youなどもしっかり歌います。ただ、確かに…歌を省略しなかったならば、今度は「まるでミュージックビデオ!」という批判が来たと思います。

とにかく、舞台物の映画化というのは難しいですね。あちらでは「ジャージー・ボーイズ」以来、ミュージカルの映画化がいかにリスキーかというトピックが持ち上がりました。
なおみ
たしかに
そうですよね。元の舞台を映画より先にご覧なら、あのストーリーのどこにスコセッシ的なマフィアドンパチシーンを差し挟む余地があるのか。
それじゃあもはや「JERSEY BOYS」要素0に等しいし(笑)。

私がこの映画を観てみようと思ったポイントは、
・イーストウッドの最新作
・昔の音楽好きだしどんな曲がかかるのか興味ある
・レイトショーやってる
この3点だけでした。
それ以外一切予備知識なしで見始めたので、金庫泥棒のシーンの後不安でしたもん。ミスティックリバーみたいに幼なじみ同士の愛憎入り混じる展開になるの?どうなの?
でもも少し楽しげな映画を求めてきたのでできればそういう展開やめてほしいなー、と。
その後法廷シーンでトミーがフランキーをかばった(というか実際に言われた通りにやっただけなんでしょうが)シーンと、トミーがフランキーのお母さんと判事?に悪態ついたシーン辺りから、「ああこの映画はミスティックリバー系統の映画じゃないんだ、よかった!」と思ってホッとしました。

それからは素直に楽しめましたし、最後のいかにもミュージカルぽいOh what a nightのシーン(ちょっと唐突?)といい、むしろイーストウッドってこんな楽しい気分になる映画も撮るんだなー、というのが初見の感想でした。

こちらのブログを読むと余計に、舞台の脚本ありきで映画にしてるから、舞台を観てない人にとっては素直に楽しめる映画にできたんだろうなー、と思いました。(舞台ファンの方々には不満もたくさんあるのでしょうが)

少なくとも私はこの映画を観たことで舞台のことを知りましたし、舞台も是非みてみたい!と思ったので、私みたいな人が他にも結構いるとすればイーストウッドが映画化した意味は多いにありましたよね、日本では。
中堅や無名に近い監督では地方のシネコンで上映されなかったかも知れませんし。




ちゃら
コテコテなミュージカル、歌って、ダンスもあってなのが好きだったので、
ジャージーボーイズはどうなんだろう?と思ってました
元の舞台版を知らないから、そのまま楽しめて、キャストと歌の魅力で今はどっぷり濱ってしまってます
映画でBGMとして流れるバイバイベイビーとか、
My eyes adored of youとか、もっとたっぷり聴きたかったかなと思うナンバーがいくつかあるのですが、
舞台ではそれらのナンバーは実際に歌ってたのでしょうか?
チャンスがあればブリティッシュ版が是非見たいです
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