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And This Is Not Elf Land

『フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズのすべて』

こちらのブログでもよくお世話になっている鳩サブローさま、斎藤さんがフランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズの680ページにもおよぶ本を執筆されました。発売は5月29日です。

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私は、まずブロードウェイのミュージカル「ジャージー・ボーイズ」に嵌って、フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズの音楽を聴くようになりました。10代のころ、洋楽をよく聞いていた数年間はあったのですが、その時期は彼らがあまり表だった活動をしていなかった時期と重なっていて、リアルタイムで彼らのヒット曲にふれたという記憶はありません。(もちろん、すでにスタンダードとなっていたヒット曲の数々は耳にしたことはありました。)とにかく、初めてフランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズの音楽の洗礼を受けたのがミュージカルだったということになります。

そして、このブログでも、モデルとなった彼らとその音楽に関する記事を、にわか臭を漂わせながら書いておりましたところ、その都度訂正してくださったり、情報をくださったりしたのが斎藤さんでした。

向こうのファンサイトなどはよくチェックしていたのですが、何故かCry For Meがミュージカルのために書き下ろした曲だと思い込んでいたり、コミカルなシーンで演奏されるI Go Ape(映画では割愛されています)などは「あんなふざけた曲が彼らのオリジナルのはずがない」と、ミュージカルのシーンのために作られた曲だとほぼ決めつけていたら、なんとレコードにも収録されていた曲だと知り、またまたビックリ!あらためて、彼らの豊かな音楽の世界に圧倒されてしまいました。



ブロードウェイ・ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」が大ヒットして、さまざまなアーティストをモデルとした(明らかに2匹目のドジョウ狙いで)「ドキュメンタリータッチの伝記ミュージカル」が作られ続けてますが、いまだに、「ジャージー・ボーイズ」ほどの高評価と圧倒的人気を得た作品は出ていません。私はおそらくどのアーティストの音楽やストリーをもってきても、これを超える作品ができることはないと思います。

なんというか…この作品は、全てにおいて「特別」なのです。(映画版を最初に見られた方の、「自分の好きなアーティストもこんな映画になったらいいのに!」との声もたくさん目にしましたが…ちょっとそれは違うかな、という気がします。)

とにかく、私はフランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズの音楽は、まず「優れた舞台音楽」として馴染んだということになるであろうと思います。そんな私が、2012年、ブロードウェイの劇場で行われたフランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズのライブを観たとき、舞台的なアプローチではない彼らの音楽がとても新鮮で、私なりの発見もたくさんあって、例えようのない高揚感に包まれてしまいました。さまざまなアーティストのライブ・コンサートに行ったことは何度もありますが、それまでに経験したことがなかったような、ある種の衝撃を受けてしまいました。あれ以来、本物のフランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズのライブを見るチャンスがあれば、なんとか都合をつけて出かけています。これで4回観たことになりますが、まだまだ回数を増やせるものなら増やしたい(笑)

ちょっと話はズレますが、昨年、映画の主題歌LET IT GOが大ヒットし、日本でも複数のアーティストがカバーしていましたが、やはり吹き替えを担当した女優のカバーはあくまでも「劇中歌」であり、ミュージシャンのカバーはあくまでも「一つの楽曲」でした。それぞれ、曲に対するアプローチの違いというものはあるでしょうし、ちょっとしたアレンジの違いや歌唱スタイルの違いに着目してみるのもなかなか面白かったです。世間一般では、女優さんのカバーのほうを支持する人が若干多かったような感じを受けましたが、やはり、あの曲は「演じるように歌う」のに向いているということなのでしょうか。

翻って、「ジャージー・ボーイズ」の音楽というのはどうでしょう?

なんと…劇中歌として聴いても、それぞれの独立した楽曲として聴いても最高に素晴らしいではありませんか!?こんなに凄い音楽はありません。特に、映画版のサントラCDなんて、オリジナル、舞台版、映画版の楽曲が混在している、ある意味「不思議な」CDにもかかわらず、最高に魅力的な1枚に仕上がっています。とにかく、この音楽があったからこそ、あれほど魅力的な舞台ミュージカルが作られて、それが大ヒットして…その後に映画化されたのです。



奇蹟のような音楽を生み出し続けているフランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズ。彼らの音楽のキャリアを非常に詳しく、愛情を持って記してあるのが本書です。私も一足先に拝読しましたが、これだけ膨大な記録でありながら、たいへん読みやすくまとめられているのがすばらしい。

「フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズの音楽は『特別だ』『凄い』『奇蹟だ』」などなど、私は今ここで単純に叫んでいるだけですが、本書を幾度も読み返して、もっともっと具体的で筋道の通った言葉で語ることができるようになることができれば…と思っています。

皆様もぜひ!
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